ラーミナ・バックストーリー

 
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ラーミナ・ミレレ CV:
2017/00/00


北の崖に立つ廃城には、おぞましい言い伝えがあった。

その城に住む一族は、家臣や領民を遊びと称して殺めていたとされる。
長い時間をかけ、苛虐的な責め苦を加え、苦しむ姿をいつまでも眺めるのが好きだったとか。
そういった逸話から、一族は「血まみれの一族」と呼ばれていた。

彼らは末娘の生まれたその年に、謎の失踪を遂げたという。
それはこの世界でおよそ100年ほど前の記録であり、故に「血まみれの一族」の逸話は昔話の一種と化していた。

だが、いつの頃からだろう。
主を失い、長い時間を掛けて朽ち果て、半ば崩れかけたその城に、「怪物に囚われた少女」がいるという噂が立った。

噂を聞きつけた何人もの勇者や冒険者は、少女を助けようと怪物討伐へ向かい、そして――
……ひとりとして、帰ってはこなかった。

「ぎゃ……あ……」

美しい赤い月が見下ろす、朽ちた城の地下室で、切れ切れの叫び声が上がる。

「怪……物……! 怪物め……」

冒険者は恨みのこもった瞳で、眼前の小さな怪物を見つめた。
血と錆と、死体の匂いに充満した地下室で、美しいドレスに身を包み、
柔らかな微笑みを浮かべ、膝に乗る白い猫を撫でながら、芳しい香りのする紅茶のカップを傾ける――。

――少女の姿をした怪物を。

「怪物……ちがうわ。ラーミナ・ミレレ。私の、名前」

怪物――もといラーミナは、ゆっくりとした口調で冒険者の言葉を否定した。
ろうそくがゆらめき、背後に映る「血まみれの一族」の肖像画が照らされる。
……その額縁には、ミレレ家という刻印があった。

「私、あなたと 踊りたかったのに」

ガシャガシャと、ラーミナの足元から剣が生まれていく。
まるで魔法に疎いその冒険者にとって、眼前の光景は恐怖そのものだった。
そして彼は思い出す。記録にあった末娘の名は、ラーミナだったと。

「何度言っても……」

話し始めた彼女は、ひとつ上品にため息をつくと、カップに残った紅茶を飲み干しこう続ける。

「何度言っても 私に合わせて踊ってくれないから」

不満気に唇を尖らせ、ラーミナはカップを逆さにする。
紅茶の雫がひとつ、地面に堕ちた時。

「もう あなた いらない」

刃の、雨が降った。
その先の事を、誰もしらない。





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