ザ・ゴールデン2017 スローヴァ&ルルベル編 Story

 
最終更新日時:
白猫ストーリー
黒猫ストーリー

2017/00/00

目次

Story1
Story2
Story3
Story4
Story5
最終話



主な登場人物

ルルベル
憎しみ合う魔族たちが生み出す邪悪な毒気の淀みから生まれた存在。
ズローヴァ・ヤガダ
ウリシラ
留学生(捕虜)
ミィア
シルビー
サキュバス
ハブロ
先生
アリーサ・ベルゴン
フォゲット
ギブン
ドラク
カナメ・バルバロッサ
イーディス・キルティ




story1


清く正しい魔界乙女の通う聖サタニック女学院。


3「ルルちゃん、悪魔コオロギの丸焼き食べる?」

1「いらん。お前、そんなもの食べるのか?」
そこは毎日がハチャメチャである。
3「ううん、食べないよ。」
1「だから、自分でも食べないものを食べさせようとするな!!」


2「ミィアちゃん、ハブロ先生知らない?」
3「さっき校舎の外に吊るされてるの見たよ。今頃もう死んでるんじゃないかな。」
1(なにがあった……)
2「そっか。それなら、しばらくすれば甦るね。」
ハチャメチャ過ぎた。だが、そんな学校にも休みはある。
特にこの時期は、魔界の祝日である〈神代の日〉〈イザーク法記念日〉〈赤い血の日〉〈首なしこどもの日〉が並ぶ連休となる。
それらが、女学院で定められた休日と重なることで、さらに大型の連休となった。
それを女学院の者は、〈死せる黄金虫の日々〉と呼んでいた。
2「シルビーさんは、連休はどうするの?」

4「私はサキュバス科の特別合宿があるわ。せっかくの休みなのにね。」
3「いいじゃん、外に出られるだけ。私なんて休みの間、ずっと弟妹の世話しなきゃいけないんだよ。」
1「ん……? 何の話だ。」
2「そうか。ルルベルさん、連休は初めてなんだね。明日から長い連休になるんだよ。」
1「その「連休」になると、どうなるんだ?」
3「休みになって、生徒がいなくなるよ。」
1「ふーん……。ん?あたしはどうなる?」
邪神ルルベルは憎しみ合う魔族たちが生み出す邪悪な毒気の淀みから生まれた存在である。当然、親もなければ家もない。
それは『かわいそう』という理由で、女学院に通うにあたり、理事長のクルスが特別に女学院内のー室をルルベル専用のものとした。
現在、邪神はそこに居候している。
3「ルルちゃんは休まなくっていいんじゃない。ずっと学校にいるんだから。」
1「それもそうだな……。でもみんないなくなるのか。」
2「私は休みでも学校にいるよ。地下に。でも、勝手に外には出られないけど………。」
1「ウリシラは留学生(捕虜)だもんな。ということはやっぱりあたしはひとりか……。」
教室の窓から霧が忍び込むように入ってくる。その霧は人の形のようになると、はっきりとした実体を持った。


5「やあ、君たちもう連休のお話かい。」
3「あ。ハブロ先生もう甦ったんだ。」
5「はっはっは。先生、死ぬのも早いけど、甦るのも早いんだぞ!」
1「厄介な生き物だな……。」
5「で、みんなはどんな連休を過ごすのかな?」
3「私たちじゃなくて、ルルちゃんのことだよ。連休中は、学校に誰もいないから、ルルちゃんが寂しいんだって。」
1「あ、あたしは寂しいなんてー言も言ってないだろ。ちょっと「ふーん」と思っただけだ。「ふーん」だぞ。」


5「あ。なるほど……。そうだなあ。それならルルベルさんのために、連休中は先生が友達になってあげよう。」
4「なるほど、その手があったか。」
3「よかったね、ルルちゃん。」
2「よかったね、ルルベルさん。」


