ハッピースイーツカーニバル Story3

 
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story


 君たち一行は、船に乗ってスィー鳥から少し外れたアイスのお城に辿り着いた。
 アイとテレーゼは、別行動――というより、ふたりは観光を楽しむつもりらしかった。

「素敵なもの。美しいものをちゃんと見ておきたいから。」
 とは、アイの言葉だ。テレーゼもまたそれに同調した。

 出会った記念に、とラヴリが渡したお菓子に感謝の気持ちを述べたふたりは、別の場所へと進んでいった。

 ***


 ピーク  
アイスのお城よ。

 君たちは、恐る恐る足を踏み入れる。
 ラヴリが言ったように床も柱も天井も、全てがアイスで出来ているお城だった。


 ウィズ  
これ全部、アイスにゃ?
キミ、ちょっと置いてあるアイスを食べてみるにゃ。

 ラヴリ  
食べても大丈夫ですよ♪

 興味を惹かれるまま、君は近くにあるアイスを手に取り、口にした。
 甘い。ちゃんとアイスの昧がする。

 ウィズ  
凄いにゃ。こんな建物、今まで見たことないにゃ!

 君は、また一口アイスを舐めてみた。
 冷たい甘さが、口に広がっていく。思わず虜になってしまいそうな味だ。

 ウィズ  
キミ、食べすぎはよくないにゃ。お腹を壊しても知らないにゃ。

 ウィズに言われて、これ以上アイスを舐めるのを自重する。


 プレミオ 
さすがに、ここにデザートンはいないか……。

 ピーク  
こんなわかりやすいところにいるわけないわよね。

 その時――

 ???  
ワン!ワン!

 ???  
キャンキャン!


 ピーク  
犬の鳴き声? 行ってみましょう。

 君たちは、鳴き声が聞こえた方に向かうことにした。


***



  クロ  
ワンワン!

 ???  
キャンキャン!

 二匹の犬が、君たちの前で楽しそうにじゃれ合っている。


 キワム  
クロ、よかったな。友達ができて。

 ???  
タロー楽しそう。
やっぱり、キワムにーにに付いて来てよかった。

 キワム  
小さい女の子を、ほったらかしにしておくわけにはいかないだろ。

 ???  
ここに来たときは、誰もいなくて……凄く寂しかったけど………
キワムにーにに会えたからよかった!一緒に帰る方法を考えようね!

 キワム  
ああ……早くみんなのところに帰らないと……。
でも、戻るったって、どうしたらいいんだろうな………

……にしても、ここはー体どういう場所なんだ?
全部アイスでできた城って……ん?



 君たちの存在に、キワムが気づいたようだ。

 ウィズ  
キワムだにゃ?まさか、
こんなところで会えるなんて、奇遇にゃ!

 キワム  
おー!ウィズと魔法使いじゃないか!
お前たちこそ、どうしてここにいるんだ?


  クロ  
ワン!ワン!

 クロが勢いよく、ウィズの元に駆け寄ってくる。

 ウィズ  
やっぱりクロだったにゃ?
どこかで聞いたことのある鳴き声だと思ったにゃ。

  クロ  
ワン!

 嬉しそうに、ウィズにじゃれつくクロ。


 ???  
キャン!キャン!

 クロに続いて、もう一匹の犬がウィズの元に近付いてくる。

 ウィズ  
もう一匹いたのかにゃ?見たことない犬にゃ。

 ???  
タロー待って、あう………

 コヨミは、君を見て身をすくませる。
 そして、素早くキワムの背中に隠れた。


 キワム  
コヨミ、心配ないよ。この人は、俺の知り合いだ。
昔世話になったことかあるんだ。
いい人だから、怖がらなくていいよ。

 コヨミは、キワムの背中に隠れながら、恐る恐る君たちを覗いていた。


 ウィズ  
いきなり噛みついたりしないにゃ。

 コヨミ  
喋る……猫さん……?

 ウィズ  
名前は、ウィズにゃ。コヨミちゃん、よろしくにゃ。

 コヨミ  
よ……よろしくお願いします。

 コヨミは、怖々と手を差し出す。
 ウィズは、握手の代わりに自分の頭をコヨミの手にこすりつけた。

 コヨミ  
ウィズねーね。アイスの香りがする。

 ウィズ  
この城は、全部アイスにゃ。
アイスの香りがするのは、当然にゃ。

 コヨミ  
あ、それもそうだね。
じゃあ、コヨミもアイスの香りするかも。くんくんっ。

 ウィズ  
面白い子にゃ。

 コヨミの警戒が解けたところで、お互いの状況を打ち明け合った。


story 迷子の子羊?



 キワム  
俺もクロも……
気づいたら、この鳥に迷い込んでいたんだ。

 コヨミ  
キワムにーには、どうしたらいいのかわかんなくて
迷子になってるわたしを助けてくれたんだよ。

 ラヴリ  
すいません。私が、魔人と戦うために戦ってくれそうな人を呼び寄せたんです。

 キワム  
じゃあ、俺がここにいるのは、お前らに呼ばれたからなのか………

 ラヴリ  
デザートンを倒せば、すぐに元の世界にお帰しますので……!

