聖夜の奇跡 Story(リリー編)

 
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ストーリーまとめ


 舞台の感動の熱を宿したまま、
 コーネル探偵事務所へと戻る少女の元へ

 クリスマスの小さな奇跡が舞い降りる――





「フッフッフッ……やっぱり私の推理した通りの結末でしたね。
 私に解けない謎はないですから!」

「でも舞台、すごくステキで感動しました! みなさん、とても輝いてましたね。
 それに輝いているといえば、劇場の売店で売ってたキャラメルバニラソフトクリーム!
 あまく濃厚でいて、ソフトな口当たり、最高でした!」

「はぁ~♪ 思い出したら、また食べたくなってきましたね。
 次の公演があったら、またぜひ食べに行きましょう!」


「――ん? アレはなんでしょう?」

 わずかな街灯の明かりでは、わからなかった違和感。
 それも事務所のドアに近づくと、なんであるかがわかった。

「大きな靴下ですね。あ、ドアノブにつり下げてあったんですね。
 中は……あ、キレイにラッピングされた箱があります!」

「私が出かけた時にはこんなものはありませんでした。
 つまりこれは――」



「私が出かけた後で、誰かがつるしていったということです!」


「………………っ、コホン。
 しかしこれは、いったい誰が……」

「むむむ……あ、メッセージカードが付いてますね!
 えっと……」

靴下の淵につけられていたカードには――
メリークリスマスの言葉とリリーの名前が書かれていた。

「私の名前ですね。
 ……メリークリスマス、靴下にラッピングの箱……いえ、これはプレゼント!
 と、なると犯人は……サンタさん!」

「私がイイ子なので、今年はクリスマスプレゼントをくれたんですね! ドヤァ……」


 ***


「フンフンフフンフン♪」

「えへへ♪ なっにかなー♪ なっにかなー♪
 サンタさんからのプレゼントなら、きっとスゴイプレゼントに違いないです!」

「どんなプレゼントかな?
 ソフトクリームだと嬉しいな♪」


プレゼントの箱を開けると、中から大きな熊のぬいぐるみが出てきた。



「わぁ……ぬいぐるみです! えへへ、カワイイですね!
 探偵のカッコも似合うクマさんで、私にピッタリ……
 探偵の……クマさん……?」

「この帽子……それに虫眼鏡も……もしかして――
 カルム君?」


 ***

「おとーさん! つくえにクマさんがいます!
 これはじけんです!」

「リリー。彼は私の大切な相棒だよ。」
「あいぼー?」
「ああ。私にいつも大事なことを思い出させてくれる相棒さ。な、カルム。」

 ***


「なんで……
 お父さんの部屋を探しても、みつからなかったのに……」

「はっ! これは〈事件〉です!」


「見つからなかったカルム君が、ここにあるということは、それまで別のところにあったということ!
 そしてクリスマスの今日、私のところへ贈られてきたということは……
 犯人のサンタさんを捕まえれば、なんでカルム君をもっていたのかわかりますね!」

「さあ、捜査開始です!」


「それにもしかしたら、そのサンタさんは…………」

クマのぬいぐるみを抱いたまま、リリーは街中へと駆け出した。


 ***



「はぁはぁ……ッ……はぁはぁ……どこ……どこに……」


「あッ!? 今のっ!?
 待って! 待ってくださいっ!!」

「待って……サンタさ――お父さーーんッ!!」


「!?」
「はぁはぁ……つ、つかまえました。おとう――」



「誰がお父さんだ。」
「……クロード……さん?」
「この筋肉を見ろ。俺以外の誰に、これだけの筋肉が創れると思っている。」
「……すみません。間違えました……」

「間違えたとは……と、ソレは受け取ったか。」
「ん? それってなんですか?」
「なんですかもなにも、今お前が腕に抱いてるじゃないか。」
「え……」
「それは事務所のドアにかけておいた、靴下に入ってたクマだろ。」

「そ、それじゃあ…カルム君を置いていったのは……
 クロードさんなんですか?!」
「ああ。そうだ。」

「…………そう……でしたか……」


「お、おい。なんでそんなに落ち込むんだ。ワケがわからんぞ。」
「いえ……気にしないでください。
 あ……でも、ひとつ聞いてもいいですか?」
「なんだ。」
「どうして……クロードさんがカルム君を……」
「…………」

「黙っていたが……
 俺はお前の父親、ビリーさんに世話になったことがある。」
「えっ!? そうなんですか?」
「ああ。そのクマはな……
 俺が探偵を始めた駆け出しの頃に、ビリーさんから預かったものだ。」
「……お父さんから……ですか?」
「ああ。なぜ男の俺に、ぬいぐるみなんかと聞いたら、ビリーさんは笑って――」


『探偵はどっしり構えて、冷静に推理するものだ』


「なんだ知っているじゃないか。……ま、当たり前か。」
「お父さんの口癖でした。クマさんみたいになりなさいって……」
「俺にもそう言って、そのぬいぐるみを渡したんだ。
 それからそのクマを見るたびに、ビリーさんの言葉を思い出すようになった。」

「そうだったんですね……だから、お父さんの事務所からカルム君がいなくなってたんですね。」
「いつか、ビリーさんに胸を張れる探偵になった時、返そうと思っていたんだが……
 その機会は永遠になくなってしまった。」
「……」

「だが、その娘が探偵を……〈半人前の探偵〉をいているのを知った。」
「は、半人前ってなんですか!」
「半人前は半人前だ。だから、お前に返しておこうと思ったんだ。
 それは俺よりも、お前が持っている方が似合っているし……ビリーさんも喜ぶだろ。」
「お父さん……」

「ビリーさんの形見の品だ。大事にしろ。」
「言われるまでもありません。」

「クロードさん……」
「ん? なんだ?」


「ありがとう……ございました。
 クロードさんが大事に持っていたから、またカルム君と会えました。」
「俺にとっても、思い出の品だ。礼を言われることじゃない。」
「はい。でも……それでも……ありがとうです。
 最高のクリスマスプレゼントです♪」

「フッ……それはなによりだ。」


「私、このカルム君に誓います。
 いつか天国のお父さんに、私の……
 コーネル探偵社の名前が届くくらいの名探偵になってみせます!」

「天国に届くほどのか。そいつは……大変だ。」
「大丈夫です!
 私はお父さんの、ビリー・コーネルの娘、リリー・コーネルですから!」






――今宵、あなたのところにも、
小さな奇跡が舞い降りるかもしれません……



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