1「……なんかいや!!」



story1-2


女学院の生徒たちが明日から始まる連休の話題で浮かれ騒いでいる中――
生徒会長のアリーサ・ベルゴンは生徒会室を無断で改造した研究室に閉じこもっていた。


「ふっふっふ。時は来たようだな。」


「フォッフォッフォ。」
「チッチッチ。」
「ついにあの憎きルルベルを始末できるぞ。フォゲット、アレを……。」
言われ、前に進み出るカボチャ型の魔人がアリーサに布包みを渡す。
「ミィア・ヤガダの毛髪でございます。フォフォ。」
「うむ。今からこれを使い、ミィア・ヤガダの複製魔人を作る。」
「連休中、いなくなったミィアと入れ替わり、そやつがあのルルベルに近づき、その寝首を掻くのですね。
さすがアリーサ様。やることがえげつない。」
「褒め言葉と受け取っておこう。」

「エグイ!ズルい!卑怯!」
「最低!」
「小物臭がすごい!」
「チビ!」
「色気がない。」
「ちょ……ちょっと待て……。」
「バー力!」
「アホ!」
「アホ!」
「お前ら!!
傷つくわ!!」
「それに最後はただの悪口になってたぞ!!」
「チチチー……。」

「まあ、いい。とっとと魔人製作に取り掛かるぞ。」

アリーサはミィアの毛髪を調合窯に放り込み、魔術の方陣を指で描く。
窯の中身が激しく沸き立った。ふふん、満足そうに笑い、アリーサは釜に背を向けた。
「それにしてもフォゲット。よくミィアの毛髪を手に入れたな。」
「確かに。あの娘、頭は悪そうだがなかなか勘が鋭い。」
「フォッフォッフォ。簡単でございます。悪魔体操の授業中に、更衣室に忍び込み、制服に付着している毛髪を採取したのでございます。」
「え?」
「ついでに、女生徒たちの日記らしきものも盗み読みし、弱みを握つてまいりました。あと、財布からお金も抜きました。
フォッフォッフォ。軍資金としてお納めくださ……。
「……。」
「おや?」
「「それはだめだろ……。」」
「フォ?」
「「それはやり過ぎだろ……。」」
「フォフォ?」
「自分で造っておいて、アレだけど、お前最低だな……。ちゃんとお金は返して来い。
「じゃないと絶交なッ!!
「フォゲェー……。」


「さて、そろそろだ。」
アリーサは再び沸き立つ釜の中を覗きこんだ。
「よおし! 充分だ。さあ目覚めよ、魔人!仮初の体、仮初の命を以って、我に仕えよ!」
釜に水柱が立ち、魔人が姿を現した。



「なにこれ?」
「ミィアには……見えませんな……。」
製造に慣れているアリーサは、いつもやっていることと変わらないと高を括っていた。
だが彼女は甘く見ていた。太古の血脈ヤガダの血を。
その血の力は、アリーサのなんとかなる精神とフィーリングを越えて、想定以上のものを現世に生み出してしまった。
怪物スローヴァ・ヤガダである。

「おい、ギブン。ちょっと話しかけてみろ。」
「え、俺? ……まあ、わかりました。」

「やあ、そこの君。俺のこと誰だかわかる?ギ・ブ・ン。君のパイセン。わかる? パ・イ・セ・ン。」
「うおおおおおー!!」
「チチチチー――!!」

それは呼び覚ましてはいけない者であった。

 ***

「あら?何の音かしら?」
「ふふ……きっと妖精さんのいたずらね。」
(絶対違う……)



story1-3


放課後を知らせる音が聞こえると、生徒たちは帰り支度を始めた。
この時間になると、ルルベルはいつも憂鬱だった。
「シルビーはもう帰るのか?」
「うん。合宿の準備全然してなくって。今から大急ぎでやらなきゃいけないのよ。」
「じゃあね!」
「じゃあな……。」

  
 「アタシ、明日からワクフェス行くんだ。4回目~!」
 「ホントに? すごいね。あれって会場でクドラくん見つけたら、腹パンしていいんだよね?」
 「うん。アタシもう3回も腹パンしたよ。」
 「まぢ?苦しむの?」
 「ううん。全然効かない。チョー無事。」
 「ウソー!私も腹パンしてみた一い。」

