ドルキマスⅢ Story 前編

 
最終更新日時:
白猫ストーリー
黒猫ストーリー

2017/00/00

目次

Story1
Story2
Story3
Story4
Story5





story0 プロローグ



大空戦の繰り広げられる異界に飛ばされてしまった君とウィズは、ディートリヒ・ベルクという空軍元帥に出会う。
大陸ではイグノビリウムという古代魔法文明時代に封印された謎の存在が蘇り、大陸のほぼ全域を支配していた。

「そして魔法を使えたキミは、ディートリヒに脅されて、無理やりその戦争に参加させられたにゃ。」
脅されたなんて……誰かに聞かれたらマズいよ、と君はウィズを叱る。

「けど戦いは、私たちの活躍とディートリヒの采配によって勝利したにゃ。誇っていいにゃ。
でも、喜びもつかの間。私たちは、気がついたら同じ世界の過去の時代に飛ばされていたにゃ。
なぜ過去に飛ばされたのか、私たちにもわからないにゃ。」


過去に飛ばされたときはびっくりした。最初は投獄されたりしたしね、と君は言う。
「未来で会っているはずなのに過去で再びディートリヒたちに出会うなんて、変な感しだったにゃ。」

過去に飛ばされたおかげで君たちは、イグノビリウムという脅威が。
近いうちに、この大陸に押し寄せることをディートリヒに警告することができた。

「未来を知っている私たちは、イグノビリウムのおそろしさをたっぷりと語って聞かせたにゃ。
それが、未来からきた私たちの務めだと思ったにゃ。
ディートリヒたちに未来を教えることが、いいことだったのかどうかは、わからないけどにゃ……。」

それはこれからわかるよ、と君は言う。
そしてイグノビリウム襲来の日が近づいている。君たちは、来たるべき日のための準備に奔走していた。


だが、ドルキマス軍を率いるはずのディートリヒは……。
国家への反逆者として、ドルキマス国の司法局によって自由を奪われていた。


ドルキマス国は、混乱のただ中にあった。
先王グスタフ・ハイリヒベルクは、摘疑心の強い男であり、なおかつ怠惰で利己的な男だった。
それでいて虚栄心だけは、他の王たちと同等か、それ以上に持ち合わせていた。


「先王グスタフに対する評価を、いまさらここで論じるつもりはない。
先王の評価はのちの世の歴史家なり、学者なりが決めればいいことだ。もちろん、私の行いの“是非”もな。」
「それでは問うが、先の反乱において貴君の行いにはなにも過ちがなく、判断は後の世の人間が決めてくれると主張するつもりかね?」
「私は軍人である。政治家ではない。戦場での行いを弁解するつもりも、ことさら正当化するつもりもない。
先王は、私を元帥に任じたあと、《ドルキマス国に仇となる破落戸(ならずもの)を討伐せよ》との命令を出された。」

空軍元帥となったディートリヒに先王グスタフは(作戦裁量の自由)と(交戦権の自由)という、ふたつの巨大な権限を与えた。
要約すると、空軍の全権を掌握したディートリヒに、空軍の全艦艇に命令を下す権利と――
他国への侵略や、敵侵略時の防徽戦を自由に行ってよいという法外な権利を与えたのだ。

中世の考え方に染まっていた先王グスタフは――
古代シュネー帝国の英雄《キルシュネライト》と同じ役割をディートリヒに担わせたかったのかもしれない。

「私は、ドルキマス国を一番窮地に追いやっているのは、先王グスタフであると判断した。
私に与えられた権限と元帥としての立場を勘案し、最も討たなければいけない敵は、王都にいると判断し、軍を導いた。」
「どう言い繕っても、貴君のなさったことは反乱である。ご自省なされい。」
「たしか、ドルキマスの法律では、反乱を起こす準備をしたものは、反乱準備罪で死罪。そして、反乱を起こしたその首謀者もまた死罪であったな?」
「そのとおりだ。」
では、なぜいますぐ死罪にしないのだと、ディートリヒは孤独な参考人席から、無言の圧力を送っている。
居並ぶ審問委員たちは、その視線を受けて、反発するもの、眼力に押されて目を逸らすものさまざまだった。

ユリウスたち審問委員は、正直なところ困惑していた。
普通、反乱を企図し、それを達成したものは、国権を掌握し、司法権も手中に収めるものである。

だが、ディートリヒは反乱を成功させたはいいが、先王に変わって王位に就くわけでもなく。
かといって、軍権以外の権力に手を伸ばそうとするわけでもない。
なにがしたいのか、ユリウスたちには、まったくわからない。ゆえに困惑するほかなかったのである。

最大の問題は、反乱の最中に先王グスタフが、謎の死を遂げたことだ。
あの反乱の裏には、ディートリヒとグスタフの血の繋がり、そして母親を無残にも死なせた《父》への復讐という因果があるのだが――
その真相を知るものは、ほとんどいない。