 申し訳なさそうに頭を下げる。

 キワム  
いや、すごいな。そんな魔法があるなんて!

 純粋に驚くキワムとは対照的に、コヨミは
 タローの頭を撫でながら、険しい表情を見せる。

 コヨミ  
どうしてみんなケンカするのかなぁ……?
みんな仲良くすればいいのに……

 タロー  
キャン!キャン!

 話し合って、すぐにわかりあえる相手ではなかった……ということだ。

 キワム  
デザートンか……。

 なにか知っているの?と君はキワムに問いかけた。

 キワム  
いや、俺は――

 その時だった。

ふっ、ふっ、ふっ……。よく来たね。
哀れな迷子の羊たち………

 あやしげな笑い声が、どこからともなく聞こえてくる。

お、男の声? 一体どこにいるの!?

 キワム  
あそこだ!


 ハンサム 
ボクは、ほら、見てのとおりのハンサム!
だから名前もハンサム!この城へようこそ!

 ウィズ  
ハンサム?自分で言ってちゃ世話ないにゃ。

ほんとね………

 ハンサムと名乗るあやしい男は、君たちの前に立ち塞がる。

 ハンサム 
デザートンを追うだなんてバカなことはやめて、このボクの美貌に見とれてるがいいさ。

 キワム  
そういうお前は何者だ?

 ハンサム 
ボクは、デザートンの分身さ。
彼のハンサムになりたいという願望がボクを――

 ハンサムは、地面を蹴って高々と飛び上がった。
 そして、空中で宙返りして華麗に――
 ハンサムは、着地の瞬間、足首を捻ってしまった。

 ハンサム 
ぐあっ! 足が!? だが……
ボクは、こういう時でも華麗に……格好いいのさ!

 ハンサムは、びしっと(捻った足首に負担のかからない)ポーズを決めた。

 ウィズ  
面白い男にゃ。

はあ……。

 ハンサム 
この美しいボクを倒さなければ、デザートンの元に辿り着けないよ!

 キワム  
なに!?

 ハンサム 
この城は、一度入ると抜けられない迷宮!
このボクに挑もうというのなら――
死にもの狂いで、ボクに追いついてごらん!

 足を捻挫しているはずなのに、ハンサムの逃げ足は速かった。


 ウィズ  
見失う前に追いかけるにゃ!

 キワム  
行こうぜ!

 君たちは、ハンサムを追うことにした。


***



 ハンサムを追いかける君たちは、アイスの城の内部を駆け回っていた。

 ウィズ  
ハンサムは、こっちに向かったみたいにゃ。

 いくら進んでも、出口に辿り着かない………

 キワム  
あのハンサムを倒さない限り、先には進めないってことかよ。

 君は、アイスの床の上を走るが、さすがにアイスでできているだけあって、滑って走りづらい。

きっと、これもハンサムの作戦なのでしょう。

 ウィズは、一生懸命みんなに付いてくるコヨミを気遣った。

 ウィズ  
いきなり巻き込むことになってごめんにゃ。大丈夫かにゃ?

 コヨミ  
うん、コヨミは平気だよ。
それにしても、さっきの人、足捻ってたみたいだけど大丈夫かなぁ?

 ウィズ  
こんな時に、敵の心配かにゃ?君は優しい子にゃ。

 だからこそ、コヨミたちに負担がかからないよう、頑張ろうと君は思った。


story かっこよさとは?


 コヨミ  
あ、あそこにさっきの人がいるよ!

 コヨミが、指差した先には――


 ハンサム 
あいてて……足首の腫れが酷くなってきた。ボクとしたことが………

 先ほどの着地失敗で痛めた足をかばいながら逃げるハンサムがいた。

今のうちに捕まえちゃいましょう!

 キワム  
任せとけ!行け、クロ!

  クロ  
ワンワン!

 ハンサム 
もう追いついたのかい?なかなかやるね………
こうなったら、ボクの美貌で、足止めしてみせる!


 ハンサムは、上体を捻って足首に負担のかからない格好いいポーズをとった。


 ハンサム 
くらえ!ハンサムフラァァァッシュ!

 ハンサムの全身からまばゆい光りが放たれる。

 ウィズ  
……まぶしいにゃ!

 ハンサム 
ボクのような美しい存在を目にしたことがないだろ?
そのまま見とれ続けるがいいさ!

 あまりのまぶしさに、君もハンサムの輝きから目を逸らさざるを得なかった。

 コヨミ  
ウィズねーね、しっかり!

 ウィズ  
コヨミ、あいつを見ちゃダメにゃ!



 キワム  
おいおい。みんな、どうしちゃったんだよ?

 君を含む全員が、ハンサムの放つ美貌の輝きに苦しんでいるというのに――
 驚くべきことに、キワムだけは平然としていた。

 コヨミ  
キワムにーには、平気なの?