「連休か……。」
とりわけ今日は憂鬱だった。今日が終わると、当分みんな学校に来ないのだ。
口には出さないが。これからの日々が少し不安だった。
「ウリシラは門限までいるよな。」
「うん。いるよ。」
同じく学校で暮らしているウリシラもいたが、彼女の場合は厳しい門限が課せられていた。
あまり自由には行動できなかった。
「じゃあ、夕食でも食べに行くか。ミィアはどうする?」
「ん何か何か?良くわからないけど、サンセー、行く行く。」
「お前は相変わらず自由だな。」
ルルベルには親もいなければ家もない。食事を作ってくれる人も、お金を払ってくれる後ろ盾もないのだ。
だが、それでは「かわいそう」ということになって、学院のカフェテリアを自由に利用できるようにしてもらっていた。

丁度その頃、アリーサの元を逃げ出したズローヴァは食べ物の匂いに誘われて、カフェテリアに向かっていた。
邪神とその従僕。最凶で最悪のふたりが、何の偶然か、太古の時を越えて、女学院のカフェテリアで出会った。


「……ッ!?」
「……。」
「ズ、スローヴァ……。ズローヴァじゃないか!」
主である邪神の声を聞いても、怪物は黙ったままだった。
「ズローヴァ?」
「あの大スローヴァ?」
「ほら、あたしだ。ルルベルだ。わからないのか?」
「……。」
そこまで言ってもズローヴァは反応しない。

「ルルちゃん、私ならなんとかできるかもしれない。」
「そうか……ミィアちゃんなら同じヤガダのー族だもんね。」
「そうか。……じゃあ、ミィア頼む。」
こくりとひとつ頷き返し、ミィアは怪物を見やる。そして、一歩一歩と前へ進んでいく。
少女は怪物に対峙すると、おもむろに声を変えた。


「うっしー?」
「うし。」
「うしーうしーうしし?」
「うしうし。」
「うしうしうししうしうしし、うしうし。」
「うしうしうしうしし。」
「うし!? モー、うしうしうし! うしうしうしー。」
「うし、うしうしうしうっしうししし。」
「うーしー? うし、うしうし、うしし。」
「うし、うししうしうし。」

「何を話しているんだろう。」
「さあ? あ、戻って来た。」
戻って来たミィアにルルベルは前のめりになって尋ねた。
「ど、どうだった?」
「うしうしうししし……。」
「普通に話せ……。」
「あ、ごめんごめん。つい……。」
「で、なんて言ってた?」
「うん。「うし」って言ってた。」
「一族郎党皆殺しにするぞコノヤロー。」

なぜかミィアともコミュニケーションを取ることができずにいると、突然ルルベルの体が宙に浮いた。
ズローヴァであった。
彼がルルベルを抱え上げたのだ。そして、ルルベルはスローヴァの肩の上にちょこんと座ることになった。


「な、なんだ。スローヴァ下ろせ!た、高い! 怖いだろ!」
「いやだ……。」

飾り気のない言葉であったが、それでもルルベルたちにはわかった。
彼に敵意がないこと。そして、主従の関係は時代を超え、生死を越えても変わっていないことを。


story2


ベッドから半身を起こし、体を伸ばす。連休初日の朝である。
鏡くらい持っていないと「かわいそう」という理由で、シルビーから譲ってもらった錆で自分の顔を見る。
「むくり。じゃしんきしょー……ふわわわあ。」

今日も立派な邪神とは言えない子供の姿である。
前日売店で売れ残ったパンとミィアの好意で届けられるヤガダ乳業のミルクで、簡単な食事を済ます。
そして一張羅の制服に着替えて部屋を出た。

向かったのはウリシラのいる学院の地下である。


「なんだぁ、邪神の嬢ちゃんかい。」

「ウリシラに会いに来た。通してくれ。」
「本当は良くないんだが、まあ、いいだろう。ただし学院の外には出るんじゃねえぞ。」
「わかっている。」
ウリシラの外から鍵がかかっている部屋の鍵を、番人であるドボスに外してもらう。


