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【白猫】リンゴ・思い出

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最終更新者:にゃん
1000年に1人の逸材
リンゴ・ククノチ cv.大久保瑠美
りんごをこよなく愛する、くのいち。
物事を冷静かつ客観的に分析する。
2014/11/05


フォースター☆プロジェクト 5th Story
飛行島の思い出 
友情覚醒画像その他相関図


思い出1



――ふっ!

<歩いていると――突如、身軽な格好の少女が、屋根の上から降ってきた。

あわてて足を止めると、彼女は、こちらの目の前に鮮やかな着地を決め……>

ほう……

<どういうわけか、りんごを片手に、じ……、と見つめてきた。>

この身のこなし……さすがだな――

予期せぬ危険にも、即座に対応する、鋭敏な反射神経――

そして、相手との衝突を見事に避けえた、機敏な回避神経――

これほどの身体能力を発揮できる者など、我が忍者の里にすら、五人といるまい……

<少女は――ニヤリとして、持っているりんごをかじった。>

シャクリ……――さすがはワタシだな。

百年、いや、千年に1人いるかいないか、それほどのレベルだ……

……って、今の解説、オール自画自賛ッ!?

……ん? なんだ、おまえたち。まだいたのか。

せっかくワタシが見事に激突を避けてやったのに。

しかもアレひとり言!?

ワタシの名はリンゴ……忍者だ。

聞いてもいないのに忍者が自分で忍者って名乗ったぁ――――!?

自己紹介をしたまでだ。ワタシはこれから、この島に厄介になるのだからな。

あら、そうだったの。よろしくね、リンゴ!

忍者として修練を積んできたワタシは、忍びの術と弓の技に長けている。

必要な時は、いつでも声をかけるがいい。

ただ、ワタシは大の甘党で、辛い物を食べると、一両日はテンションがガタ落ちになる。注意してくれ。

はあ。

また、ワタシは非常にキレイ好きだ。トイレが汚いと、死ぬほど不機嫌になる。

これも、気をつけてほしい。

……はあ。

それから、あと――

だぁ――――っ!!



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思い出2



忍者のなんたるかを、知りたそうな顔をしているな。主人公。

<リンゴが天井裏から、逆さまに垂れ下がって現れた。>

うわぁっ!? アンタ、なんでそんなトコから出てくるのよ!?

天井裏に隠れる忍術……つまり<天遁の術>を使ったからだ。

潜入は、忍者の得意分野でな――

理由を聞いてんの! 理由を!!

気づかれることなく敵地に侵入し、時に調査、時に工作を行い、目的達成後は速やかに離脱する……

技術や身体能力だけではない。優れた頭脳と精神力もまた、潜入には必須の要素だ。

聞いちゃいないし……

そのすべてを兼ね備えた真なるエキスパート……

そうでなければ忍者は務まらん。

リンゴもそうなの?

その通り……と言いたいところだが、ワタシはまだまだ半人前だ。

あら、意外……前みたいに自分ベタぼめを始めるかと思ったのに。

ワタシは常に、自己を含むすべての要素を客観的に判断している。

ワタシは年若く、忍者として必要なスキルの数々も、まだまだ荒削りの域を出ない。

だが――ワタシには、それを補ってあまりある卓越した身体能力と、研ぎ澄まされた冷静さがある。

そのワタシが、このまま5年、10年と修行を続け、技を磨き続ければ……

<リンゴは、手にしたりんごをかじり、ニヤリと唇を歪めた。>

これは……<化ける>かもしれんぞ――? シャクリ……

すごい……本当に、ほかの誰かのことみたいに語ってる……!

……結果、自分ベタぼめじゃん。



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思い出3



我が里の忍者たちは、みな、果物にちなんだ名前を与えられている……

<びょうびょうと風が吹く。

こちらに背を向けた状態で腕組みをしたリンゴが、そう告げる……>

また唐突に語り始めるし。

ワタシの由来はもちろん、リンゴ。

キングオブスタンダードフルーツ、果物のなかの果物だ。

これは<忍者のなかの忍者になれ>と頭領が願ってくれたから――

なのではないかと思っている。

憶測!?

だから、リンゴはいつも、りんごを食べているのね。

――果たして、そうだろうか。

え……?

ワタシがリンゴと名づけられたのは……本当にそれが理由だろうか?

アンタ、会話する気ないの!?

りんごは、古今東西の神話・伝承において、<神々の食べ物>とされることが多いという――

<神の果実>――それはすなわち、人間にとって<禁忌の果実>。

私の人間離れした才能は、もはや<禁忌>と言っていい……そういうことなのかもしれない……シャクリ……

アンタのその性格は、ある意味、確かに禁忌だけどね。

あら? リンゴ、肩に糸くずがついてるよ。

<アイリスが、ひょい、と糸くずを取ってやると――>

ぐばらぼがどきゅをふぉうっ!?

<リンゴが絶叫を上げて飛び跳ねた。>

どんな悲鳴!?

ば、ばばばばばば馬鹿な……まるで気配がなかった!

えっアンタ実はアタシたちがいるの気づいてなかったの!?

よっぽど、ひとり言に夢中だったのね。

千年に1人の逸材とされるワタシの背後を取るとは……オマエたちも同クラスの逸材だったのか……!!

どんだけ豊作なのよ! 今!!


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思い出4



おなか空いてきたわね~。おやつ食べごろ~♪

そうね、きっとヘレナさんがパイを焼いてくれるわ。

あぷるげぼぎばぶじゃぁ――っ!!

ひぃぃいいいい――――っ!?

<地面からリンゴが生えてきた。>

な、なななななななんなのぉ~!? なんで地面から出てくるのよ!?