(艦隊の指揮を執っていたベルクが、先王の死に際して、側にいたとは考えられぬ
なにより第1王子アルトゥール殿下が、ディートリヒ・ベルクは下手人ではないと仰っておられる……)

不思議なことに、アルトゥールは先王の死因について言葉少なげだった。
それだけでなく、終始ディートリヒをかばっているのである。
それもまたユリウスには、不可解なことであった。


「ベルク参考人。軍権はいまでも貴君が握っている。許しがたいことだが、国民の多数も……そなたの反乱を支持しておる。
巷の共和主義者どもは、これを機に貴君を旗頭に立てて王制を打倒しようと息巻いておるらしい。
元帥閣下。貴君はこの先、国をどうしたいのだ? それをお聞きしたい。
元帥では飽き足らず、国の執政にまで上り詰めたいのか。それともみずから、王にでもなるつもりかね?」
「冗談を。私はー介の軍人にすぎない。昔から、政治にはとんと感心がなくてね。
私が求めているのは兵たちを指揮する適切な場と、軍人としての理想的な死に場所である。それ以上はなにも求めん。」

この審問会で筆記官を務めていた役人のひとりが、のちに語ったところによると。
ディートリヒは審問会の間、終始穏やかに話し、一度も声を荒げることはなかったという。

このような審問会など茶番にすぎない。無用な政治ショーだと誰もが思っていた。
しかし、審問会が開催されている間、ディートリヒの身柄は拘束され。
ドルキマス司法局の監視下に置かれているのは、厳然たる事実だった。


 ***


「イグノビリウム復活の日が、近づいてきたにゃ。でも、肝心のディートリヒは、身柄を拘束されたままにゃ。」

時間を遡る前の君とウィズは、ドルキマス軍に協力して、イグノビリウムと戦った。
そして、再びイグノビリウム復活の日が、刻一刻と近づいていた。 
悲劇を回避するには、こちらから先手を打つしかないのだが――

肝心のディートリヒがいない。
ドルキマス司法局が、彼を連れて行ったまま、1月以上経過しているが、なんの音沙汰もないのだ。

「もしイグノビリウムの侵攻に間に合わなかったら、私たちはなんのために時間を遡ったのか、わからないにゃ!」


「あ、あそこにいるのはローヴィにゃ!? ローヴィに聞けばなにかわかるはずにゃ!」

なんと偶然にも君たちは、王庁舎の近くでローヴィを発見した。
ローヴィはディートリヒの副官だ。彼女に相談すれば打開策が見つかるはず。


「私に、元帥閣下の居場所などわかるはずもない。申し訳ありませんが、お力にはなれません。」
「でも、ローヴィはずっとディートリヒとー緒にいたにゃ? いまも部下のはずにゃ。」
「私はもう元帥閣下の副官ではありません。」
「そんな!?」
「いまは突撃隊の中隊長に任じられております。
もとより、軍人の家系に生まれた身。前線で敵と直接矛を交えるのは、願ってもないこと。」
「前線でって……。でも、次に戦うのは――」
「ドルキマス軍が、どの敵と戦うのかを決めるのは、元帥閣下にお任せします。
私は、ドルキマス国と国民のために死力を尽くすだけです。」

君には理解できなかったが、それが軍人という職業を選んだローヴィの考え方なのだろう。
それを否定したり、止めたりする権利は、君にはもちろんない。
ローヴィは、訓練がはじまるのでと頭を下げてから、君たちの前から去っていった。


「ローヴィに頼れないとなると困ったにゃ。他に頼れる人がいないか、探すしかないにゃ。」



story1 連邦国に栄光あれ!



大陸北方にある(グレッチャー連邦国)。
この国の領内には、年中雪が降り注ぎ、領土の半分は氷で覆われているという。過酷な環境に置かれている国だった。
厳しい国土条件ゆえに、産業的な発展には恵まれなかったが。
厳しい自然に耐え抜いているこの国の兵たちの精強さは、大陸中に響き渡っていた。
そしてこのグレッチャー連邦国には、かつて地上に栄えていた古代魔法文明時代の遺跡が、いたるところに残っていた。

その日は、唐突に訪れた。

1万年もの長きにわたって、地底に封じられていたイグノビリウムが、突如目覚めたのである。
彼らは遺跡の深部から、続々と地上に湧き出てきた。

まず最初にそれを発見したのは、地元の漁師たちだった。
異形の存在が、1万年以上氷付けになっている遺跡から突然現れたのである。
瞬く間に連邦全域に驚愕と恐怖が覆い被さった。

最初は数体程度だったイグノビリウムは、あっという間に数を増やし……。
グレッチャー連邦国軍より派遣された先遣隊が到着した頃には、彼らはすでに、戦艦らしき形状の乗り物すら操っていた。

