シノ・バックストーリー

 
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シノ・ヤマフジ CV:
2017/00/00



妖刀使い女子高生シノ・ヤマフジ

どうやら彼女は選ばれし運命にあるらしい。
女子高で剣術部に所属していたシノ・ヤマフジは、望んでいなかった部長になってしまったのだ。
「またしても……」
シノは、選ばれるという運命を自覚するに至った幼き日のことを思い返していた。

時を遡ること8年前――
シノの生まれ育った村では、飼い犬や猫、家畜までもが忽然と姿を消すという怪事件が頻発していた。
八つであったシノは、お遣いからの帰り道、葦の生い茂る水辺で大蛇を見つけた。
お腹をプックリと膨らませた大蛇は、高鼾をかいて眠っている
「こいつが!?……誰かに伝えなきゃ!」
気付かれぬよう、そっとその場から離れようとするシノ。……その時、シュルっという身の毛もよだつ音がシノの足元から聞こえてきた。
大蛇は長い舌を出し入れしながら、こちらを睨んでいる。
「どうしよう!?」
足が震えて動けない。……腰を抜かしてしまったシノは、なんとかして前に進もうと地面を掻いた。
だが思うように進まない。振り返ると、すぐ鼻の先まで大蛇の舌が迫っている!
カシャン!――彼女の耳に場違いな物音が響いた。
懸命に地面を掻きむしる彼女の指先が何かに触れたのだ。
指先にある物体――それは光り輝く太刀であった。
じっくりとそれを確かめる間もなく、大蛇は大口を開け飛び込んできた。
その瞬間、――辺りに閃光が走った。
手にした太刀からは、眩いばかりの光が溢れ出ているではないか!
大蛇が怯んだ瞭に、シノはその太刀で一刀両新に切り捨てた。
鋼のような鱗を纏った大蛇の体。――何人もの武人たちが挑んだが誰も折ち切るこができなかったその体をシノはたった一振りで真っニつに切り裂いたのである。

「な、なんで?……こんなのがアタシの手に!?……」

いつからかその太刀は、『斬り殺める、斬り醒める』という言葉をもじり、『霧雨』という名で呼
ばれるようになった。――茎(なかご)には、刀工の名は切られていなかった。――
そして霧雨は、シノが体験した出来事から、妖刀として有名な「村正」ではないかと囁かれ始めた。
≪妖刀は持つ者を選ぶ≫
シノはそんな言い伝えを気味悪がり、すぐに寺に納めたが、不思議なことに翌朝には彼女の枕元へと舞い戻っていたという。
「私に何かをしろと伝えているのかもしれない……」
何度かそんなことを経験した後、シノは自らの使命を確信し、選ばれし運命を受け入れた。
シノと『妖太刀霧雨』との運命的な出会いは、こうして始まったのである。





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