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【白猫】プリムラ(魔法学園)・思い出

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最終更新者:にゃん

プリムラ・プラント CV:小倉唯
白魔術士としての道を駆け出した少女。
多くの手助けを借り、日々成長する。


思い出1



あっ! みなさん、こんにちは!

えっ!? あの、えっと……いらっしゃい、プリムラちゃん。

はい。おじゃましてます。アイリスおねえさん。キャトラちゃんも。

ふむふむ……アタシたちの名前も知ってるし、ニセモノじゃないみたいね……

あ、あの……プリムラはニセモノじゃなくて、ホンモノのプリムラ……だよ?

そのおどおどした感じ!アンタ、ホンモノね!

よかった……わかってもらえて……

こっちもホッとしたわ。プリムラが元気に挨拶とか、ホントにニセモノかと思ったわよ。

えっとね、あいさつは元気よく、大きな声でっていわれたの。

そうした方が、声をかけられた方も気持ちいいわよって、せんぱいが教えてくれたから。

ほうほう。それを実践してたわけね。

うん。最初は声出せなかったけど、いっぱい練習したの。

ちゃんと出来たらクラスのみんなもわたしにあいさつしてくれて……とってもうれしかったな……

なるほどね。うん。良かったじゃない♪

私も、さっきみたいな元気なプリムラちゃん、いいと思うわ。

うんっ。ありがとう。

……プリムラちゃん、すごくいい笑顔。

え?! あ、あう……えっとえっと、へんじゃなかった?

全然そんなことないわ。ステキな笑顔だったもの。

ちょっと心配してたけど、安心したわ。

あんしん?

そうよ。アンタ大人しいし、勉強のこと大変そうだったし。自信も無さげだったしね。

だけど、そんな顔できるなら、今はジュージツした学園生活おくってるんでしよ。

充実かどうかはわからないよ……わたし、おばかさんだから、今でもお勉強は難しいし……

でも、おともだちやせんぱいが、わたしにたくさん教えてくれるの。

だからちょっとずつだけど、お勉強もわかってきて。今、毎日がすごく楽しいよ。

それがジュージツしてるってことよ。

そうなの?

そうなのよ。

プリムラちゃん、よかったね♪

あ、えっと……はい♪


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思い出2



それで今日はどうしたの?またなんか宿題でも出た?

ううん。宿題じゃないよ。

だけど、もうー回、飛行島のこと調べたいって思ってきたの。

ふ~ん。調べるのはいいけど、でもアンタ、ちゃんとできるの?

え、えっと……がんばります!

そんなんで大丈夫かしらねえ。

それでなにを調べたいの?

えっと、魔法のこと。

それって、もう調べたんじゃなかった?

うん。でも前のは……ぜんぜんダメダメだったから……

わたしは学園のみんなみたいに、難しい魔法をみつけたりはできないけど……

でも……もっとちゃんと魔法のことを理解したいの。

そしたらもっと魔法を、上手に使えると思うから……

なるほど。これも勉強ってことね。いいわ。好きなだけ調べなさい。

いいの?

いいわよ。このアタシが許可するわ!

プリムラちゃん。必要なら私たちもお手伝いするわね。

ありがとうごさいます!

主人公おにいさん、アイリスおねえさん、キャトラちゃん……

やっぱりみんなやさしくて、わたし、うれしいです♪

さて、それじゃ、どこのなにから調ぺるの?

えっと……ちょっとまってね。

プリムラはポケットの中から小さな手帳を取り出した。

それは?

わたしの学習帳なの。

みんなに教えてもらったことを忘れたりしないように、この手帳にメモしてあるんだよ。

ほうほう、それは感心ね。

どんなことも正しく理解するには、順序が大切だって、せんぱいか言ってたから。

でも、順番とか考えかたとか……わたし、頭良くないからー回で覚えられなくて……

いいじゃない。そのためのメモなんだし。

そうね。あやふやで覚えるよりも、正確でいい方法だと思うわ。

あ、ありがとうございます。えヘヘ……



 ***


 ???  

