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フライハイト・思い出

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最終更新者:にゃん

ストーリーまとめ


槍士
フライハイト・ガリレイ
獣人三兄弟の長男。
フリーダムな哲学人。

思い出1


フライハイト

俺の名は、フライハイト。


落ち着いた雰囲気の虎毛の獣人が、

静かに挨拶をする。


フライハイト

心地のいい風が吹く島だな――

しばらく、厄介になるぞ。



キャトラ

よろしく~!

アタシ、キャトラっていうの~っ!


アイリス

フライハイトは、どこから来たの?


フライハイト

……そうだな、俺は――


フライハイト

……うーん、覚えておらん。

確か、暖かい地方からだ。


キャトラ

え……

じゃあ、昨日はどこにいたの?


フライハイト

うーん……流浪の身のせいか、

土地の名を覚えるのが苦手なのだ。


フライハイト

過去を持たぬが信条でな――

すまんな、チャトラよ。


キャトラ

アタシはキャトラよ!

人の名前は覚えなさいよね~っ!?


思い出2


フライハイト

――お前か、

主人公。


フライハイトは、

静かに水平線の果てを眺めている。


フライハイト

世界の果てに何があるのか――

そんなことをよく考えるんだ。


フライハイト

お前たちも冒険家なら、

わかるだろう?

自由への、憧れを。


再びフライハイトは遠くを見つめる。


キャトラ

まぁ確かに、

アタシも旅行は好きよ~!


キャトラ

名所を観光したり、

名産品を食べたりとか?


アイリス

その土地の可愛い民族衣装を

見たりすると、楽しいよね。


キャトラ

わかる~!

ついつい買っちゃうのよねぇ~。


フライハイト

……男のロマンは、

女の子には伝わらない、かな……


思い出3


フライハイト

よく来てくれたな。

元気か、主人公?


キャトラ

こんにちは~、フライハイト。

今日は何か予定あるの?


フライハイト

そうだな……腹が減ったら食って、

眠くなったら寝て。それだけさ。


キャトラ

な~んだ。自堕落な生活ね~?


フライハイト

自由な人生、と言ってくれ。

何ひとつ、ルールを決めない――


フライハイト

何にも捕らわれないという人生が、

俺の信条でね。


キャトラ

へ~! アタシは約束やルールも、

けっこう好きだけどな~!


キャトラ

そういえば、アイリス――


アイリス

……はいはい、

約束の、オヤツの時間よね?


キャトラ

わ~い! 毎日この時間にオヤツを

食べるのが、アタシの信条なの!


フライハイト

そ、そういうのは、

信条とは言わない気がするが……


思い出4


フライハイト

…………


フライハイトは今日も、水平線を

見つめ何かを考えているようだ。


フライハイト

おお、お前たちか。


アイリス

今日は、何について考えていたの?


フライハイト

――人と人の縁について考えていた。

出会いとは、不思議なものだ。


フライハイトは寂しそうに笑うと、

キミたちを見つめる。


フライハイト

価値観が異なる者と出会うたび、

自分が揺さぶられ――


フライハイト

生涯、変わらぬと思っていた自分の

信条さえ――変わってしまう。


キャトラ

フライハイトはアタシたちと

であって、何が変わったの?


フライハイト

さぁ、なんだろうな。

それが自分でも、わからぬのだ。


フライハイトは朗らかに笑うと、

再び、水平線に視線を移した。


フライハイト

心とは、自分でさえ

わからぬものだ――


思い出5


フライハイト

おお、お前たちか。


フライハイトは、

荷物をまとめている最中だった。


アイリス

あら……

どこかへ、お出かけ?


フライハイト

この島を去ろうかと思ってな。


フライハイトは、

荷物をまとめる手を止めず、

なんでもない風に言った。


キャトラ

そ、そんなぁ……どうして!?

せっかく仲良くなれたのに――


フライハイト

仲良くなってしまったから、だ。


フライハイト

何にも縛られないのが、

信条――


フライハイト

たとえそれがお前たちとの友情で

あったとしても、な。


アイリス

そんな……仲良くなったから、

島を去るって事ですか!?


キャトラ

も~、この頑固者!


フライハイト

気持ちは有難いが……

もう、決めたことなのだ……


思い出6


フライハイト

なんと……


ルーンから、自由でしなやかな

輝きが放たれる。


その美しさに、フライハイトは

目を丸くし、言葉を失う。


キャトラ

フライハイト、

本当に行っちゃうの……?


フライハイト

――いや、俺はどうやら、

大きな間違いを犯していたよ。


アイリス

フライハイト……?


フライハイト

ルーンの輝きが、俺に

教えてくれたんだ。


フライハイト

俺は、<何にも捕らわれない>という

ことに、捕われていた。


フライハイト

俺は、俺の自由な意思で、

お前たちと一緒に居たいんだ。


フライハイトは、

抱えた荷物を足元に置いた。


アイリス

フライハイト――

これからも、よろしくね?


キャトラ

一緒にもっと冒険しようよ~!


フライハイト

はははっ、そうだな。

共に世界を駆け巡ろうじゃないか!


フライハイトは笑うと、

水平線のさらに先へと、

思いを馳せた。


虎毛の槍士


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