「なにを目的とした侵略かは知らんが、我ら連邦の誇りと独立精神は不屈である。
この戦いにおいて誰よりも先に血を流すのは、我らなり!グレッチャー連邦国に栄光あれ!」

先遣隊の隊長は部下を報告に向かわせたのち、果敢にイグノビリウムの戦艦に立ち向かい戦死した。
これが、のちに(イグノビリウム戦役)と呼ばれるこの戦いの最初の戦死者だった。


 ***


ドルキマス国境。

ボーディス傭兵連隊の連隊長であるフェリクス・シェーファーは――
イグノビリウムという謎の存在が、大陸各地に出現したという報を受けると同時に。
各国でイグノビリウムと人間たちの衝突が起きているという報告をいち早く部下から受けとっていた。


「元帥閣下の仰るとおりに事態が推移している。あのお方には、未来を見通す力でもあるのかねえ。」
それとも、未来を運んできたものがいるのだろうか?
フェリクスの頭には、あのルヴァルという志願兵だった男と、黒猫を遭れた魔道士の姿が同時に思い浮かんでいた。
「戦いに利用できるものは、たとえ敵でも利用する……か。あの入らしい哲学だな。なら、俺もあやからせてもらおうかね。」

フェリクスは、ボーディス連隊に所属する麾下(きか)の兵たちに告げる。
(将軍直属の兵。)
「まずは、訓練が無駄にならずにすんでよかったと思え。俺たちは、この日が来ることを見越して、準備を怠らなかった。
きっとボーディスの傭兵たちの名は、この戦いで世界中に響き渡ることになるだろう。」
(もし死んでも、せめて名前ぐらいは残しておかないとな。ボーディスにいる兄や父上に恥をかかせたくないもんな)

「俺たちには、この日のために開発した新兵器とやらがある。まずは、俺たちの手で試させてもらおうぜ!」


 ***


イグノビリウムが目覚める日の到来を予見していたのは、未来から来たと主張する黒猫を連れた魔法使いと――
この日が来るのを見越して、天上より先んじて降臨していた、ルヴァルだけだった。


「黒猫の魔法使いのお陰で、奴らが目覚める正確な日が判明した。
お陰で、我々はなんの躊躇もなく、準備を整えることができた。」

レベッカ・アーレント開発官の指揮によって、新兵器の開発。防衛戦の構築。魔道艇発掘。艦の調査。
さらには、先んじて遺跡からイグノビリウムの個体を掘り起しての生態の解明。それすら、ドルキマス軍は終わらせていたのである。

 ***


「古代魔法文明の遺跡付近で発掘された、この《クラール(聖なる石)》が、対イグノビリウム兵器のエネルギー源になるわ。
いまのうちにじゃんじゃん採掘しちゃいましょう。
価値がわからない人には、単なる石ころにすぎないでしょうし、遠慮することはないわ。」


「だからってよぉ、こき使いすぎだろ!?俺たちは炭鉱堀りに転職したつもりは、ないんだけどなぁ!」
「……まったくだ。」

 ***


「村人の避難、完了しました。
イグノビリウムの襲来が予想できたおかげで地上の人間たちへの被害も最小限に収まりそうです。
ただ……戦争で荒れ果てた地域を元に戻すのは、時間がかかりそうですが。」
「ごくろうだった。すぐにファーブラの全員を集めてくれ。これより、旧ガライド連合王国領へ出発する。」
「これから戦と聞きました。できれば、人間たちの側で戦いたいのですが。」
「我々には、戦うよりも重い使命がある。それは、イグノビリウムを目覚めさせた元凶を見つけ出すことだ。」


 ***


フェルゼン王国国境付近の空を、奇妙な艦鰹がたった1隻で飛行していた。

船首から艦尾まですべてが、黒で覆われている不気味な艦。どこかの軍艦の旗を掲げているわけでもなく、民間の商業船でもない。
それは、地上にあるどの艦種にも属さない特殊艦――《魔道艇》と呼ばれる艦のひとつだった。


「……聞こえてくる。地底から這い出るものたちのうめき声が。」

黒い魔道艇の持ち主。その男の名前はジーク・クレーエ。
空軍、商人たちの間では、空賊(ナハト・クレーエ)と呼ばれることもある。

あるものは、ナハト・クレーエの名に恐れを抱き、あるものはナハト・クレーエの名前に希望を見いだしていた。
神出鬼没の空賊ナハト・クレーエ。その実体は、まだ大多数のものたちにとって謎だらけである。


「相棒。少し、休んだらどうだ?今日はもう、仕事もねえしよ。」

「休みたいが……。俺が休むと、この艦が落ちる。」

「それより、外を見るでゲビス。ゆっくり休める状況でもなくなってきそうでゲビス。」

船艇の外。分厚い雲が垂れ込める、違い北の空に無数の異物が浮かんでいるのが見えた。
軍船のー団にしては、その艦影と数が異常だった。

「落ちていくのは、グレッチャー連邦国の軍船だ。そうか。あの国は、もう呑まれたか。」
蒼天に吸い込まれる爆轟と勇者たちの嘆きがジークには、しっかりと届いていた。
そういったものを特別に聞き取ることができる特殊な力を有しているのだ。
「こんなに遠いのによく見えるな? 俺にはなにも見えねえぜ。」

