双翼のロストエデンⅡ Story

 
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運命は変わらない――

     それなら――ぶち壊すまでだ。









プロローグ



 いまから3日前、君は1通の手紙を受け取った。
 そこに配されていたのは、3日後の今日の
 日付といま君がいる場所だった。

 便箋の最後にあった優雅な筆跡の署名を見て、
 君はここに来ることを決めた。

 心地よい風が、絶えず花の香りを運んでくる
 丘だった。



 ウィズ 
うーーん。気持ちいいにゃ。

 ウィズが前足をぐっと伸ばし、
 待ちぼうけでこわばった体をほぐす。

 ウィズ 
ちょっと早く来すぎたにゃ。

 確かに少しだけ早かったかもしれない。
 ただ相手は時間にとても正確な人だった。

 それを考えると、
 遅れるよりも待ちぼうけた方がいい。
 と、君はウィズに返す。

 ウィズ 
それもそうにゃ。
……噂をしていたらなんとやらにゃ。

 ウィズの視線が君の頬をかすめるように、
 通り過ぎてゆく。
 背後に立つ何者かに注がれていた。




 オルハ 
お久しぶりです。黒猫の魔法使い殿。

 ウィズ 
また異界の歪みにゃ?

 オルハ 
はい。今日、ここで。

 ウィズ 
いつも思うけど、オルハは歪みを予知する時、
どんな風に知るにゃ。
何か兆候を発見するにゃ?

 オルハ 
いいえ違います。
……うーん、どう表現すればいいか。

古い記憶を思い出すように、場所が見えるんです。
この丘の風の温もりや運んでくる花の香りも、
感じることが出来ます。

思っているよりも具体的な体験ですよ。
私の予知というのは……。

 ウィズ 
で、今回の歪みは具体的にはどこにでるにゃ?

 オルハ 
はい。そうですね……あ。

 ウィズ 
なんにゃ?

 オルハ 
ふたりの目の前……!


 オルハの言葉は最後まで聞こえなかった。
 君は逃れる間もなく、
 目の前に広がる歪みに呑み込まれた。

 異界の狭間を旅する、
 ほんのわずかな時間では
 確かめることもできなかったが、

 呑みこまれる直前、
 君の体に誰かがしがみついた。
 小さな体だった。ふたつの。



story1 魔界の祭典


 目を瞑り、瞼に映るこの光景は、
 一体いつの自分なのか。
 一体いつの彼女なのか。

 幾重にも重なった記憶の層が遠慮なく、
 規則もなく、押し寄せてくる。



そこには、数えきれないほどこの花が咲いている
んだ。とてもきれいな場所だよ。

ホント?そんなところがあるの?
いつか行ってみたい……。

ああ、身体が治ったら行こう。

約束だよ……。

 彼女はそれを見ないまま、いなくなった。
 それだけを俺は覚えている。
 そして……。


ううううあああ……うああああ……!!



 ***



 記憶の終わりはどれも似たようなものだった。



 嶮を上げ、耳を澄ます。
 広がる世界は賑やかで騒がしい。

 眼下に見える原色多用のモニュメントや
 色とりどりの炎を噴き上げる自動機械の数々。

 魔族たちの快哉が、地響きのように伝わってくる。
 歓喜と熟狂と罵言雑言が入り混じった感情の塊が
 そこにはある。

 つまり、祝祭の成功だ。

 自室のドアが開く音が聞こえる。
 ノックもなく入ってくる権利は誰にもない。

 だが、権利はなくても入ってくる者はひとりいる。
 何度注意しても聞かないのだ。


アルドベリク
ルシエラか。ノックくらいしろと何度言えば……。

…………。



 ルシエラ 
リュディ、リザ。ふたりとも手を洗って、
それから顔も拭きなさい。

ちゃんとキレイにしないと、
ふたりともおやつの〈ダークサンブラッド〉を
取り上げますよ。


 ルシエラはリュディと呼んだ少年の顔に、
 清潔なタオルを押し当てて、
 半ば強引にゴシゴシと汚れを拭き取る。

 同様にリザの顔にもタオルを押し当てる。
 ひとしきり身の回りを整えてやると、
 ふうっと息を漏らして、翼を垂らす。




 ルシエラ 
で、アルさん、〈ダークサンブラッド〉は
どこですか?

アルドベリク
その前にそれは何だ?

 ルシエラ 
それ?

アルドベリク
お前の前にいる小さい生き物だ。

 ルシエラ 
リュディとリザですよ。

アルドベリク
さも当然のように名前で説明するな。
それは人間の子ではないか?