「お待たせ。行こっか。」
「と言っても、学院の外には出られないけどな。」
ふといつもは空室のはずの隣の部屋に誰かがいた。


「……。」
小さな格子窓の向こうには、じっと壁を見つめているスローヴァ。何を考えているのだろうか。
その様子を見て、ルルベルはウリシラに尋ねた。
「なんてミィアはズローヴァを連れて帰らなかったんだ?
先祖なんだろ?連れて帰ってやればよかったのに。」
「前に野良マパパを拾って帰った時に、両親に怒られたらしいよ。
マパパでもダメだったのに、いきなりご先祖様はハードルが高すぎるんだって。
時期を見て相談するって言ってた。」
「ふーん。そのマパパはどうなったんだ?」
「まあ、みんな魔族だから。」
学院で見つかったズローヴァは、その後安全上の理由から地下の部屋に入れられていた。

ルルベル同様、身寄りのない存在である。学院としても扱いに困っていた。
「……ねえ、ドボスさん。ズローヴァさんも出してあげて下さい。」
「なんでえ、天使の嬢ちゃん。突飛なこというじゃねえか。」
「一日中部屋に籠っているのも大変だと思うんです。だからお願いします。」
「ルルベルさんもその方がいいよね?」
「あたしはどっちでもいい……。」
ルルベルのズローヴァに対する感情は複雑だった。
スロ―ヴァそっくりで、匂いや発する魔力の質から、間違いなくスローヴァであると言えた。
だが、その性格や雰囲気は……スローヴァと少し違った。
それがルルベルを困惑させていた。知っている人物のはずなのに、まるで初対面なのだ。
話が通じず、それでいて、自分に対して全幅の信頼を寄せてくる。
どう扱っていいものか、わからなかった。


「誰だ。」
扉が開くと、ズローヴァはこちらを確認した。
ウリシラとドボスの後ろに立つルルベルの姿を確かめると、ズローヴァはこちらに歩み寄ってきた。

それを見てルルベルはぷいと踵を返す。
ズローヴァは彼女に黙ってついて行く。ウシエラとドボスは眼中にすらないようだった。


story2-2


連休の初日の校舎はがらんとしていた。
勉学に勤しむ日々から離れられる良い機会だ、と考え、学院に来ることはなかった。
華やかな魔界乙女たちの声が途絶えた学び舎は寂しかった。

学院を見守る邪神像も、いつもより寂しげな表情に見える。
そんな邪神像の頭上に、絶妙なバランスで立つティーテーブル。
さらに絶妙なバランスで置かれている椅子に腰かけるふたりがいる。


「連休ね……イーディス。」
カナメ・バルバロッサと。
無言の少女は、イーディス・キルティである。
「せっかくの休みだというのに、私たちはこうやって学院に来ている。
悲しいことだと思わない?」
「……。」
「同意ってわけね。でも私たちが他の女生徒たち同様に休んでいてはいけないものね。
私たちには大きな目標がある。だから、休んでいる暇なんてないわ。
どうしたの、イーディス?さっきからずっと黙って。
貴方が黙っているということは、何か考えがあるということね。違う?」
「……カナメ。」
「なに?」
「……。」
(呼んだだけ?)
「カナメ。」
「なに?」
「……。」
(何か言え……)

「カナメちゃん。」
(ここにきて唐突なちゃん付け……)
「カナメちゅあん。」
(ちゅあん……)
「カーナメちゅあーん。カナーメちゅあーん。カナメーちゅあーん。」
(何かのスイッチが入ったな……)
「キャナメ……。キャナメちゃん。ちゃんキャナメ。ちゃんキャナ……。」
(壊れた……あ、いや、これは!)
カナメは素早くイーディスの後ろに回り、彼女の後ろ髪をかき上げる。
案の定、うなじには縫い付けられた跡があった。カナメはそれを引き裂くと――


