帝国戦旗Ⅱ 帝国編 Story

 
最終更新日時:
ストーリーまとめ

2017/00/00


目次

Story1 裏口
Story2 黒い手紙
Story3 蝶は舞い踊る
Story4 虚か、実か
Story5 空の棺
Story6 埋葬者
Story7 我がために
Story8 ゆるやかに効く毒
Story9 地に伏して
Story10 手紙
Story11 餓狼

主な登場人物








story1


『王宮前広場』

ジュダとアイシャは、連邦のヴェルガ王国に潜入を果たした。
ヴェルガ王国。連邦でも歴史が古く、七王国時代から変わらぬ領土を保つ古豪である。


「……美しい街ですね、教授。さすが聖王家ゆかりの地……」

「白の王家の末裔を名乗る、痴れ者どもか。」
「この島を統べるヴェルガ王家も、聖王家の方々には、頭が上がらないそうですね?」
「身なりの異なる連中が多いな……」
「この島では今、連邦議会が開催されているとか。」
「……面倒が増える前に、さっさと片づけるぞ。」
「教授ったら、仕事熱心ですこと。」
「……俺は務めを果たす。」

「そうだよな、教授……うん、どこから見ても君は立派な蝶の研究家だ。」
「このカバーは失敗だ。」
「誰も蝶の研究家を気にはしないだろう? そこがいいんだよ。」
「リストの出どころを探る。」
「そっちは秘密情報部が必死で裏をとってるはずさ。」
「だったら?」
「裏口から侵入。」

 ***

『ヴェルガ王国首都――ナイトクラブにて。』


「……やあ。君……楽しんでる?」
「そう見えたかしら。」
「シャンパンはどうかな?」
 ――フン。

「最近変な夢を見た――廃墟の中を鴉が飛んでる。それが俺なんだ。」
「もう一人の自分ね。」
「君って、占い師?」
「占ってほしい……? 未来とか、本当の自分とか。」
「いいね……」
<男は女を見ながら、ずっとカウンターの奥を伺っている――>

 (奥にいるのは――あいつか……)

「――マティーニだ――ドライなやつを頼む。」
(黒煙の島の視察団ブランド大佐か……だったら、この男は――)

 ***

「敵国の人間を見張っている、連邦のスパイというわけだ。
連邦のスパイならば――そう、怪しいリストの中身にも詳しいはずだからね。」
 (ぐう……ぐう……)
「……夢を楽しみたまえ。ニナ、どうだ?」
”手帳のコピーを取りました。”
「流石だニナ……おや、先日の新聞か――」
テーブルの上に、男の買った新聞が置かれている……
「連邦の特務機関ね……昨今はこのニュースばかりだな――」
”そうですね……連邦各国の信頼を揺るがしかねない事態だとか。”
「連邦各国に、信頼など最初から存在しない。ところでジュダは何をやってる?」

 ***

『そこは……ヴェルガ王国の廃工場』

大佐
よし、ここだな……
 ほう……ここで、何をするつもりだ……?




story2 黒い手紙



――いい品じゃないか。
<ブランドは、積み上げられたコンテナの中身を確認する。>
武器商人「最高級品ですよ……この爆炎のルーンなんか……」
黙れ、さっさと消えろ――74番倉庫だ。
<ブランドは、鍵束と――書類を手渡した。>

武器の密輸か――
その場にいる誰も――ジュダには目も止めない。
気配を殺しているのだ。狼が身を潜めるように……
「……ドグラの実を売って……人殺しのルーンを買うか……
黒煙の島は政情不安定……内乱が続いていたか……」

「ここにいたか、ジュダ。我儘なだけではなく、気まぐれなのかい?」
「蝶を追っていた。」
「連邦の諜報機関のアジトがわかったんだが?」
「――鎖を引きずるのも、時には楽しい。」
「鎖のことも考えてくれよ?」