 ルシエラ 
そうかもしれませんね。

アルドベリク
そうかもしれませんじゃない。
そこらへんの竜を拾ってくるのとは訳が違うぞ。

返して来い。

 ルシエラ 
えー……。

アルドベリク
えー、じゃない。

 ルシエラはふたりの子供たちの手を取り、
 とぼとぼと扉の方へ向かう。


 ルシエラ 
じゃあ、返してきますけど、本当にいいんですか。

アルドベリク
無論だ。

 アルドベリクは間髪入れずにきっぱりと答える。
 それを受けてルシエラはふたりの子供たちの
 耳元で何事かを囁いた。

 子供たちはアルドベリクの方を見て、言った。


リザ&リュディ
アルさん、お願い。

アルドベリク
妙な入れ知恵をするな。何をしてもだめだ。
返して来い。

 ルシエラ 
はあ……。わかりました。
返してきます。
では今から……。

荒れ狂った魔界の人たちのど真ん中に。
このふたりを放り込んできますけど、
それでいいんですよね?

アルドベリク
……?

 ルシエラ 
フェスティバルで高揚して、どこ構わず
殴り合いを始める魔界の人たちの中に
放り込んできますけど……。

それでいいんですよね。

アルドベリク
…………。

 ルシエラ 
行きましょうか、ふたりとも。

 と言って、ルシエラはふたりの子供たちの
 手を引いて、部屋の外へ向かう。

 ルシエラ 
アルドベリク。
あなたたちを捨てた人の名前ですよ。
覚えておきなさいね。

リザ&リュディ
アルドベリ……。


アルドベリク
待て……。返すのはやめよう。

 ルシエラ 
ですよねえ!
このふたり、ここにいた方がいいですよね?

アルドベリク
一時的にだ。事情がわかるまでだ。


 ルシエラ 
はーい。何でもいいでーす。
ふたりとも、お礼を言いなさい。
せーの、


リザ&リュディ
アルさん、大好き!

アルドベリク
……妙な入れ知恵をするな。

 ルシエラ 
あ。そうそう。ついでにこの人たちも
拾ってきました。
捨ててきた方がいいですか?


 と扉の向こうで控えていた君とウィズが
 投げやり気味に紹介された。


 ウィズ 
扱いがひどいにゃ……。


story2 初級 異変



アルドベリク
なるほど。その子供たちと一緒に、お前たちは
魔界に来たということか。


 君はクエス=アリアスで遭遇した事故について、
 アルドベリクに説明した。

 突然歪みが目の前に発生し、
 何かに掴まれたと思ったら、
 魔界に流れ着いていた。

 なぜか大騒ぎをしている魔族に、
 呆気に取られていると、
 偶然、ルシエラが通りかかり、ここに来た。


アルドベリク
まあ、お前たちはともかく……。
気になるのはこの子供たちだ。
一体どこから来たのか。


 ここまでの道中は人垣を縫うのがやっとで、
 ロクに話も出来なかった。

 君とウィズもその辺りの事情は知らなかった。

 本人たちに話を聞こうにも。


 ルシエラ 
寝ちゃいましたからね。


 ルシエラは寝息を立てる少年の髪を撫でる。

 よほど疲弊していたのか。
 ふたりとも、出てきた食べ物を平らげると、
 ぱたりと倒れ込んで、眠ってしまった。


アルドベリク
わざわざ起こすこともないだろう。
目を覚ましたら話を聞こう。


 アルドベリクの言葉を聞いて、
 ウィズか部屋の奥にあるテラスヘと歩いていく。

 これ以上の詮索や議論は無意味である。
 それなら自分たちもゆっくりと休んだ方が良い。
 君はウィズに続いて、テラスヘ向かった。

 下では、派手な催しが行われていた。
 たぶんあそこを抜けてきたのだろう、
 ふと君は思った。

 必死に身もだえ、通り抜けてきた人の海は、
 上から見ると意外と理路整然とした構造を
 持っていた。



 ウィズ  
あれは何にゃ?
何かのお祭りのように見えるにゃ。

アルドベリク
あれは、ワクワク魔界フェスティバルだ。

 ウィズ  
ワクワク……?な、なんの祭りにゃ?

アルドベリク
ワクワク魔界フェスティバルとは、
魔界全土の国家が参加する、魔界最大の祭典だ。

それぞれの国家が、自らの国力や文化の水準を
他国へと誇示する機会でもあり、

本来、血の気の多い魔族たちが闘争や暴力以外で
感情を爆発、発散させる場でもある。

言うなればこれは疑似的な戦争行為だ。
どのような社会機構も消費と蕩尽、創造と破壊を
繰り返す。

魔界ではそれを戦争という形で繰り返してきた。

我々、王侯会議は疑似的な戦争を起こすことで、
実際の戦争を制御することを目指している。

その基幹となる計画が、
このワクワク魔界フェスティバルだ。

 名前はなんとかならなかったんですか?
 と君は訊ねてみた。


アルドベリク
この名は公募で決まったことだ。
確かキルティ家の娘の案だったはずだ。

 ルシエラ 
そんなに難しく考えることないですよ。

どこからどう見てもただのお祭りですし。


 と言った途端、

 フェスティバル会場から爆発音と共に
 火の手が上がる。


 ルシエラ 
おや?これはぁ……?

 ウィズ  
何かの出し物かにゃ?