 キワム  
というか、みんながどうしてそんなに苦しんでるのかわからないな……。

 ハンサム 
そんな……ボクのハンサムフラッシュがきかないだって?

 キワム  
ハンサム?お前、自分で思っているほど、ハンサムじゃないぞ?

 キワムは、平然と答える。

 ハンサム 
なっ!? な……なんだって!?
そんなわけ――だってほら、ボクの格好を見ろよ。

 ハンサムは、身につけている高級そうなスーツや、有名美容師に切ってもらった髪を自慢する。

 コヨミ  
格好いいって、そういうことじゃないと思うな……

 ハンサム 
なななっ!?

 キワム  
聞いたか?やっぱり子どもは正直だよな。

 ハンサム 
子どものたわごとだ!
ボクの格好よさは誰にも負けるわけがないんだ!

 コヨミ  
でも、キワムにーにの方が強くて、優しいもん。

 キワム  
はは、なんか照れるな。

 ハンサムは、怒りで全身を震わせた。
 いつの間にか、全身から発せられていた光も消え失せている。

 ハンサム 
そんなださい奴がボクより格好いいだと? 認めない、そんなの絶対認めないからね!

 激高したハンサムは、我を忘れて君たちのもとに向かってきた。

きゃああああっ!

 ウィズ  
危ないにゃ!

 君は、咄礎にコヨミを守るために立ち塞がった。

 ハンサム 
退け! ボクの格好よさを、その子どもに認めさせるんだ!

 キワム  
全く……おい、魔法使い。ここは力を合わせてあいつをぶっ倒すぞ。

 君は、頷いて、ハンサムと戦う態勢をとる。

 ***

 ハンサム 
ま……まさか、このボクが負けるなんて………

 キワム  
観念しな。これ以上戦うつもりなら――来い、アウデアムス!


 アウデアムスが、キワムの前に立ち、ハンサムを睨みつける。

 ハンサム 
くっ……そんな脅しで、このボクが怯むとでも思ってるのかい?

 ハンサムの全身から、さらなる闘気が発せられた。

 ウィズ  
まだ戦うつもりにゃ!?

 ハンサム 
この世で一番ハンサムなのは、このボクなんだ! 醜い奴らは、全て滅びろ!

 ハンサムは、半ば自暴自棄になりながら拳を振り上げていた。

 キワム  
ほらコヨミ、巻き込まれないように下がってな。

 コヨミ  
キワムにーに……あのひと、すごく怖い………


 目に涙を浮かべるコヨミを見て、ハンサムの動きが止まった。

 ハンサム 
怖い……? このボクが……
格好いいでも、美しいでもなく……怖いだって?

 コヨミ  
うん……だって、さっきからずっと怖い顔してるんだもん………
そんな怖い顔してないで、一緒に遊ぼう? そしたら、きっと楽しいよ。
楽しかったら、きっとそんな怖い顔しなくなるよ。ね?

 タロー  
キャン!キャン!

 ハンサム 
……ぼ、ボクをそんな目で見るな!
ボクは美しく、誰よりも格好いいはず……!

 だが、終始コヨミは怯えた目でハンサムを見ている。

 ハンサム 
そ……そうなの……?

 ハンサムは、なにかを悟ったように表情を変えた。

 ハンサム 
ボクは……外見を磨くことばかり考えていた。
中身を美しくすることを忘れていたんだ………

 アイスの床に膝を付くハンサム。その身体が、ぼんやりとかすみ始める。

 ウィズ  
ハンサムの身体が、消えていくにゃ!

元はデザートンの願望が生み出した分身ですから……

 ハンサム 
今度こそ……ボクは、見た目も中身も……
ハンサムな男に……生まれ変わるんだ………

 君たちに見守られながら、ハンサムは霧のように消滅した。

 キワム  
人騒がせなやつだったな。

でもこれで、このお城を抜けられるようになったわね。

コヨミのおかげだ。感謝するぞ。

 コヨミ  
えヘヘ、コヨミ、キワムにーにたちに助けてもらっただけで、なにもしてないよ。
でも、ほっとしたら眠くなってきちゃったの……。

 倒れそうになるコヨミの身体を、キワムはしっかりと抱きとめる。
 そしてそのままキワムに抱かれながら、コヨミは眠りについた。



疲れて眠っちゃったのね。

 キワム  
しょうがねぇ。コヨミが目覚めるまで、俺が傍にいてやるか!

 ウィズ  
いいのかにゃ?

 キワム  
そのデサートンって奴の退治はお前たちに任せたぜ。

任せてください。きっと見つけ出して、皆さんを帰れるようにしますから!

 キワム  
ありがとう。頼んだぞ、魔法使い!

 キワムは、コヨミを抱いたまま、君に言った。

先を急ぎましょう!


 キワムがいれば大丈夫だ。
 君たちは、アイスで出来たお城を後にした。





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