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【白猫】ノア・思い出

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1人が閲覧中
最終更新者:にゃん
蒼い海の少女
ノア・メル CV:‎水瀬いのり
さんご礁から来た少女。
マイペースだがとても世話好き。
2016/03/07


思い出1


ゆらり……侵略にきたのです。

あら、珍しいお客さんね。

こんにちは、ノアさん。

みなさんに会いたくなったのです。ゆらりと。

ゆらりと、ね……

これは、お土産なのです。

海の幸だわ!

ありがとうございます!

ノアさんは、今何を?

ネモと一緒に、地道に侵略をしているのです。

まだやってたのね、侵略。

情報収集のために、冒険家に身をやつして、活動してるのです。

ないしょなんですね。

はっ、そうだったのです。機密事項なのです。

侵略っていうけどさ。もっと平和的にいけないの?

国という立場では助けられない誰かを助けるのです。

それがノア達の侵略なのです。

わかるけど、無理は駄目よ?

お心遣い感謝なのです。

ところでさ、ノア……みんなで話してたんだけど、帝国や連邦の人って、悪いヤツらなの?

そうではないのです。

でも、帝国や連邦にはたくさん人がいるのです。

みたいね?

そういうところには、悪い人が紛れ込みやすいんだ。

……と、ネモがいってたのです。

そうなんですね……

ノアたちは、タコさんやイカさんになるのです。

タコさんイカさん? どうして?

タコさんやイカさんはかくれんぼの名人なのです。

ノアたちもこっそり悪い人をやっつけるのです。

かくれんぼねえ。

ノアも練習したのです。

じゃあアタシが腕試ししてあげるわ!

望むところなのです!

<ノアの姿が消えた!>

アンタね!アタシが10数えてるうちに隠れなさいよ!

うっかりしたのです!


<熱い戦いは一日中続いた……!>


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思い出2



<一行はノアの案内で潜水艦にやってきた。>


ノアたちの家にようこそです!

海底探検だわ!


ラッシャイ ラッシャイ!

いいたいことは山ほどある。

歓迎してくれるんでしょ?

主人公。意外とお前は面の皮が厚いらしいな。

ネモ、けっこう喜んでいるのです。

そう見えるか?

ニギヤカニ ナルッチュ!



 ***


<アルゴノート号の艦内で、タコヤキランチが始まった。>

もぐもぐ。ところでお二人さん。

この潜水艦、どこで手に入れたの?

機密事項だ。

気になるのですね。

気になるわ!

では、ゆらりとお話するのです。



 ***



<連邦の潜水艦乗りだったネモは、ノアのいた島を帝国から守った。

だが島は、味方である連邦の手によって焼き尽くされた。>



連邦軍に島が襲われて……

ノアたちは、島にあった小舟を借りて漂流したのです。

それから私達は、船に拾われて、小さな島にたどり着いたのです。


ノアは連邦の人に撃たれて、大きな怪我をしていたのです。

目を覚ますまで、ネモはずっとそばにいてくれたのです……



「…………艦長さん?」

「ノア……!」


 ネモは……とっても悲しそうだったのです。


「……守れなかった。」

「また、会えたのです。」

「…………」

「…………」



 ***


 ネモは、一人で働き始めたのです。



「荷役はそれほど稼げないな。漁師のほうがいいか。」

「ノアも働きたいのです。」

「お前は大人しくしていろ。」

「むー……」

「なんでむくれるんだ。」


「艦長さん、これからどうするのです。」

「安心しろ。お前は何もしなくていい。それから、艦長さんはやめろ。」

「じゃあ、なんと呼べばいいのです?」

「ネモ……誰でもないという意味だ。今の俺は、誰でもない。」


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思い出3



 このときのネモは、だいぶ焦ってたのです。


「ネモ、あの島のことが、新聞に。」

「『……帝国軍が島を焼き払った』まあ、そんなところだろうさ。」

「連邦の人たちは、どうして……」

「いまそれを、調べてる。」

「ノアも手伝うのです!」

「余計なことをするな!」

「…………」

「もう寝ろ。」



 ***


 ある晩、ネモは……すごく怖い顔で帰ってきたのです。


「…………!」

「ネモ、何を考えているのですか。」

「真実を確かめる。ノア、俺が帰らなかったら、酒場の夫婦を頼れ。」

「ネモ……!」

「行ってくる。」


 ノアはもちろん後をつけたのです。

 かくれんぼは得意なのです。



 ネモはたこ焼き屋さんと何か話していたのです。


「まさか、ノアに内緒でたこ焼きを買ってきてくれようと……?」

 (でもノアは、ドーナッツのほうが好きなのです)


 でも違ったのです。

 ネモたちは、連邦の秘密基地に行こうとしてたのです。




「……ノアも行くのです。」

「なるほど。お前は状況がわかってないらしいな。」

「わかっているのです。ノアだって悔しいのです。知りたいのです!

ノアには、お父さんお母さんはいないのです。

数年前に、島に流れ着いたのです。以前の記憶はないのです。

でも島の人は、ノアをまるで家族みたいにやさしく受け入れてくれたのです。」

「……勝手にしろ。」



 ノアたちは、たこ焼き屋さんのタコツボに乗って、

 秘密基地に向かったのです!