 燃え盛る炎を中心に人だかりが散っていく。
 明らかにフェスティバルの仕掛けの城を
 超えている。


アルドベリク
騒ぎが起こっているようだな。
様子を見に行く。

ルシエラ、留守は任せるぞ。

 ルシエラ 
はーい。


 アルドベリクの背中の翼が大きく広がり、
 君の目の前に羽が舞った。

アルドベリク
お前たちも来るか?


 眼下の炎を見すえたまま、アルドベリクは
 君に声をかける。


アルドベリク
まだフェスティバルを楽しんでいないだろう。


 彼は笑っていた。事件が起きているのに、
 まるで動じず、笑っている。
 魔族というのはこういうものなのだろう。


 ***



 騒ぎの中心へと駆けつけると、
 何人もの魔族たちが声を上げ、
 拳を振り上げていた。

 激突し絡まり合い互いの肉を切り裂く。

 獰猛な獣の争いのように、
 そこに理性が立ち入る余地はなかった。

アルドベリク
喧嘩か?

 争いに慣れているはずのアルドベリクですら、
 その様子を見て、訝しく思ったようだ。

 声の調子からそれが読み取れるくらいだった。

 ウィズ  
彼らを止めるにゃ。

 君は足元のローブを払い、
 足ひとつ分、幅を広げて立った。

アルドベリク
待て。どうも様子がおかしい。
出来れば手荒な真似はせずに大人しくさせたい。

 それなら、と君は相手を無力化する
 魔法を選択し、構えた。

 猛烈な追い風が君の横を通り過ぎる。
 少し遅れて、快活な声が意味らしきものを
 乗せて、通り過ぎた。


???
喧嘩か?買ったァ!

 ウィズ  
にゃにゃ!

 言葉が事態を理解させるよりも早く、
 その場の光景が理解を促した。

 飛び込んできた影が勢いそのままに
 ひとり殴り倒し、ひらりと舞うように、
 ひとり蹴り飛ばした。

アルドベリク
クィントゥスか!?


クィントゥス
ああ、俺だ!

アルドベリク
……誰だ。

クィントゥス
ああ。わりいわりい。バイト中だったんだ。


クィントゥス
これでよし。
アルドベリク、何モタモタしてんだ。
目の前の喧嘩が逃げちまうぜ。

 彼はすぐさま戦闘に戻り、
 すでに何人か殴り倒している。

 彼の言っていることはすぐ本当のことに
 なりそうだ。と君は思う。


アルドベリク
俺はお前と違って、思慮深いからな。

クィントゥス
しりょ……なんだって?

アルドベリク
バカではないと言う意味だ。

クィントゥス
ああ、なるほどね……とっ!

アルドベリク
やれやれ。
言葉も理性もない奴がやってきてしまった。

 アルドベリクは頭を振りながら、
 争いの輪の中に加わる。

アルドベリク
作戦を変更せざるを得んな。

クィントゥス
ああ、作戦変更。プランBだ。

 〈プランB〉ってなんだろう?
 と君は声を張り上げて、尋ねた。

 周りの魔族は鋭い攻撃を繰り出し、
 君はそれを躱し、受け流す。
 すでに戦いの渦中である。

クィントゥス
目の前の奴をぶん殴れだ!

 ***


 さきほどまでの騒ぎが嘘のように、
 その場は静まり返った。

 争いの参加者たちは横たわり、
 うめき声を漏らすだけで、
 君を除けば、たったふたりだけが立っていた。

アルドベリク
手加減はしたんだろうな?

 足元でもがく人々を見下ろして、
 アルドベリクは隣に立つ青年に言った。

クィントゥス
生きてる。
それが手加減した証拠だ。

 その青年は大きく手を広げ、
 惨状と呼べるその場を、
 誇らしげに示した。

 彼は君に目を止めると、
 傷ひとつ負っていない姿を
 興味深そうに見つめた。

クィントゥス
へえ……。
アルドベリク、こいつは誰だ?

 アルドベリクは青年に君を紹介する。
 君は簡単な自己紹介をした。
 続けて、アルドペリクは青年を示して、

アルドベリク
紹介しよう。バカだ。

クィントゥス
うぉい! ちゃんと紹介しろ。

アルドベリク
クィントゥスという名のバカだ。
悪い奴ではない。バカだが。

クィントゥス
滅らず口め。
アンタ、なかなか強えじゃねえか。
よろしくな。

 と、差し出されたクィントゥスの手を君は握る。
 単純な友好の証しというよりは、どこか挑戦的な
 ものを感じた。

 ただ悪い印象はなく、清々しささえ感じる、
 他の誰とも違う感覚だった。


アルドベリク
さて、本題に戻ろうか。
誰か、こいつらが暴れ始めたところを
見た者はいるか?