 ***

――ヴェルガ王国首都――
連邦諜報機関拠点、トロンボー邸――

「ニナ、このファイルもコピーだ……まったく、連邦の機密情報を盗み放題じゃないか。
人の帳簿を見るのは楽しいね。はて……ヴェーザーベルク城? どうして城なんか買ったんだ?」
「人は死んで、記録を残す。ここにあるものは、墓碑銘と変わらんな――」
「これも弔いの一種さ。おっと……これはこれは……
ドルフ・ペイカー……バルデミア公……
作戦名<プラックレター>。非合法組織Aを通じ……
帝国内で工作を行い、大量に国外協力者を得るという作戦らしい。」
「リストは本物か――」
「ブラックレター作戦は継続中。」
「……ふむ。」
「何か不服でも?」

 ***

埋葬者は、簒奪者ツァラ――なる人物から手渡されたルーンを指で弄んでいる。
「ネズミの手下が……遊んでいるころですか……」
埋葬者は喜悦を覚える。
この男が潜むのは世界の暗部。人間の裏の部分……
「我欲……どうしてでしょうか。その言葉の真逆ともいえるあの男こそ――
私には、誰よりも我欲に満ちていたように思うのですよ――」
ルーンは、不気味な光に満ちた……

 ***


室内に……蝶が飛んだ――青い蝶は羽根を広げ――
少女の姿へと変わる。



……実体のある幻を、帝国から連邦の島にまで送り込むか。底知れないな。
「ブラックレター作戦……帝国の重要情報は、連邦に筒抜けの可能性があるのね。
常に最悪の斜め上を想定しておくものだよ……ひょっとすると我々のこともばれてるかな。
「よくやってくれたわ。すぐに戻りなさい――裏切り者を片づけないと。

……俺は残る。
「――何を言ってるの、あなたは。」
連邦が非合法組織と関わってるとして、組織側の見返りはなんだ?
そういう手合いの得になることは、ろくでもないものと相場が決まっている。
「だとしても連邦の問題でしょ?」
牙を向けた相手は……どこまでも追いつめるまで――
確かに気になることもある。連邦の特務の存在がリーグされた一連の件――
「それがどうしたの?
タイミングが気になるね――連邦の諜報機関で、何らかの地殻変動が起きている。
「あら、地質学者らしい意見ね。
地面の底には何かが眠ってる。――私も、興味がわいてきた。
「一日あげるわ……成果が出なければ、すぐに戻りなさい。

 ***

「12時間と踏んでいたが、ヴェロニカは気前がいいな。」
「――あれは化物だ。レヴナントが禍ならば、奴も似たようなもの――」
「古い知り合いだったか?」
「帝国の闇は、俺のなわばりだ。」
「――連邦の諜報機関のあらましは、だいたいつかめている……誰がどこにいるのか、全てね。」
「追う者を追う。連邦の諜報機関が、今一番知りたいことは何だ。」
「……OK。狩りに出かけよう。」



story3 蝶は舞い踊る


<ミザリーズ・カフェ>

カモミールティー二つ、お待たせしました。
「ありがとう。

「――飲まないのか。
「香りを楽しんでる。
「――このところ、何も食ってないな。
「胃袋ではなく、脳を使うのが私の職務だ。
「――芋虫の一匹が、黒い手紙の蜜で蝶に変わった……
「つまり、例の作戦で功績をあげたものが怪しい。
「――ヴェルガ王国武官、ボリスか……
「武官といってはいるか……こいつは諜報機関の大物。
今からカフェに来る男は、ボリスの直属の部下だ。」
「……誰と会う?
「――おそらく、今一番手柄をあげておきたい連中……だね。
「闇に紛れ、目を凝らしてみた……
「感想は?
「虚々実々のこの駆け引き、――覚えがある。
「……何だって?」

”ターゲットが来ました……!”

【諜報員】


コーヒーを……
店を出たら、俺が尾行する。
――蝶を追いかける狼か。実にのどかな絵面だ。追われる身になりたくはないけどね……
コーヒーです……
ぐはっ……!?
何っ……
<撃たれた男は――カフェのフロアに倒れた――
ここは任せろ。
<アイシャは、男に駆け寄った――>