グレッチャー連邦は、大陸最北の広大な領土を支配する超大国である。
抱える兵士数は100万を超え、所有している軍船は、1000を下らないといわれている。

その軍事大国が、増殖するイグノビリウムの猛攻に耐えられず、あっけなく壊滅した――
それは、この大陸の人間たちにとって信じがたい出来事だった。


「……やばいことになってきたな。これじゃあ“仕事”どころじゃなさそうだぜ。どうする相棒?」
「イグノビリウムは、古代魔法文明の生き残り……。奴らを蘇らせたものが、いるようないないような気がする。」
「どっちでゲビス?」
「ようするに俺たちで、元凶を探そうっていうのか?」
「追っていくうちに俺が殺すべき相手と出会う……。そんな予感がする……。」
「不気味な予感だな。面倒ことは勘弁だぜ?」

漆黒の鴉――ジークという男は、深い悲哀を宿した瞳を静かに閉じる。
耳に届くのは、撃墜されていく軍艦の軋みと絶望に満ちた断末魔のみであった。 


story2 初級



大陸には、フェルゼン王国という歴史の古い国がある。
ドルキマス国境から、険しい山岳地帯を挟んだ北方に位置する大国である。
古くからフェルゼン王国は、造船国家として栄えており、大量の艦艇と商船を保有していた。
その遣船技術と、抱えている職人の量は、大陸に比肩する国はないほど膨大だった。
飛空艦艇を交通、戦の手段として用いている国は、なんらかの形で、フェルゼン王国と関わりを持っているはずである。
同じように、飛空艦艇の違舶技術が盛んなドルキマス国とのちがい。それは――

フェルゼン王国は、その違舶技術と生産力を用いて、他国との交流を深め、国としての威信を高めてきた。
一方ドルキマスは、持てる造船技術と生産力をすべて戦争に注ぎ込んでいる。

両国は、まるっきり向いている方角が違っていた。そしてその違いは、周辺国の態度に現れていた。
先王グスタフは、過去滅ぼしたガライド連合王国と同じように、フェルゼン王国を滅亡させ――
その技術と産業を我が物にしようと目論んでいたが、その野望はとうとう果たされなかった。

そのフェルゼン王国に、いまイグノビリウムの大艦隊が迫ろうとしていた。



「病床に伏せっておられるお父様に代わって私が、援軍を請うて参ります。」

現フェルゼン国王は老齢であり、長い期間、床に伏せったまま、王としての務めをはたしていたと言われている。
実際に国務を執行しているのは、優秀な皇子、皇女たちであった。

「まず向かうべきなのは、ドルキマス国でしょう。かの国は、先ごろ軍事クーデターが起き、グスタフ陛下がお亡くなりになられたとか。
先王陛下は、野心に厚いお方でした。ですが、あとを継がれるアルトゥールさまは、お話ししやすいかたと聞きます。」

メヒティルトは、現フェルゼン国王の6番目の娘。
その才知は、他の兄妹にも引けを取らないと噂されている。

「噂では、ドルキマス国は、すでに新兵器を開発されたそうです。それが真実かどうか、この目でたしかめてきますわ。」

父に代わって、親善の使者として各国を飛び回り、数々の条約、盟約締結の立役者となってきた。
メヒティルトを箱入りの皇女だと思うものは、大陸のどこにもいない。
彼女は、フェルゼン王国の立派な使者であり、優秀な外交官であった。

 ***


ドルキマス国では、先の反乱で敗者となった側が、勝者であるディートリヒを審問するという奇妙な状況が、いまだにつづいていた。

イグノビリウム侵攻の報告は、このドルキマス国内にもすでに届いている。
“未知なる侵略者”をどうすべきか、決断するべきときなのは、誰もがわかっていた。
だが、1度はじめた審問会をどのように終わらせるか……その決断を下せるものは、審問委員の側には存在しない。
それが悲劇だった。


「船が嵐に見舞われ、沈没の危機にあるとき、
帆柱を折り、帆をしまって沈没を避けようとするのは、当然の行為である。」

「黙れ! それは、自身の行いを正当化する脆弁にすぎん!」
「先王グスタフ陛下を船の帆柱と同じと申すか!?」

審問委員たちは、この国の政治家たちだった。
彼らは、この審問会そのものを国民的英雄となっているディートリヒ失脚のための政治ショーとして――
最大限に利用するつもりだったのかもしれない。