 アルドベリクが目撃者から情報を募ると、
 事の次第は自然と判明した。

 それが奇妙な出来事であるという点を除けば、
 納得のいく話であった。

 ウィズ  
話をまとめると、
彼らは突然暴れ始めたということにゃ。

クィントゥス
俺たちは魔族なんだ。
暴れたくなりゃ、そりゃ暴れるぜ。

アルドベリク
忘れたか。
フェスティバルの期間中の私闘は禁止だ。

クィントゥス
あー、そういうのもあったな。

アルドベリク
それにあの戦い方……普通ではない。


 暴れる者たちの戦い方は――防御、つまり
 身を守るという考えがまるで欠けてい
 戦いの基本は護身。自分の身を守ることだ。
 そういう意味では、彼らのそれは、
 戦いとは呼べなかった。


クィントゥス
痛みを感じてない。そんな戦い方だったな。
まあ、詳しいことは本人に聞けばいい
じゃねえか。

おい。いつまで寝てんだ。とっとと起きやがれ。

 クィントゥスが横たわる魔族をつま先で軽く蹴る。
 魔族は、小さく呻きを漏らすと、
 すぐそれは叫びに変わった。

クィントゥス
おいおいおい! 俺は何もしてねえぞ!

 そして、異変は叫びだけでは終わらなかった。

アルドベリク
なんだこれは……。


 ***




 ルシエラ 
つまり、あなたたちは別の世界から逃げてきた
んですね?

  リザ  
私たちの部族の中には、
稀に歪みの発生を予知できる人が現れるんです。

その力を使って、
私たちは発生した歪みの中へ逃げました。

どこに辿り着くかはわからなかったけど、
あのまま元の世界にいるよりは助かる可能性が
あった。

だから……。
大人たちが、子供たちだけでも、って……。

 リュディは手に持ったカップを
 じっと見つめていた。
 それは隣に座るリザも同様だった。

 疲弊した体に食べ物を詰め込み、
 あったかいミルクで安堵を流し込んだ後、
 思い出したのは、故郷のことだった。

 故郷に残した、恐怖と不安と絶望、と仲間たち。

  リザ  
……帰りたい。

 ルシエラ 
故郷は悪い奴らに奪われちゃったんでしょ?
……じゃあ、いまはここにいなさい。

ここには強くて、お人好しの人がいるから、
大丈夫。

  リザ  
……うん。




 ルシエラ 
もう少し詳しい事情を訊かせて。
いったいあなたたちの世界で何か起きたんですか?

 リュディ 
始めはただ大人たちが仲間割れを始めただけ
だった………

体が動かなくなるまで、喧嘩した後、
大人たちは………

 リュディは伏せていた顔を上げ、ルシエラを見た。
 その眼は濡れて、唇は震えていた。

 ルシエラ 
どうなったの?


 リュディの頭をそっと撫でて、もういいと促す。
 同時に視線をリザの方へ移した。

 見返す眼にはほんの少しだけ勇気が見える。
 この少女の伸ばしてあげるべき所なんだろう、
 とルシエラは思う。 



  リザ  
大人たちは、バケモノになったの。


story3 中級 変異


 呻きを上げた貴族の体は崩れ、歪み、溶けた。
 かと思えば、再び形を成した。

 それは見たこともない禍々しい生き物で、
 見ただけで嫌悪を催すような姿をしていた。

 まるで目的を持って、
 そんな形をしているというくらい、
 よく出来たバケモノだった。

クィントゥス
なんだあ、こりゃあ……。

アルドベリク
どうやら思ったより厄介なことが
起こっているようだな。

クィントゥス
面倒な話は抜きだ。
まずはこいつらをぶっ倒そうぜ。

 ウィズ 
賛成にゃ。どうせ話は通じないにゃ。

 君はウィズの言葉に頷いて、戦いの構えを取る。
 ふと、妙に周囲が静かなことに気づいた。

 嫌な予感が背筋に走り、君は辺りを見渡す。

 喧嘩を見物している時ですら、平気で騒いでいた
 魔族たちが皆、うろんな目をして佇んでいる。

クィントゥス
おいおい。これはまさか……。

アルドベリク
そのまさかのようだぞ。

 魔族たちは恐ろしい呻きをあげて、
 体を怪物へと変化させる。

 どこかで激しい爆発音がした。
 巨大な火柱が上がり、
 怪物の無数の影が空へと飛び立った。

 そして、一瞬にして、フェスティバルの会場は
 炎の波に呑まれた。



アルドベリク
大丈夫か?

 ウィズ 
さすがにいまのは危なかったにゃ……。

 間一髪だった。異変を察知した君は
 すぐに魔法の障壁を張った。

 おかげで辛うじて難を逃れることが出来た。

クィントゥス
おい。
あいつらどっか飛んでいくぞ。

 怪物たちの群れは、空を渡る黒い帯となり、
 君たちがやって来た方角――アルドベリクの
 居城へと伸びていた。  

 あそこにはルシエラたちがいる。


アルドベリク
クソ……。何が狙いだ。

 察したアルドベリクはすぐに翼を広げ、
 飛び上がった。


クィントゥス
キミも追いかけるにゃ!