おい……しっかりしろ!
(主要な臓器に深刻な損傷。危篤状態――これはいかん。
……背広に手帳と革財布…………これは借りておくか)
<少女が、その場に駆け寄った。>
私も手伝います!
では、あとを頼めるかね? 私は医者を呼んで――
<――ふと、二人の視線が交わる。>
(推定年齢十代後半。女性。服の生地は高級。オーダーメイド。自分で選んだ服ではない。
行動パターン分析。目的意識は高いものの、経験が伴っていないと推察。
身体的特徴から経歴の推定不能。長期にわたり通常とは異なる環境に置かれていた可能性)

……あぁ……
しっかり……!
……ゼラニウムの、花……!
…………
ゼラニウムの花、だと?
……あの。ちょっといいですか。
私も君に質問がある。
(――このタイミングでこの場にいた可能性を推察――
諜報員が接触する相手は、彼女だとしたら――!)
――君は何者だ?

 ***


(狙撃手は、近くにいるはず――

<店を飛び出したジュダは、狙撃の行われた方向を見定め――
……跳躍する。ジュダの姿は、消えた――>

(――とはいえ、ここは敵地だ。連邦にこちらの存在を悟らせるわけには――)
「――――この気配――――」


「さて、面倒な事になった。
(……俺の背中をとるか)
「男を撃ったヤツを追いたいんだけどな?」
<ジュダは、静かにたたずむ。墓前に立つ影の如く――>
「どうやらお前も、目的は同じらしい。
「貴様、匂うな。
「マジかよ。傷つくじゃねぇか。
(生かして捕らえるのは難しいか――
「ハナが利くんだな。……どっから来た、ワンワン。
「当ててみろ。
「味方じゃなさそうだ。
「グルウゥゥゥゥ……
「鎖が邪魔だって顔してるぜ。
「お前を討つのに不都合はない。
「悪いが、お前を拘束させてもらう。
「やれるものならやってみろ。
「ボ―ル遊びがしたいってか? ほらワンワンとってこい!
「ガアァァァァッ!



story4 虚か、実か



「……あなたこそ、誰?
「私はただの客だよ。
「ウソよ。あなたは普通じゃない。
「なぜそう思う?
<少女はアイシャの手を握った。>
「わからない。でも、感じるの。とても深いところで。
――あなたの<力>を。
「……やめろ

1衛兵さん、こっちです!

「――私は、拒絶する――」
「あっ……」
 (君の意識の働きを数秒だけ拒絶した……眠っていたまえ)
<意識を失った少女を、アイシャはそっとソファに寝かせた。>
「また、会う事になりそうだ。
私が死んでなければね。」

 ***

ガァルルゥ……!!
<ジュダと謎の男は――人外の速度で応酬し――
「……おっと! おあずけだ、ワンワン!
「ガァッ!
「クッソ。強えな、お前!
「――噛みちぎってやる――!
「骨でも持ってくりゃよかったか?
「黙れ!
――
(手勢が増えたか――面倒な――
「……表が騒がしくなってきやがった。お互い、ここは退いといた方がいいぜ。
(殺す相手は選ぶ主義か――)
「いい子だ、ワンワン。
「ガアァァァ!
「じゃあな。

 ***

【ベテランの衛兵】【新人の衛兵】
「このヴェルガ王国で、狙撃事件とはな……
「何が起こったんです……? まさか、また革新派が何かもめ事を……
「めったなことをいうもんじゃない。俺は向こうを見てくる。

<衛兵たちの会話をよそに――……アイシャは、何食わぬ顔で街の中に溶け込んでいた。
――撃たれた諜報員が、こんなものを持っていた。
<身を潜めていた狼は、アイシャの背後に忽然と立つ。
アイシャは銀貨を手にしている。
――ガルルゥ……
銀貨は――二つに割れる。断面には、とても小さなルーンが仕込まれていた。
「幻影のルーンの欠片だ。手のひらほどの幻を一つだけ作り出せる。
<アイシャの掌に、幻が産まれた。白磁の外壁をもつ、建造物である――
「……病院か……?
「聖マルクト病院。一年前に閉鎖されているらしいね……
君と交戦した男――私の出会った少女――
彼らは昨今明るみに出た、特務機関の人間だろう。既存の諜報機関とは別組織だ。
「だから衛兵が来たら、身を隠した。
「彼らは立場を守るために、功績を上げようとしているはず。
諜報員は、功績につながる情報を餌に、あの酒臭い男と接触しようとしたということか……
「どうもこの病院、聖王家の革新派が経営に関わってたみたいだ。
「ガルルゥ……
「連邦最大の貴族、聖王家。その中でも革新派と呼ばれる一派は、連邦の改革を進めている。
彼らは家督を継げなかったり、そもそも序列が低かったりで、立場が弱い連中だ。
見返すためには改革しかない。だが所詮は貴族だ。手段を選はない。結果、もめごとの種さ。
「ボリスを締め上げる。
「そいつはいい。ところで……さっきの彼からは、もう一つ盗んだものがあってね……