…………

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思い出3




あれ……プリムラちゃんね。

なんか楽しそうに話してるわね。

<会話を終えた様子のプリムラが主人公たちを見つけて、駆け寄って来た。>

おはようございます!

おはようさん。朝から元気いいわね。


プリムラちゃん、さっき楽しそうにお話してたみたいだけど、なにを話してたの?

魔法の勉強のことで、せんぱいにアドバイスをもらってたの。

アドバイス?

魔法を使うための集中の仕方や、ちょっとしたコツとかだよ。

教科書に書いてある通りじゃ、やりにくいこともあるって。

その様子なら、いいアドバイスもらったみたいね。

うん。学園でも有名なせんぱいなんだけど、ときどき教えてくれるの。

おかけで、ちょっとだけだけど魔法が上手になったと思うんだ。

勉強だけじゃなくて、魔法もがんばってるわけね。

で、どれくらい上達してるの?

えっと、えっと……それは……

わかんないならいいわ。かわりにアタシヘ魔法をかけてみなさい!

え、キャトラちゃんに?……あ!

もしかしてキャトラちゃん、どこかケガしてるの?!

えっ?! キャトラっ!?

ううん。ケガも病気もしてないわよ。

ほんと?

ホントよ。

そっか……よかった……

……もう、キャトラったら……おどろかせないで……

ごめんごめん。ちょっと言葉が足りなかったわね。

キャトラ、さっきのはどういうつもりだったの?

ほら、アタシってばアイリスにけっこう魔法かけてもらってるでしょ。

そうね……力二カマの食べ過ぎで、すぐにお腹壊すもんね。

ごめんなさい……

だけど、おかけで回復魔法を受けることにおいては、アタシの右に出るヤツはいないわ!

そんなアタシなら、プリムラの魔法を受ければ、その腕前くらい簡単にわかるわけ!

わあ……キャトラちゃん、すごいんだね!

さあ! アタシにアンタの実力を見せてみなさい!

うん。やってみる!いくよ?

きなさい!――ああ~そこそこ……うん。じわじわくるわねぇ~

……キャトラ。

プリムラちゃんの魔法を、マッサージ代わりにするのは――


 ***


 ???  

…………

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思い出4



ねえ、みんな……ちょっと話があるんだけど……時間ある?

ハルカじゃない。大丈夫だけど、なに?

ここにプリムラがきてるでしょ?あの子だけど……どんな感じ?

なによ、コソコソして……喧嘩なら、ちゃんと謝んなさいよ?

してないわよそんなこと!失礼ね!

じゃあ、なによ?

なんていうか……ちょっと、懐かれすぎてて……今、距離とってるのよ。

プリムラちゃんとですか?

……うん、そう。前から目をかけてて、いろいろ教えてあげてきたから――

『ハルカせんぱい』って慕ってくれてるのよ。

ほうほう。でも、アンタが面倒をみるなんてね。

私も頭良くなくて苦労したから、なんか他人事の気がしなくて……ほっとけなかったのよ。

へ~。それは懐かれるのもわかるわ。

あの……それはいいことじゃないんですか?

暮ってくれるのは嬉しいわよ。

だけど、私の後ばっかり追いかけてるのもよくないのよ。

それだと、あの子の視野がとても狭くなっちゃうから。

なるほど……いろいろ考えてんのねえ……

当然でしょ!プリムラは後輩で、いい子だし!わざわざ失敗してほしくないわ!

……ハルカさんも、そういうことがあったんですね……

まあね。だからあの子が自分から、周りの人に関われるように、私はこっそり距離をとったのよ。

それなら成功ですね。私たちのところにも来ましたから。

……あれ?上手くいってるなら、アンタは近くにいない方がいいんじゃない?

そうだけど、でもちゃんとやれるか心配じゃない!

あっ! ハルカせんぱい!

あ、ああ、プリムラじゃない。コッチにきてたのね。知らなかったわー。

はい。みなさんに、いろいろ教わりたくて。

そう。いいことだわ。それじゃ、私は用事があるからいくわね。

え……あの、ハルカせんぱい――

早く一人前になれるように、かんばんなさいね!