クィントゥス
そんなら、俺も行くとすっか。
おい、魔法便い! 競争だ!

 と言うなり、彼はすっ飛んで行った。
 面白い人だな、と君は心の中で思いながら、
 後を追った。


 ウィズ  
見るにゃ。

 ウィズに促され、君は空を見上げる。

 攻め入る怪物たちに向かい、
 城の方からも魔界の兵たちが飛び出していた。

クィントゥス
ありゃ、アルドベリクの軍だな。
応戦するんだろう。

 だが、ぶつかり合うふたつの群れが
 もつれあうように争い始めると、
 それらは妙な動きを始める。

 始めはただ魔界の兵が押されているように
 見えたが、そうではなかった。

 ウィズ  
呑みこまれているにゃ。

 戦い始めると、
 魔族は次々に怪物へと姿を変えた。

クィントゥス
なんだ、ありゃあ。病気みたいにうつるのか?

 ウィズ  
魔族にも病気はあるにゃ?

クィントゥス
あるぜ。俺は滅多にかからないけどな。

 何となくわかります、と君は答える。

クィントゥス
鍛えてっからな。



アルドベリク
下らんおしゃべりはそこまでだ。

 君は頭上を見上げる。

アルドベリク
何かあった時のために避難する場所は決めてある。
ルシエラはそこにいるはずだ。ついて来い。

 言い残すと、
 アルドベリクは怪物を蹴散らしながら、
 城へと向かった。

 ウィズ  
私たちも城に突入するにゃ。


 ***




 ルシエラは胸にふたりの子供を抱えながら、
 城内の廊下を飛んでいた。

 怪物の襲撃を察して、
 危険の少ない方へ向っている最中だった。

 ルシエラ 
あれがあなたたちの言うバケモノですか?

 ふたりは黙って頷いた。
 良くない記憶がその頭の中で
 駆け巡っていた。

 ルシエラ 
大丈夫ですよ。ここの人たちは
腕っぷしだけは強いんですから。
逆にやっつけちゃいますよ。

  リザ  
違うんです。ただ強いだけじゃない。
あれは……病です。

大いなる疫病によって、
世界は3つの夜を過ごすうちに
滅びるだろう。

僕たちの世界に伝わる予言です。
それはいつか必ず起こると言われています。

 リュディ 
そして、本当に起こったんだ……。

 ルシエラ 
あら。子供の癖につまらないことを言いますね。
そんなのはよくある言い伝えですよ。

何の変哲もなくて、下らないくらいですよ。
それに、もし本当だったとしても……。

運命とか宿命は蹴っ飛ばす為にあるんですよ。

  リザ  
でも私たちは、予言を信じる。
そういう風に生きてきたの。

 リュディ 
どんな人にも運命はある。
そこからは誰も逃れられない。

 ルシエラ 
…………。

 ルシエラは城の奥にある一室の前で翼を下ろす。


 ルシエラ 
さ。ここに隠れますよ。


 と、扉を押し開ける。



 ***



 ウィズ  
あそこにゃ。

 駆けつけた時、
 ちょうど扉が破られたばかりだった。
 怪物たちは我先にと室内へ突入していく。

クィントゥス
ちっ、遅れたか!

 こちらを察知した怪物たちが、
 大挙して向かってくる。

アルドベリク
邪魔だ! どけ!

 猛烈な勢いで、
 怪物たちを打ち倒していく君たち。

 だが行く手を遮られ、
 扉の向こうに次々と怪物たちが雪崩込む。

 何が起きたのか、
 怪物たちが部屋に入った途端、
 目の前で大きな爆発が起こった。
 立ち込める粉塵の中から人影が見える。




 エストラ 
遅いぞ、アルドベリク。
ルシエラを守るのはお前の役目だろう。

 イザーク 
貴公があまりにも遅いので、
俺が代わりにやっておいた。


ルシエラ
代わりをお願いしちゃいましたー。

 ふたりの間から、
 にょっこりと顔を出したのはルシエラだった。
 その傍に子供たちもいる。

アルドベリク
どうも解せんな。
タイミングが良すぎるぞ、お前たち。

 イザーク 
詳しいことはここを離脱してから話そう。
まずはその算段を考えようか。

追手についてこられても困るからな。

 ルシエラ 
それならクィントゥスさんを囮に使いましょう。

敵の目をクィントゥスさんの方に向けて、
その間に逃げればいいんですよ。

 ウィズ  
いま囮って言ったにゃ……。

 イザーク 
ふむ。悪くない考えだ。



クィントゥス
ああ?
何の話だ?

 ルシエラ 
えーと、ですね。
強いクィントゥスさんにしか出来ないことが
あるんですよ。

 イザーク 
何も考えず敵中に飛び込め。
貴公はそれが得意だろ。

クィントゥス
んん?まあ……それなら得意だな!
任せろ!