だが、生粋の軍人であり、政治的なものとはまったく無縁だったディートリヒには、失うべき政治的な立場などない。
審問会など、時間の浪費にすぎなかった。

「これ以上は、時間の無駄だな。」
委員のひとりユリウス・ヒルベルトが、そう呟いた時。官吏のひとりが、急ぎ足で委員長席に駆け寄った。

フェルゼン王国からの使者、皇女メヒティルトの到着が告げられたのである。
と、同時にもたらされるイグノビリウム侵攻の続報。

「イグノビリウムは、グレッチャー連邦国を飲み込み、その勢力は日増しに拡大し――
いまやフェルゼン、フルス、ルフト、ボーディスの国境に迫りつつあるそうです。」

造船大国フェルゼン。
運河と水の国フルス。
遊牧民が大草原を駆ける国ルフト。

どの国も歴史と伝統を持つ大国ばかり。
それらの国々に、イグノビリウムの鋭牙が突き立てられようとしているのだ。

「敵艦の数は膨大。一刻も早く手を打たないとドルキマス以外の国は、すべて滅んでしまいます。」
報告を届けに来た官吏は、助けを求めるように参考人席に座らされているディートリヒを見つめた。
つい、先ほどまでディートリヒを厳しく問い詰めていた委員達は、誰もが青ざめた顔をしていた。
フェルゼン王国がもし落ちたなら、次はこのドルキマスかもしれない。

「ここは、戦争屋の出番だと仰りたいのかね?」
居並ぶ委員たちに向かってディートリヒは、不機嫌な顔でそう言い放ったと記録されている。


 ***


「援軍の件はしかと承った。フェルゼン国の危機は、我が国の危機でもある。
必ずフェルゼンの民をお助けいたそう。」
「ご高明な判断、その決断力と他国の民まで案じてくださるお優しい心、感謝に堪えません。アルトゥール殿下。
いえ、いまや陛下とお呼びするべきでしたね。」

そこヘディートリヒが入ってきた。
ディートリヒと初めて対面したメヒティルトは――

”部屋にディートリヒ閣下が入ってきた瞬間、その場にいた全員の表情がこわばりました。
もちろんアルトゥール陛下も例外ではありません。まるで猛獣が、檻から抜け出してきたかのような緊張感でした。”
…外交記録に、そう書き記している。


「あなたが、無敗の空軍元帥さまですね? お初にお目にかかります、フェルゼン皇女メヒティルトと申します。」

「フェルゼンほどの大国が、ドルキマスのような小国に助けを求めに来るとは……。正気とは思えませんな。」
ぶしつけな物言いに、アルトゥール他、居並ぶ大臣たちは、一斉に肝を冷やした。

「うふふふ、痛いところを突かれますね。
どれだけ艦艇を所持していようと、それを指揮するものがいなくては、宝の持ち腐れです。
正直なところ、わたくしはドルキマス国に救援を依頼したというよりも、元帥閣下、あなた様をお借りしたいだけなのです。」
「買いかぶりです。私にそのような力などございません。
おまけに敵は、あのグレッチャー連邦すら簡単に飲み込んだそうではありませんか。」
「もちろんタダで力を貸せとは申しません。幸い我が国は、造船産業が盛んです。艦艇は山のようにあります。
我が国の艦艇をディートリヒ閣下に望むだけ提供いたします。
それらの艦に、閣下が極秘に開発なさっていた新兵器とやらを搭載すれば、この戦い、面白くなるのではありませんか?」

メヒティルトの言葉に場がざわめいた。
レベッカに造らせていた対イグノビリウム兵器の存在は、極秘中の極秘だった。 
その情報をつかんでいるメヒティルトは、ただの親善大使などではない。
本気で、ドルキマスとディートリヒをこの戦いに巻き込むために、外交戦を仕掛けていた。

「どうやらあなたは、そこらにいる王族の娘とは違うようだ。こちらも見方を改めましょう。
よろしければ、我が旗艦にご案内いたします。一番危険な艦で、あなたをフェルゼンまでお送りいたします。
「あら、約束の担保というわけですの? 構いませんわ。わたくし、軍艦には子どものころから乗っておりますの。



 ディートリヒはまだ来ないのかにゃ!?


story2-2


イグノビリウムが、突然、大陸の各地に現れ、各国を侵略しているという情報は――
彼らの脅威を念頭に置いていなかった国家指導者たちを震撼させた。

現在のところ判明しているイグノビリウムの特徴、それは。
『彼らは通常兵器が通用しない艦艇に乗り、各地にある古代魔法文明の遺跡を源に、日々その数を増やしている。
間違いなく、これまで人類が遭遇したことのない恐るべき脅威である』


「私たちが、過去に飛ばされる前の時間軸では、人類はなすすべなくイグノビリウムに征圧されていたにゃ。」
たった1年で、ドルキマス国以外の国が、イグノビリウムの手に落ちたと聞いた。