……はい。

……ハルカさん……

なに考えてるかはわかったけど……なんていうか、極端すぎだわね……

プリムラちゃん、大丈夫かしら……

どうかしらねえ……


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思い出5



ああ……わかりやすいくらいに、落ち込んでるわねえ……

キャトラちゃん……みなさんも……

……大丈夫?

…………わたし……ハルカせんぱいに嫌われちゃったのかな……

ああ~……そんなことないと思うわよ?

私もハルカさんは、プリムラちゃんのことを大切にしてると思う。

でも、わたし……少し前から、ハルカせんぱいに避けられてるみたいだから……

(ハルカ、アンタばれちゃってんじゃない!)

え?

ううん。なんでもないわよ。

でもほら、ハルカだし、そんなことないんじゃない?

そうかなあ……前はもっと、たくさんおしゃべりしてた気がする。

それにわたしからだけじゃなくて、ハルカせんぱいの方から、声をかけてくれて……

そうなの?

……うん。わたしが困ってると、いつも声をかけてくれたの。

勉強が難しかったり、魔法が上手に出来なかった時も……

『しかたないわね』って言って、わたしができるまで付き合ってくれたの。

だけど今は……わたしがあいさつすると、それだけでどこかに行っちゃう……

……プリムラちゃん……

だからきっと……わたしがハルカせんぱいに、なにかしたんたと思うの……

でも、それがなんなのかわからなくて……

謝りたいのに、なにを謝ったらいいのかわからないの……

ああ……へんな方向へこじれちゃったわねえ……

どうしようキャトラ……

これ、解決策はひとつでしょ……主人公!


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思い出6 (友情覚醒)



あ……これ主人公おにいさんのルーンの光……え――?

<ルーンの光はキラキラと輝き、ひとつに集まると、建物の影にいた人物を照らし出した。>

え、ちょっと!?なにこれ!!眩しいじゃない!

ハルカ、話聞いてたんでしょ。なら、プリムラになんか言う事があるんじゃない?

あの……ハルカせんぱい、わたし……わたし……グス……

わっ!?ちょ、ちょっと、泣かないでよ!?

で、でも、わたし、ハルカせんぱいに嫌われて……

違うから! 嫌ってないから!

どっちかっていうと……悪いの私だから!

ま、そうよね。全部アンタのせいよね。

わかってるわよ! でも、プリムラが嫌われたって考えてるとは思わなかったのよ!

ハルカせんぱい……なら、どうして……

えっと……その、ね。アレよ。……私みたいになってほしくなかったっていうか……

で、でも、わたし……ハルカせんぱいみたいになりたいって思ってます……

それは嬉しいけど、プリムラにはもっと……いろいろ成長してほしいわけ。

せいちょう……ですか?

そうよ。私ばっかりじゃなくて、もっと周りと仲良くして、いろいろ学ぶの。

私はそういうとこ失敗したから、同じことになってほしくないのよ。

そうだったんだ……だから、ハルカせんぱいは、わたしのこと……

……不安にさせて悪かったわ。後輩を泣かせるなんて先輩失格ね。

そんなことないです。ハルカせんぱいは、しっかくなんかじゃないです。

だってわたしに、たくさんのことを教えてくれました。

プリムラは、嬉しいです。

やっぱりハルカせんぱいが、わたしの一番のせんぱいです!

い、一番……そ、そこまで言われたら、私もムゲにはできないわね!

ずいぶん慕われてるわねえ。ついさっき後輩をしょんぼりさせたくせに。

やめてよ!今だけ、ちょっと忘れてたいの!

さてと、私を一番だっていうなら、プリムラの面倒は、これからも私が見てあげないといけないわね!

……いいんですか?

もう心配しないで、私を追いかけてくるといいわ!

っ、はいっ!ハルカせんぱい!よろしくお願いします!


やれやれ、お騒がせな先輩後輩ねえ。

ふふ……よかったわね。プリムラちゃん。

そうね。ま、めでたしめでたしってことね。





新春の春風


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