 納得するクィントゥス。
 おだてるルシエラとイザーク。
 それを見て呆れるアルドベリクとエストラ。

 ウィズ  
作戦が決まったみたいにゃ。

 一同はクィントゥスを残し、離脱の準備に入る。

 イザーク 
心配するな。アイツは死なない。
根拠はないが、必ず戻るはずだ。

 クィントゥスを見る君の不安げな視線に気づき、
 イザークが言った。

 ルシエラ 
きっと死んでも気づかないで帰って来ますよ。

アルドベリク
やれやれ。天界生まれはご立派だ。




 ***




 イザーク 
状況を説明しよう。

 迅速に撤退を済ませた君たちは、
 アルドベリクの領地を離れ、
 敵の手の及ばぬ場所へとたどり着いた。

 到着早々にイザークが、皆の前に立ち、
 話し始めた。

 イザーク 
見てわかるように、魔界は攻撃を受けている。
それも多方面から突如として攻撃された。

だが問題は、
攻めてきているのは何者か、だ。

 エストラ 
天界の奴らではないのか?新手の魔術や兵器、
そんなところだろう。

 イザーク 
違う。断言できるか、天界が攻めてくるなら
聖王自ら陣頭に立って、攻めてくるはずだ。

アルドベリク
聖王どころか天界の兵すらいない。
無関係か。なら何者だ。

 イザーク 
何者……果たして敵と呼べるのかすらわからんな。
考えてもみろ。敵はどこから現れた?

 君は突如として魔族たちが苦しみ始め、
 体を変異させたあの光景を思い出す。

 敵は、味方だったものの体を
 作り変えて現れた。

 ウィズ  
にわかには信じられないことにゃ。

 エストラ 
あの数をあらかじめ潜入させていた……
というのは無理があるか。

 イザーク 
軍団丸ごとというのは不可能だろう。

 ルシエラ 
それに、この子たちの世界でも同じようなことが
起きているみたいです。

 ルシエラの両脇に立つ少年と少女が、
 怯えとも懇願ともとれる目を皆に向けていた。

  リザ  
私たちの世界にある予言では、
それは病だと言われていました。
世界を滅ぼす疫病だと。

アルドベリク
そういうものは本来、
我々のような魔の眷属の襲来を
例えているんだが。

 アルドベリクは少し笑いながら言った。
 何かの皮肉のように聞こえたのだろう。

 イザーク 
病か……。俺は間違いではないと思う。
ただし、肉体を壊す病ではなく、魂の病だ。

 エストラ 
何か考えがあるようだな。

 イザーク 
今はただの勘だが、
詳しく調べてみる価値はある。
死界の専門家に助力を頼もうと思う。

アルドベリク
死界というは、
主に死者の魂を管理している場所だ。

 聞きなれない言葉にきょとんとしていた君に、
 アルドベリクがそう教えてくれた。

 エストラ 
だがどうやっていく?
あそこは他とは隔絶されている。
簡単には行けないはずだ。

 イザーク 
問題ない。
死界に行くのはとりわけ簡単だ。
死ねばいいんだからな。

story4 上級 冥道下り


 「死ねばいい」。
 とんでもなく突飛なことを、
イザークは平然と言った。

 その言葉を受けたアルドベリクたちも、
 発言がもたらす不可解さを隠そうとしなかった。



アルドベリク
詳しく話してくれるか?

 イザーク 
ああ。
ここにドラク家の秘薬〈夜の雫〉がある。


 イザークは小瓶を取り出して見せた。
 中には黒い液体が満ちている。
 薬の類だろうかと君は考えた。


 イザーク 
それにベルゴン家の秘薬〈酪酊牙〉を混ぜ、
服用する。

すると一時的に肉体が死に、
死界で活動できるようになる。

アルドベリク
聞いたことはあるな。
特殊な薬を使い、
死界と交信する方法があるというのは。

 エストラ 
で、誰がやる?
断っておくが、私は嫌だぞ。
死んで甦るなど気持ちが悪い。

 真っ先にエストラが辞退を表明し、
 言い終わると、
 なぜかちらりとアルドベリクを見た。

アルドベリク
……?


 イザーク 
悪いが俺も天界に用がある。
事が事だけに俺が行った方が話は早いだろう。

 明らかにイザークはアルドベリクに向けて
 言っていた。

アルドベリク
……?


 みんな 
じー……。

 君を除く全ての視線が、
 アルドベリクに向けられている。
 つまりそういうことなんだろう、と君は察する。


 イザーク 
すまんな。アルドベリク。

アルドベリク
お前たち……狡いぞ。

 イザーク 
そう怒るな。
その魔法使いにもお供してもらう。
寂しくはないだろう。

 え……。と君はうわずった声を漏らす。
 あまりにも唐突だった。

 ウィズ  
にゃにゃ! それは横暴にゃ。

 ウィズがそう言うのも無理はない。
 君もその意見に何度も頷いた。


アルドベリク
俺たちは全ての案件を、
常に決を採って決定してきた。
今回もそうあるべきだろう。


 ルシエラ 
ふっふっふー。
そんなこと言っていいんですか?
こっちには子供たちがふたりもいるんですよお。

アルドベリク
人質を取ったみたいに言うな。
無論、子供に権利はない。

 ルシエラ 
あ。ひどーい。

 ウィズ  
私はこの魔法使いの師匠にゃ。
師匠には議論に参加する権利があると思うにゃ。

アルドベリク
その通りだ。


 つまり、イザーク、ルシエラ、エストラに対して。
 自分とアルドベリクとウィズ。
 数の上では互角である。

 と、議論の略の中に、
 ドンと激しい音をたてて、
 何かが落ちてきた。



クィントゥス
到着!
いやー、なかなか手間取ったけど、
全員ぶっ飛ばして来たぜ!