だが、今回は違う。
君とウィズは、イグノビリウム襲来の驚異をディートリヒたちに伝えることができた。
おかげで危機に備える時間は、十分にあった。

「以前は、魔道艇ぐらいしかイグノビリウムに効果のある兵器はなかったにゃ。けど、今回は違うにゃ。」

 ***


「魔法使いさんだけが操縦できる《魔道艇》に積まれていた砲を分析して、それと同等の性質を持つ砲を造ったわ。
その砲の名前は、《ヴォーゲン・カノーネ(波打つ砲)》。波のような性質を持つ光を放出することから、つけた名よ。
そしてもうひとつ。これも、魔道艇に搭載されていた防御兵器よ。その名は《ヴォーゲン・マオアー(波打つ壁)》。
簡単にいうと、魔力を用いた防御障壁発生装置ね。イグノビリウムの艦にも同じものが搭載されているわ。」
奴らの艦に通常兵器が効かないのは、この防御障壁が、艦の周囲に張り巡らされているからだとレベッカは分析していた。

「これらはすべて、魔力を持つもの(・・・・・・・・)だけが操縦できる《魔道艇》に積まれていた兵装よ。
だから、いくらレプリカといえど扱うには魔力(・・)が必要になるわ。」
「なんだと? 魔力を持たない我々には扱えないのか!? それでは絵に描いたパンだ!」

「もちろん、それに対する手も打ってあるわよ。私を並の研究者だと思わないでね?」
レベッカが取り出したのは、わずかに光る石だった。

「特殊鉱石グラール。この石に秘められた力を光熱収斂照射によって励起させれば――
魔力と同等のエネルギーを生み出せることが判明しているの。」
そのことが判明するまでに、レベッカは山ほどの失敗と挑戦を重ねたのだが、彼女はその努力をひけらかすことはしない。

「簡単に言うとその石があれば、新兵器をちゃんと使いこなせるのだな?」
「というわけで、シャルルリエ閣下。こちらにシャベルがあるわ。軍人といえば、シャベルよ。」
「蛸壷を掘れというわけではないようだ。掘るのは、アーレント開発官が見せた、その石の方だな?」
「ご名答。特殊鉱石グラールをひとつでも多く掘り出してね。勝率をほんのわずかでも、上げるために。」
「わかった。オルゲンにでもやらせておこう。」
「まったく。面倒な仕事は、全部俺任せなんですから。」

新兵器の開発。そして魔道エネルギーをもたらしてくれる
そしてディートリヒは、それらの兵器を使っての戦術研究と訓練に勤しんだ。
その熱中ぶりは、まるで生きる目的を達成し、空洞になってしまった心を、埋めるようだったとのちに君はウィズに語った。

 ***


近くで竜の鳴き声が聞こえる。
飛竜の羽ばたきは、風をかき回し、小さな大気のうねりを生じさせる。

彼らはウォラレアルの竜騎軍。
深い峡谷をまたぐウォラレアルの里で、飛竜とともに暮らすものたち。

「この戦いで我々竜騎軍の有用性を大陸全土に知らしめるわよ。
大艦隊主義と大艦巨砲主義なんて、すでにカビの生えた古くさい思想よ。
なのに世の軍人どもは、自分たちが時代遅れなのを認めようとしないの。
この戦いで寝ぼけた奴らの眼を脳みそごと引きずり出してやるわ。」

ドルキマス軍の戦争記録には、本軍よりも先にウォラレアルの竜騎軍が、イグノビリウムとの戦闘を行ったと記録されている。
フェルゼン王国に向かうドルキマス軍。
その先遣隊として出発していたライサの部隊は、途中でイグノビリウムの哨戒艇と遭遇したのだ。



「敵艦発見! 距離、1300! どうしようドラコ。わたし、ちょっと怖いかも……。」
そして(ロイヒテン・レーム)と呼ばれる新兵器をイグノビリウムの艦の外装に付着させたのである
「爆発するよ。ドラコ、退避!」

レベッカが作製した対イグノビリウム兵器のひとつであるロイヒテン・レームは。
イグノビリウム艦が纏っている魔法障壁ごと外装を破壊し、内部を剥き出しにする。
新開発の粘着爆弾の威力は、レベッカが想定した以上のものだった。
轟音を上げて、イグノビリウムの艦が墜落していく。

「新兵器を使えば、私たちだけでも十分に戦える。それがわかっただけでも大収穫ね。」
「あの艦に乗っていた人たち、無事に逃げてくれればいいけど……。」
「キャナル。いつも言ってるわよね? 戦場で敵のことを考えるなって。」
「死にたくなければ、まずおのれの心を殺すことよ。いいわね?」
「そういわれても、難しいな……。」
「敵影無し。こちらの損害もなし。哨戒を続行するわよ!」

ライサ率いる竜騎軍は、どこにも属さない兵団だ。
だが、この戦いの直前、ディートリヒみずからの要請により、ドルキマス国と軍事協定を結んだ。

深い峡谷で人知れず竜とともに暮らしていたウォラレアルの飛竜とそれを操るものたちは――
将来この大陸の空戦のあり方を根底から覆す存在となるのだが……。
この段階ではまだ、竜騎軍の将来性と戦い方の変革を見通しているのは、ディートリヒ・ベルクだけだった。



