ヤーボ・バックストーリー

 
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ヤーボ・ブラックモア
2017/00/00


ダリク砦で我々が負けたという事実を、俺はまだ受け入れられない。
亜人でもないのに魔法を使う妙な奴がいたとはいえ、まさか『裂眼』のギルベインが負けるとはな。

『覇眼』は、呪いだと誰かが言った。視線と意識を叩きつけるだけで人を意のままにする力は、かつてギンガ・カノンという人物が受けた罰の名残だという伝説が残っている。死神に与えられた、自らを争いに向け突き進ませる自滅の呪いだと。
とはいえ、この地ではそもそも争いが絶えない。土地、作物、水、人、家畜、物……あらゆるものを奪い合う弱肉強食の地で、『覇眼』の末裔は誰も持ち得ない武器を手にしていると言っても過言ではない。
そして手にした武器を腐らせるほど、我々は馬鹿ではない。

武器は、戦いの中にあってこそ意味があるのだ。

皆が寝静まり、夜が真の闇を連れてきた頃、とある女が俺の寝床に現れた。
漆黒の衣を身に纏い、深い死の匂いをさせながら、彼女は静かに言う。
「……それで、進捗はいかがですか、ヤーボ」
「順調です、何―つ問題はありません。……多少の計画の変更はありますが」
俺の言葉に、女は怪謝な表情を浮かべる。
「計画の変更……?」
「イレの娘が『煌眼』を発現させました」

あの覚醒は、俺としても予想外のものだった。おそらくはジミーと魔法使いが危機に瀕したことが最大の理由なのだろうが……。
だが、俺の心情をよそに、その女は表情をー切変えずに言う。
「……だから何だと言うのですか」
「奴の眼は危険です。我々の抱える『覇眼』ではすべて上書きされてしまう」
「繰り返させないでいただきたい、だから何だと言うのですか」
そう言うと、女は俺から視線を外し、手にした鎌を地面に向ける。ジワリと空気が重くなり、次の瞬間にはそこに漆黒の穴が開いた。
「目覚めたならば、眠らせれば良い。永遠に、永遠に」
「……御意」
俺が返事をした時には、既に死の匂いと漆黒の穴は消え、元の静謐な夜が戻ってきていた。
つくづく無理難題を仰る方だ、と思いながら、俺はリヴェータの『煌眼』を思い出す。

赤く、夕日のような瞳。
しかしそれは黄昏の色。沈みゆく夕日の色だ。その先にはすでに闇しかない。

……リヴェータはイレの血統を色濃く受け継いでいるようだ。つくづく、イレ家は俺やルドヴィカの邪魔をする。あの時幼いリヴェータを始末さえしていれば、ここまで事態がこじれることもなかったものを……土壇場での甘さは、父親譲りということか。
あの時のように、また俺が手を汚す時も近いだろう。

すべては我が主……『冥界の死神』と、『右眼』を持つ『ゲー』のために。




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