ミカエラ・バックストーリー(第2回黒ウィズGP)

 
最終更新日時:
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2014/10/31


「お美しい……お父上がこの場におられたなら、きっと涙を流すことでしょう……」
普段とは違う、一際華やかなドレスをまとった天界の若き姫王、ミカエラ・セラフィムは、その姿をまず年老いた従者長に見せた。
先代から王宮に仕えているその従者長は、教育係として若い時からずっとミカエラの事を見守ってきたのだ。

今日は天界の祝日。ミカエラが天界の王に即位してから、ちょうど500年という節目の日である。
種族の違いだろう。同じ時を生きてきたはずなのに、目の前の従者長はひどく年老いてしまっている。
父の死、双子の弟イザークとの決別、即位して間もなく始まった動乱の日々……
自分一人であったなら、きっと乗り越える事は出来なかっただろう。
目の前にいる、涙でくしゃくしゃになった従者長の顔を見ながら、ミカエラは胸を熱くした。

宮殿から市街地をまわるパレードの馬車の中から見える人々の顔は喜びに溢れ、
彼らの表情がミカエラの統治者としての功績を物語っていた。
血をぬぐって挙げる戦場の勝どきとは違う響きの、平和な歓声がそこにあった。
もちろん、天界を統べる者として、民衆の脅威となる存在を討ち果たす事は重要な務めだ。
しかし、争いをミカエラが望む事はこれまで一度もなかった。
争いを望むのはいつだって双子の弟であり魔界を統べる王である、イザークだった。
ミカエラが先王から後継者として指名されたその日、イザークは天界を去り、魔界へと堕天した。
やがてイザークは魔界の王として君臨するようになり、ミカエラの統べる天界を脅かす存在になったのだった。

――イザークは今、どうしているかしら。
ミカエラはふと、遠く離れた弟の事を思った。
双子というのは、総じてあらゆる点において共通した面を持っているという。

両軍それぞれの命運を背負って剣を交えたあの日。
ミカエラにはイザークの太刀筋が手に取るようにわかった。
そしてそれはイザークも同じだった。
どれだけ鍔(つば)を合わせても、勝負はつかなかった。
生死の賭けた戦いの渦中あってなお、露呈する双子の絆。
ミカエラがそれを意識した刹那、イザークもまた微笑みを浮かべた。
そして二人は互いの剣を収めた。

あの日以来、魔界と天界は緊張関係を保ちつつ、実質的な争いは起こっていない。
歓声鳴りやまぬパレードの中、姫王ミカエラの脳裏に浮かんだのは、そんな弟の微笑みだった。



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