 ここで踏ん張らなきゃ、過去に飛ばされた意味がないにゃ。

story2-3



イグノビリウムの艦隊は、無数の艦列を幾重にも重ねた横陣を黙々と進軍させていく。
立ち塞がる人間側の艦隊は、イグノビリウム艦隊の圧力に屈して、次々に壊滅していった。
それは、まるで暗闇のなか押し寄せる津波のようだったとドルキマス軍第3艦隊に所属していた兵が、のちに語っている。



「やつら無言で砲撃してきました。こんな騎士道精神のないやつらと本当に戦争するんですか?」

事前の宣戦布告も、諜報合戦もない。
接近し、人間の艦隊が見えたら、識別もなにもなく機械的に襄いかかる。
イグノビリウムとの戦いは、歴戦の兵士といえど、体験したことのない、奇妙な戦いだった。


「つべこべ言うな! ベルク元帥が前線に到着されるまで、奴らをフェルゼン王国に一歩も入れてはならんのだ!
うーん、まずは敵の戦力を知りたい。数を報告しろ。」
「数もなにも、向こうの空を見ればわかるでしょ。奴らの艦で空が埋め尽くされていますよ。」
「曖昧な数字を言うな。報告は、端的かつ正確にだ。こんなの常識だろうが!」
「いちいち数えてたらキリがないですよ。見たところ、空が3に艦が7の割合ってところですかね?」

この時点で、イグノビリウムの正確な戦力を把握しているものは誰もいなかった。
ただ、フェルゼン国境付近の空が、イグノビリウムの艦隊で黒く染まっている様子は――
これまで人類が目にしたことのない、異様な光景であることは間違いなかった。

こいつらを押し返すには、どうしたらいい?
雲霞のように湧き出る敵の息の根を止める手段はあるのか?
敵との距離が近づくに従い、前線の兵たちだけではなく、将官たちの間にも不安は広がっていった。

「第3艦隊横列を組め。そののち全艦回頭35。砲撃用意だ!」
「真っ正面から撃ち合うんですか?やめた方がいいと思うんですがねぇ。」
「バカなことを言うな。我々が逃げたら、銃後の民が皆死んでしまうだろ。それは順番がおかしい。
銃後を預かってくれる民が死ぬよりもまず先に死ぬべきは、我々軍人だ。
貴様、父の腹心だった癖にそんな当たり前の覚悟すらできとらんのか?砲弾運びからやり直したらどうだ?」
「中将閣下の肝の据わり具合は、父親譲りですね。降参です。軍人らしく、ここは腹をくくりましょう。」

クラリア・シャルルリエが艦隊司令官を務めるドルキマス空軍第3艦隊は――
ディートリヒが、かつて創設し、みずから艦隊司令官を務めた、ドルキマス空軍の屈指の精鋭艦隊である。
ディートリヒが元帥となって以降、指揮した戦いでは、必ず先陣を努めており、多くの栄光と勝利をドルキマスにもたらした。
このたびのイグノビリウムとの戦いでも、クラリアが指揮する第3艦隊が、ドルキマス空軍の先鞭をつけようとしている。

「ウォラレアルの竜騎軍が、すでに敵の先遣隊と交戦したのは気に食わんが、艦隊戦の口火を切るのは我々第3艦隊だ。
イグノビリウムと、我らの後方にぞろぞろ固まっている《連合軍》のやつらに第3艦隊の練度と士気を見せつけてやれ。

全砲門、砲撃開始!」

クラリアの戦艦には、イグノビリウム用に開発されたヴォーゲン・カノーネが、声砲として搭載されている。
新兵器の威力は、フェリクスたちボーディス傭兵連隊が、実戦で確認済みだった。
クラリアの艦隊から放たれた砲は、初弾で複数のイグノビリウムの艦に命中し、そのいくつかを撃墜させた。

「敵艦命中。撃墜多数。……さすがは、アーレント開発官の新兵器ってところですかね?
おっと、向こうも撃ち返してきましたね。」
「構うな。我々は、砲撃をつづけろ! 敵は無数にいる。適当に撃っても敵に当たる。こんな楽な戦はないぞ!」


第3艦隊につづいて、第2、第4艦隊もイグノビリウムの大艦隊との交戦に入った。
それに習い、フェルゼン近隣略国によって結成された(対イグノビリウム連合軍)も、出遅れてはならぬとこぞって参戦する。



「様子見していた連合軍の奴らも、とうとうこの戦に参加したか。
フェルゼン王国は、周辺の国から好かれてるな。どこかの国とは大違いだ。」
「フェルゼンが落されれば、次は彼らの国が危ないもの。この時点で必死にならない国は、地図上に存在していないも同じよ。
それに彼ら、新兵器が本当にイグノビリウムに効果があるのか、見極めたかったんでしょうね。」
「まさか、連合軍の奴らにも新兵器を渡したのか?」
「もちろん。エネルギー源となるグラールと一緒に、兵器もただであげたわ。ドルキマス軍だけじゃ、さすがに手が足りないもの。」
「太っ腹だな。でも、あの元帥閣下のことだ。きっとタダじゃすまないんだろうな。
「ふふふっ……。」