 と、砂煙の中に立つクィントゥスは
 快活に言い放った。

クィントゥス
おや?何してんだ?

 迎えの言葉もなく黙ったままの仲間たちを見て、
 ようやくクィントゥスも彼らが真っ二つに
 分かれて、にらみ合っていることに気づいた。

 イザーク 
クィントゥス。
貴公はアルドベリクで良いと思うか?

 出し抜けにイザークが問いかけると。

クィントゥス
ん?
なんかよくわかんねえけど、
それでいいんじゃねえか?

 およそ何も考えてないであろう答えが、
 返ってきた。


アルドベリク
クィントゥス……恨むぞ。




 結局、君とアルドベリク、そしてウィズは、
 死界へ向かうための秘薬を飲んだ。


 ウィズ  
甘くて意外と飲みやすいにゃ。

 皿に落とされた秘薬の雫を紙め、
 意外だというようにウィズは呟いた。

 君が大丈夫だと言うのも聞かずに、
 ウィズは強情を張って、
 同行することを押し通した。

 ウィズ  
師匠だからにゃ。

 それが理由らしい。
 仕方がないな、
 そう思いながら、君は目を瞑った。


 ***


 目を開けると、そこは死の世界であった。



アルドベリク
忠告しておく。
決して立ち止まるな。決して振り返るな。
そして、強い心を持て。

出来なければ、魂を奪われる。
……行くぞ。

 ***


 どろどろと湿った沼地であった。
 薄暗く、差す光もなく、
 水も泥も腐った臭いをさせている。

 分かりやすく例えるとすれば、そう表現出来た。

 そのぬかるみの中に踏み込み、
 足を抜き、また踏み込む。

 いつも何気なくやっている歩くという行為が、
 途方もなく苦しいことのように感じられる。


アルドベリク
……もう少しのはずだ。

 アルドベリクの翼は鉛の様な水で
 ぐしょぐしょに濡れている。
 飛び立つことはおろか、開くことすら叶わない。


 ウィズ  
…………。

 いつものウィズの軽口もない。
 □を開けば、弱い言葉しかでない。
 それなら黙っているしかなかった。

 それは君も同じだった。ただ黙って、
 腐ったぬかるみの中に足を踏み入れる。

 雨が降った。重たく、体を打ちつける雨だった。
 息が出来ないほどの勢いで振り続け、
 体から体温を奪っていった。


アルドベリク
耐えるんだ……。

 君は小さく頷いた。
 耐えることしか自分たちには出来ない。
 唯一の抵抗は進むことだ。

 激しい雨音の向こうから、声が聞こえる。
 幻聴のように聞こえるかと思えば、
 耳元で囁くようにも聞こえる。


 ??? 
何を恐れる?

アルドベリク
何も恐れない。

 ??? 
お前は失うことを恐れる。

アルドベリク
俺は失うことを恐れない。


 その嫌な声から逃れようと、
 君は耳を塞ごうとした。


アルドベリク
耳を塞ぐな。
どんなに恐ろしくても、耳を塞ぐな。
目を閉じるな。そして恐怖の声を上げるな。


 アルドベリクの言葉が君を踏みとどまらせる。
 逃げることは出来ない。恐れることも。

 君はさらに一歩前に進む。



 ??? 
お前は別れを恐れる。

アルドベリク
俺は別れを恐れない。

 ??? 
嘘だ! お前は何よりも別れを恐れる!
いや、恐れた! 恐れから何をした!?

アルドベリク
俺は別れを恐れない。

 ??? 
本当にぃ?考えたことがあるか?
閉じた運命を捨てた時、
お前たちにあるのは、別れだ。

お前たちの別れは死だ。
死はお前たちのため込んだ
記憶を、想いを、全て奪う。

お前は、死を恐れる。

アルドベリク
俺は死を恐れない。

 ??? 
本当にぃ?

 ??? 
本当にぃ?

 激しく降る雨のべールの表面に
 幻影が見える。
 それはルシエラの姿をしていた。


 ルシエラ 
ほ ん と う に ぃ ?

 ルシエラの幻影が変異していく、
 不気味な、何者かへと……。

 ??? 
本当にぃ?