「あわわ!バ、バレたデシ!」
中にはイーディスの使い魔たちが詰まっており、腹話術の如く、イーディスの傀儡を操っていたようである。

(や ら れ た)



story2-3


一方その頃、ルルベルたちはというと……。
「暇だ……。」
「暇だね。人もいないし。」
自分たち以外に誰もいないのに、ふたりは律儀に自分の席に座っていた。
席の無いズローヴァは教室の後ろに立っている。
しばらくは〈MAOH〉の回し続みなどで蒔間をつぶしていたが、それもすぐに飽きてしまった。

ふとウリシラは背後で立ち尽くしているスローヴァを見る。
退屈な時間。持っているものには飽き飽きしていた。
そんな時間と空間の中にたったひとつの不思議がある。
ズローヴァ。甦った怪物。
ウリシラは自らの興味のまま、彼に尋ねる。
「ズローヴァさんは、昔の記憶はあるんですか?ルルベルさんと一緒にいた頃の記憶です。」
それを聞いて、反応したのはルルベルである。ズローヴァの方に向き直り、彼の答えを待った。
「残念ながら、ない。その子が大切な存在である気はするのだが、詳しくは覚えていない。
俺はなぜ、ここにいる?」
「それは……。」
わからない。と紫直に言ってしまっていいものか、ウリシラには判断できなかった。
「そんなこと考えたってどうしようもないぞ。あたしたって自分がどうしてここにいるのかわからないからな。
昔の記憶もぼんやりとしかない。」
「昔の俺はどんな存在だった?」
「あたしの忠実な僕だったぞ。」
「そうか。それならいまもそうするべきかもしれないな。」
「好きにすればいい。」
「ルルベルさん。スローヴァさんに対して、ちょっとそっけないね。」
@そんなことない。」
つっけんどんな言葉と同時にルルベルのお腹の虫が鳴った。
「……お腹空いたね。そろそろお昼だもんね。」

「そうだな。何か食べに行くか……。」
そこまで言って、ルルベルは気づいた。果たしてカフェテリアはこの連休も空いているのだろうか、と。
「やばい……もしかしたら?」
「もしかしたら?」
「なんだ?」
ルルベルは突然駆け出した。

 ***

カフェテリアに到着したルルベルたちは愕然とする。
そこは、入り口が固く閉ざされ、連休中の休業を伝える紙がー枚張り付けられていた。
わなわなと震えるルルベルを見て、ズローヴァが声をかける。

「何か問題なのか?」
「大問題だ……。」
現在の邪神ルルベルは女学院関係者の善意の上に生きていた。
彼女は、売れ残った食べ物の提供やカフェテリアの無料使用などの特別な待遇を与えられている。
それは何も持たぬまま現世に出現したルルベルを『かわいそう』だと思うがゆえの処置である。

衣食住万全の状況だと思われていた。だが、そこに現れた思わぬ落とし穴がこの連休である。

「死ぬかもしれない……。邪神なのに飢え死にするかもしれない……。」
「そんなことないよ、きっと。なんとかしてくれるよ。」
「あたしはウリシラと違い、交換留学生(虜囚)じゃないんだぞきっと忘れられてる……。」
「ちなみに同じように学院の一室(地下)で暮らすウリシラの場合は、天界との交換留学生(俘虜)として、魔王管轄の特別予算が組まれている。」

イレギュラーな存在であるルルベルとはまったく違った。
監視の目が厳しく自由も少ないが、言い換えれば、彼女は厳重に生かされていた。
「いやだ。いやだ。餓死はいやだ……。邪神が餓死はいやだ。」
「餓神ルルベル……。」
「餓神ッ!?」
「どうしようか。何か食べる物を探しに行く?」
「そうしよう。ルルベル……様を餓えさせるわけにはいかない。」
意見の一致を見た一同はカフェテリアから移動しようと、腫を返した。


「……。」
「……。」
「なるほど………。」
ルルベルたちの視線に気づいたマパパが、愛くるしい笑顔をこちらに向けてくる。
「なーんだ、心配して損した。」
「そうだね。」
「良かった……。」
「まぷぅ?」

 ***

暗黒の世界である魔界も夜を迎える。
学院の夜は寂しい。今日は特に日中から人気がなかった。そのせいか、とりわけ寂しさが増していた。
門限を過ぎたウリシラは自室のある地下に戻っている。
教室にはルルベルとスローヴァだけだった。