レベッカが開発した対イグノビリウム兵器は、想定以上の威力を発揮していた。
しかし、艦隊の数では、対イグノビリウム連合軍(ドルキマス軍含む)は圧倒的に劣っている。
また、寄り合い所帯ならではの指揮命令系統の不統一という問題も抱えており、徐々に戦況は悪化していった。


”艦隊側部に被弾。第4機関区、炎上中。”
「区画を閉鎖しろ。よそに燃え移らせるな。」
「……どうした? 砲撃が止まっているぞ! 休まず打ちつづけろ!」

ドルキマス軍は、敵にフェルゼン国境をまたがせないために横列を組んでイグノビリウムと正面から打ち合った。
砲撃の数、命中精度はドルキマス軍が勝っていたが、敵の数が膨大すぎた。兵たちに疲労が蓄積していく。

「敵の砲撃も、なかなか精度が高い。私の艦に2度も命中させるとはな。褒めてやるぞ!」
次の瞬間、クラリアの艦隊に所属する巡航艦が、黒煙を上げながら墜落していった。
このまま正面から打ち合っていても、やがてこちらが力尽きるだけだ。
いくら歴戦をくぐり抜けてきたドルキマス軍といえど、戦略を立てるものがいなければ――
圧倒的多数の敵に無為な攻撃を続け、戦力を逓減(ていげん)させていくだけである。

『ディートリヒ元帥は、どこにおられるか!?』
ドルキマス空軍の将官たちは、戦闘を行いながら、彼の頭脳を欲した。

ディートリヒ・ベルクなら、この苦境を挽回する手を考えているはず。
これまでの戦で、いくつも奇跡を起こしてきた。
その奇跡をもう一度、起こして欲しい――

審問会だか、軍事法廷だか知らないが……。
我らの指揮官を拘束し、前線に混乱をもたらしている政治家連中には、いずれ軍の方から落とし前をつけるだろう。
とにかくいまは、一刻も早く、ディートリヒに戦線への復帰を願った。
ドルキマスの将官たちだけでなく、対イグノビリウム連合軍の提督たちも彼が戦線に戻ってくることを願いはじめていた。


”後方に艦隊の影を捉えました!”
「ようやくお越しになられたか。まったく、心臓が縮むかと思いましたよ。」


双眼鏡で、後方の艦隊を見つめる。その艦隊旗は、間違いなくドルキマス空軍第1艦隊のもの。
そしてディートリヒの旗艦である小型戦艦(グランツ・デーゲン(輝ける剣))の艦影も見えた。
ディートリヒ・ベルクが、政治家たちの陰謀の糸を振り払い、ようやく戦場に戻ってきたのだ。

ドルキマス空軍の将兵が見た《グランツ・デーゲン)に反射する陽光は、まるで明日へ希望を繋ぐ聖なる光のようだった。

兵士たちは、口々に告げる。
『ようやくドルキマス軍旗が、戦場に掲げられた。』





ドルキマスⅢ Story


ドルキマス3 Story1
 プロローグ
 連邦国に栄光あれ!
 陽光照らす軍旗(初級)
ドルキマス3 Story2
 突撃兵の本領
 フェルゼン上空戦(中級)
 黒い鴉
 浮かぶ鉄の塊
ドルキマス3 Story3
 ヴェルカン公国の機動戦(上級)
 許されざる蛮行
ドルキマス3 Story4
 鉄機要塞へ
 要塞防衛戦(封魔級)
 ドルキマス空軍
ドルキマス3 Story5
 ホラーツ提督の決断(絶級)
 元帥の奏上
ドルキマス3 Story6
 空前のドルキマス軍(覇級)
ドルキマス3 Story7
 屍の上に
 傷ついた翼
 王座にふさわしきもの



空戦のドルキマス
ディートリヒ 初登場 (ウィズセレ)2014/11/14
空戦のドルキマス ~沈まぬ翼~ 
ドルキマス軍 最終戦
2015/10/22
空戦のドルキマス 外伝集2015/10/22

ディートリヒ過去 (正月)
2016/01/01
白猫×グリコ コラボ (メイン飛行島)2016/01/29

空を飛ぶ棺 (黒ウィズGP2016)
2016/06/13
空戦のドルキマスⅡ ~昏き英雄~
 前編中編後編
2016/09/23
プルミエ(4周年)
イグノビリウム侵略
2017/03/05
フェリクス(GW2017)
イグノビリウム侵略
2017/04/28
対シュネー艦隊戦 Story (GP2017)
ブルーノ少尉とディートリヒ准尉
2017/08/31
ドルキマスⅢ
2017/09/30

ジーク外伝
2017/09/30


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