 アルドベリクの背中がわずかに震えた。
 すぐに声が出なかった。

 君は全力で、前へ踏み出す。
 アルドベリクの横に並び立ち、
 雨で閉ざされた前へ向かって叫ぶ。

 我々は死を恐れない、と。


アルドベリク
そうだ。俺たちは死を恐れない!

 その言葉の前に、ルシエラの虚像は崩壊する。

 本性をさらした声の主は、
 金切り声を上げ、悪あがきを始めた。



BOSS


 ***


 敵を倒すと、雨は止み、
 ぬかるみも嘘のように退いた。

アルドベリク
礼を言うぞ。


 それだけ言って、アルドベリクは先へ進む。
 彼にしては、少し素っ気ない様子だった。

 雨が止んだ頃から、目の前に人影が立っていた。




 ??? 
ようこそ。ヴェレフキナが向こうで待ってる。

 使いの者だろうか。
 君はその少女を見て、拍子抜けする。

 ここに来るまでの過程を考えると、
 強面の迎えが待っているのだろう、
 と君は考えていた。

 だが、違った。

 少女は名乗りもせずに、君たちに背を向けて、
 歩き去る。ついて来いとは言わなかったが、
 ついて行くしかない。

 ウィズ  
行くにゃ。



 ***



 少女について行くと、城の一室に辿り着いた。
 中央には玉座があり、
 そこにだらしなく腰掛ける少年がいた。


 見た目は少年だが、
 わざわざ彼を頼ってここに来たのだ。
 姿に惑わされてはいけない。

 一体これから何が起こるのか、
 と君は少し緊張する。



 ??? 
ヴェレフキナ、連れてきたよ。

ヴェレフキナ
ご苦労さん、シミラル。

 シミラル 
次からはお前が行けよ。

ヴェレフキナ
さて、アルドベリ……ん?今なんか言うた?

 と怪厨そうに振り返る。


 シミラル 
言うてないよ。

ヴェレフキナ
ほんまに?

 シミラル 
ほんまのほんまに。

ヴェレフキナ
よかった。
ボクの勘違いやったんか。
疑ってごめんな。

 シミラル 
今回は許してやるよ。

ヴェレフキナ
ん?

 シミラル 
言うてないよ。

ヴェレフキナ
キミ、嘘ついてるよね。
キミ言うてない言うけど、完全に言うてたよね。
ボク聞いたよ、キミが言ったの。



 シミラル 
言うてないって言ってるだろ、ボケ。

ヴェレフキナ
あー。いま完全に言うたよね。
ボケって言うたよね。
それちょっとアカンよ。

キミちょっとボクに対する尊敬とかないよね。
それアカンよ。
キミ造ったんボクやからね。

キミにとってボクは親みたいなもんやからね。
親は大事にせなアカンよ。
ご先祖さんは拝まなアカンよ。話聞いてる?

 シミラル 
うるさい。
……自爆するぞ。

ヴェレフキナ
あ。またそれ言う?
キミなんか都合悪いことあると
すぐ自爆するって言うよね。

それ良くないよ。
それ一種の脅しやからね。
簡単に言うとそれ……脅しやからね。


 なぜか君たちを放り出して、
 些細なことで言い争いを始めた。


 ウィズ  
何やっているにゃ……。

アルドベリク
おい。こっちは言葉通り、
死ぬ気でここに来たんだ。
本題に入れ。

ヴェレフキナ
お。なんかうまいこと言われたな。
うまいこと言うたみたいな顔してるし。


 ヴェレフキナは君たちに向き直り、
 真剣な調子で始めた。


ヴェレフキナ
せやな……。
端的に言うと、キミここに来て正解やよ。

 この口ぶりでは、向こうもある程度は
 事情を把握しているようだ。と君は思った。

ヴェレフキナ
そして、ボクも君たちの訪問を歓迎してる。
もちろんそれは、助力を借しまんと言う意味や。

 ウィズ  
相手のことも知っているにゃ?
一体どんな敵にゃ?

ヴェレフキナ
ジェネティス。
ボクがそう呼んでるだけやけど、
アレは魂を乗っ取るんや。

乗っ取って書き換える。
キミらも見たんちゃうか?


 目の前で魔族たちが怪物へと変わった
 あの光景を君は思い出す。


ヴェレフキナ
アレは目に見えへんし、
無数にコピーを造るし、
体に乗り移る。ごっつ厄介や。

アルドベリク
そんなやつとどう戦う?
聞いた話だと、打つ手はなさそうだぞ。

ヴェレフキナ
何眠たいこと言うてんねん、キミ。
ボクらは魂の専門家やで。

 シミラル 
やで。

ヴェレフキナ
方法は考えてる。
それに切り札もある。

アルドベリク
なるほど。
案外簡単に話が進んでうれしいが、
なぜそんなに協力的なんだ。

ヴェレフキナ
人の魂勝手に書き換えて乗っ取る。
……完全に舐めとるよね、魂を。

完全にアウトや。


ヴェレフキナ
いっぺん、ドツキ回さなアカンよね。
そんなヤツは。


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