「お星さまが綺麗なのです!」

「だから顔を出すな!」


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思い出4



 その場所には、たこ焼き屋さんの

 親戚のタコさんたちが、捕まってたのです。



「これが、連邦のやり方か……俺は今まで、何を信じて……!」


 いじめられてるタコさんたちを見て、

 ネモはすっごく悔しそうだったのです。



「しっかりしろ。」

「タスケテ……クレルッチュ?」

「ノアにつかまるのです!」


 ノアたちは、タコさんたちを助け出したのです。でも……

 水槽の中に捕まっていたタコさんは、普通じゃなかったのです。




「……ココロガ、クラキソースニ、ヌリツブ サレルッチュ。」



 そのとき、ノアには何かが聞こえたのです。


『……それは<闇>。世界にいずれ訪れる、避けがたき滅びの運命。

 滅びより、人の尊厳を守る。それが我らの使命――』


(……誰なのです……!?)



 <闇>にとりつかれたタコさんは、たこ焼き屋さんにお任せしたのです。

 ノアとネモは、タコさんたちを逃がすために、おとりになったのです。


「――。」


「ゆらり。」

「…………」

「ふっふっふっ。ノアも守られているばかりではないのです。」

「油断するな。」

「ほめてくれてもいいのです。」

「助かった。」

「おお。すなおなネモなのです! ……これからどうするのです?」

「船を奪って逃げる。」


『……本艦の、元へ……!』

(また、聞こえたのです……!)


「……こっちなのです、ネモ! 呼んでいるのです!」

「……呼んでいる?」



 声に導かれて、ノアとネモは奥へと進んだのです。

 そこには――



「船……潜水艦なのです!」

「らしいが……一体どこの船だ!?」

「この子はノアを呼んでいたのです。きっと味方なのです!」


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思い出5



 それがノアたちとアルゴノート号の出会いだったのです。


(この子は……どうしてノアを呼んでいたのでしょう)



『本艦は<黒い方舟>。』

「ノアに話しかけてきたのは、あなたなのですね。」

『そうです。あなたの隣の男性は、守護者ですか?』

「ネモは、いつもノアを守ってくれるのです。」

『ならば、守護者にふさわしい。あなたを守る者に。』

「私は守られてるだけじゃ、嫌なのです。みんなのことを、助けたいのです。」

『それがあなたの使命です。』

「ノアの、使命……?」



 ***



アルゴノート号は、ネモを艦長と認めてくれたのです。

で、アンタらは無事に脱出したってわけね。

みんなもそれ以来、船のクルーになったのです。

よかった……!


そうでした……ノアには、使命があるのです……!



 ***




いい島なのです。あの島に、そっくりなのです……

……主人公。ちょっと……いいですか?


ノアは……<方舟>なのです。

ネモは優しいのです。でもノアのことが、きっと重いのです……

だから……ノアをアルゴノートから降ろしたいのです。


ノアは、どうしたら……いいのですか。


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思い出6 (友情覚醒)



……これはルーンの光……

まるで海みたいに、深い輝きなのです。


ノアは<方舟>なのです。でも、ノアはノアなのです。



ノア。

……ネモ。

くどくど話すのは嫌いだ。

知ってるのです。

俺は気づいていた。

ノアは気づいていることに、気づいてたのです。

だろうな……

怖かったのです……ごめんなさい、ネモ。

お前が何であろうと、俺にとってお前はただのノアだ。

…………

誰に奪われようと、奪い返す。俺は侵略者だ。

ネモ……

だから、あまり心配を……かけてくれるな。

ネモは心配性なのです。

潜水艦乗りは、そうでないとやってられんさ。

ネモ、ノアはアルゴノート号で、冒険がしたいです。

それもいいか。あいつは世界最高の潜水艦だ。

戦いに使うだけでは宝の持ち腐れたしな。

一緒に……

ああ。お前たちも行くか?



バレてた……?


みんなも一緒に行くのです!

ヨーソローッチュ!

賑やかだな。これで侵略者か。

皮肉の切れ昧が悪いのです。

いつも感じが悪いわけじゃない。

自覚があったのですね……!

それで、どこに行くんだ?


どこでもいいのです。

たまには、きままにゆらりと旅をするのです!







絶海の使者

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神気開放

今日の海はとても静かなのです。

そうね……

波の音も……穏やかで……

海は、命にあふれた場所なのです。

命が……

だから、海は優しいのです。

――私は、すべての命を海に還すためにうまれてたのです。

本当の〈方舟〉は――海そのものなのです。

それじゃあ、ノアも……

私はただの、ノアなのです。


 ***


ノアは、ノアのやりたいことをやるのです。

たこ焼き屋さんは、たのしいのです。

クルーのみんなの、お世話をするのです。

……一緒に、いたいのです。


いつか――すべてが、海の底に沈んでしまっても……

ノアの想いは消えないのです。


いつかは、ドーナッツ屋さんもやるのです!



その他





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人物紹介
画像説明
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ノアノア・メル
さんご礁から来た少女。
マイペースだがとても世話好き。
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シンシン・シャーク cv.高橋広樹
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