土遁の術だああああそれより!

りんご! りんごをくれ! ワタシに! りんごを!!!

お、落ち着いて、リンゴ。いつものりんごはどうしたの?

うかつだったッ……!

昨日の夜、里帰りした際に、家に置き忘れてきてしまったッ!

アレがないと……あのシャキシャキ感がないと、ワタシはシャッキリできないんだ!

アンタのいつものあの態度、りんごのシャキシャキ感で保ってたの!?

りんごぉ~……我にりんごをぉ~……ぐらぶげびばうぉおお~……

ホントだ、シャッキリ感が絶滅してる……

みかんなら、持ってるけど。ヘレナさんにパイにしてもらおうと思っていたから――

えぇ~……みかんん~?

シャキシャキ感なさそうぅ~。知り合いに、いつもみかんを食べている忍者とかいるけどぉ……

ぜんぜんシャッキリしてないんだよね~。

試しに一度、食べてみたら? 意外とシャッキリするかもよ?

うーん……そうじゃのう。やってみてもいいかのう。

ってなんかどんどんシャッキリから遠ざかってるぅ!?

早く! 早く食べて! ほら!

これ、そう急かすんじゃないわい。まったく、むぐむぐ……

……おお、これはッ!

どう? シャッキリした?

甘くて、やわらかくて、あんがい、おいしぃ~い♪

え。

ふにゃぁ~……これ、ダメだ~。忍者をダメにするやつだ~。にゃっふぁ~。

すっごく、ふにゃふにゃ……

ふにゃ~。ふにゃにゃ~。ダァ~メ忍者だぁ~~~。うへへ~。

マタタビもらった猫じゃないんだから。


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思い出5



シャック……シャック……シャック……シャック……

<タウンの片隅で、リンゴが、しゃくりあげながらりんごをかじっている……>

リ――リンゴ? どうしたの?

実は……この前の潜入任務で、敵に捕まってしまって……シャック……シャック……

ええっ!?

言動はどもかく、忍びの技では達者なアンタが捕まるなんて……

いったい、どうして――

すぐに頭領が助けてくれたが、こう言われたんだ……

『おまえは、すぐいい気になって自己分析を始めるが、その間、まるで周りが見えなくなる』って……

あれだけ<客観的な評価>が得意なのに、そこは気づいてなかったのね。

シャック……そうなんだ……

ワタシはこれまで、自分の能力や行動を思い返しながら、客観的に分析してきた……

だが、それゆえ<分析中の自分>を分析することはできず、分析中に出てしまう悪癖に気付けなかった!

うーん……こういうのも、皮肉な話、っていうのかしらね?

りんごだけに。

余裕あんじゃないのアンタ!?

これじゃ、忍者として失格だ……

<千年に1人の逸材>なんて言っていたのが恥ずかしい……!

失格うんぬん関係なしに、その発言は恥ずかしいと思うけど。

あぅあぁああぁぁ~……

ダメだぁ~……ダメダメだぁ~……ダメ忍者だぁ~……ぶげらどぼぎぐべばぁ~……



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思い出6



……!? この輝きは……

尊くも華々しく、爛漫にして剛健、なによりこの、目の覚めるようなみずみずしいシャキシャキ感……!

食ったんかい。光。

すごい……全身から頭のなかまで、かつてないほどシャッキリとして……そうか!

<ハッと目を見開いてから――

リンゴは、勢いよく、りんごをかじる!>

――シャクリ! 主人公! 頼む、ワタシを捕まえてみてくれ!

リンゴ、どうするつもりなの?

これまでのワタシには、欠けていたところがあった――

なまじ実力がありすぎるため、何事も自分のなかで完結してしまい外部を気にしていなかったのだ。

才能も、時として弊害となる……新の忍者となるなら、それに気づき一皮むける必要があった……

……捕まえちゃって、いいのかな?

<客観視>モードに入ってるみたいだけど――

うーん。いーんじゃない? やっちゃえ主人公!

<ぶつぶつとつぶやき続けるリンゴに手を伸ばすと――>

――シャクリ!

<リンゴの姿がかすんで消えた――

かと思うと、こちらの背後に立ってりんごをかじっている!>

今のはッ……残像ッ……!?

<客観視>モードなのに、ちゃんとかわした――!

ほう……やはり、そういうことか。なるほど、考えたな――

自己分析に夢中になれば、当然、外部の情報は遮断される……だが、<夢中>をさらに深めて<無我の境地>に達することで、無意識的反射で攻撃をかわす<心眼>に目覚めたか……

なんという逆転の発想! 極めた短所が長所と化した!

名づけて奥義、<天瞬遁功>――! ――シャクリ!

すごい、何度やっても、高速でかわして背後に回ってる……!

……でも、背後に回っても、自分ベタぼめして終わってるよね、あの奥義……

まさに天井知らずの才能だな……

どこまで伸びるのだ、ワタシは……

これは……ひょっとすると、ひょっとするぞ……!!





エクストリーム・ニンジャガール リンゴ・ククノチ


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その他




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画像説明
リンゴリンゴ・ククノチ cv.大久保瑠美
りんごをこよなく愛する、くのいち。
物事を冷静かつ客観的に分析する。

人物紹介
画像説明
クリュウクリュウ・イーガー cv.浅沼晋太郎
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ナップルナップル・カトウ cv.川原慶久
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リンゴリンゴ・ククノチ cv.大久保瑠美
りんごをこよなく愛する、くのいち。
物事を冷静かつ客観的に分析する。
フランフラン・ポワリエ cv.小岩井ことり
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画像説明
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