story5 空の棺



<ホテル・サヴォイア

【諜報員・アイシャ】
「まぁ、こんなところだな――ジュダ、影からエスコート、よろしく……
「――晩さん会か――フン、豪奢なものだ……
「帝国主催のディナーは、彩に欠けるからね。
「獣人は、素材に手を加えるのを好まんからな……
「宮中晩さん会に、乾草の山が出て来たのは驚いたよ。
【ボリス】
「ワスカの葉をご存じですか? 服用すればあらゆる憂さを忘れることができるが――
深刻な中毒を引き起こす。いうまでもなく危険な薬物です。
こんなものを扱う連中が、我が連邦の国内を閑歩している!
「……そしてああいう薬物は、非合法組織の資金源になってたりもする。
「いうまでもありませんが――連邦は巨大な病人だ。
いますぐに外科手術が必要です。異論はございますか?
「――さてさてどうだか。まずは問診が先だろうに。

<顔を伏せながら――会場の人間には悟られずに――
ボリスにだけ気づかれるよう、アイシャは会場を通り過ぎる。
「――あいつは――!?
<諜報員は、物陰に隠れる。ポリスは、部下に後を追わせた。
「あ、あいつは……死んだはずだ……

――お前はっ!?
<諜報員は無言で――ボリスに詰め寄る――
「私はやってない……! 奴らだ……パイドパイパーだ!
諜報員は微笑み……一輪のゼラニウムを見せた。
「……な、何だ……その……花は……
(おや、知らないのか……?)
<死んだはずの男は、忽然と消えた――

「パイドパイパー……なかなかにふざけた名前だね。
「笛を吹いてどうする?
「ネズミを捕るんだろう。というのは冗談だが……
ブラックレター計画に関わっていた非合法組織とは、彼らで間違いなさそうだ。
<ジュダの手には、ルーンの仕込まれた銀貨がある。
「……例の場所に、笛吹き男が潜んでいるのか……?
「――ボリスが特務機関に情報を流す理由は何だろう……?
「バイトバイパーと、手を切ろうとしているのか。
「両天秤にかけるつもりだったかもしれないね……
「芝居がかっていたな。――すべてが。
「……君にもそう見えたか。――だとすると――
「棺の中は、空ということだ。
「独特な表現だね。

 ***

「組織を調べるには、まず予算から。連邦の情報機関はこの城を買った。では用途は?
「ヴェーザーベルク城……主のいない城か。
「ただの道楽で買ったにしてはずいぶんな買い物じゃないか。
<森の木々の向こうに……城の尖塔が垣間見えた。
「ここからでも匂う――あそこには、俺の獲物がいる。
「我々の、だ……ジュダ。
<アイシャは、倉庫に積み上げられたコンテナの中身を、物色していた……
「これはドグラの実だな。精神を剌激し幻覚を生じさせる。
こっちはワスカの葉。多幸感と鎮痛作用を生じさせるが依存性が強く、危険な代物。
「――笛吹きどもの資金源か――
「秘密情報部の情報と引き換えに、犯罪組織は保護されるというわけだね――
「腐り切っている……!
「我々とて、偉そうな顔はできないと思うけどね……

<ジュダとアイシャは、物陰に身を潜める……
薬物の精製施設ではないな――
……ん?
<ボールが転がってきた……
どうしてこんなものが――
子供……どうして子供がいる――
――アイシャ。
――なんでもない。――なんであれ、退屈よりはマシだ――




story6 埋葬者



story7 我がために




story8 ゆるやかに効く毒





story9 地に伏して





story10 手紙


story11 餓狼



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