「帰りたくないから、帰らない。」
「そうか。ふん、あたしには関係のないことだけどな。」
「お前は帰らなくていいのか?俺は……本当にスローヴァなのか?
「みんなが俺のことをスローヴァだという。だからスローヴァなのかもしれないと、思った。
それが本当のことか、俺にはわからない。何も覚えていない。」
「じゃあ、なせ初めて会った時、あたしを抱きかかえた。」
「体が勝手に動いた……。」
「お前はいいな。ズローヴァだと認めてもらえて。あたしはルルベルだと信じてもらえない。
毎朝鏡を見るが、いつもチビの体のままだ。最近は自分がチビなことにも慣れてきてしまった。
慣れというのは怖いな。」
「どういう意味の話だ。」
「お前もそのうち、慣れるって話だ。」
「そうか……。」
「そうだ。」
自信満々に答えたルルベルの腹の虫が鳴った。
その音は、自分たちが夜になってから何も食べていないことを思い出させた。
「腹が減ったな。」
スローヴァが黙って教室を出て行った。ルルベルは何事かと思ったが、―放っておくことにした。

まだ迷いがあるのだろう。自分もそうだったが、ミィアたちに振り回されるうちに迷うのが馬鹿馬鹿しくなった。
いいことか悪いことかは判断が難しい。少し前の出来事を思い出しながら、ルルベルは机に突つ伏した。
今日は静かだ。魔界は騒がしい方が良い。

この学院の騒がしさは、自分の知っている騒がしさとは少し違う。が、無いよりマシだ。
殺戮、騒乱、暴動、憎悪といった自分の知っている魔界はもうない。魔界は変わったのだろう。
休日は嫌いだ。いや、学院が好きなのか?学院の仲間が好きなのか? よくわからない。
また、お腹の虫が鳴った。雑念がぐるぐるしている。ドアが開く音が聞こえた。
たぶんスローヴァだろう。
ルルベルは顔を上げた。
「どこに行ってい……。」


「腹が減るのは良くない……。」
「お前……良い奴だな。」
「でもそれは最後のー匹だから分裂するまでダメだぞ。」
「そうか……残念だ。」

「まぷぅ?」


story


連休二日目。
邪神ルルベルの朝は今日も変わらない。

「じゃしん、きしょー……ふあああ……。」
目覚めてすぐに、鏡を見て自分の体が子供のままであることを確かめる。
夕食の残りをヤガダ乳業のすこやかミルクで流し込み、朝食とする。

「ウリシラ。邪神が来たぞ。」
「うん。ちょっと待ってね。」
ウリシラを迎えに行く。そこまでは昨日と変わらない。
だが最後にひとつだけ、昨日までにはなかった項目が加わる。
「ズローヴァもだ。早く出て来い。」
「すぐ行く……。」

一同が教室に行くと、意外な人物が待っていた。

「うっす!みんな。」
「なんだお前、家の用事で忙しいんじゃないのか?」
「うっしっし。運よくお姉ちゃんが帰って来たから弟妹の世話を肩代わりしてもらっちゃった。
それに……じゃん!ワクフェスのチケットだよ!」
「「「おおー!」」」
「なんでお前も驚くんだ?」
「つい、つられてしまった……。」
「これもお姉ちゃんにもらっちゃったからみんなで行こうと思ってさ。誘いにきた。」
「あ。でも私、外出許可ないや……。」
「それも大丈夫。クルス理事長に許可もらったから。もちろんご先祖ちゃんもだよ。」
「ほんと?どうやって?」
「ウチのー族とクルス理事長が仲いいからお願いしたらなんとかなった。」
「軽いなあ……。」

 ***



ワクワク魔界フェスティバルとは、魔界全土の国家が参加する、魔界最大の祭典だ。
それぞれの国家が、自らの国力や文化の水準を他国へと誇示する機会でもあり、
本来、血の気の多い魔族たちが闘争や暴力以外で感情を爆発、発散させる場でもある。

言うなればこれは疑似的な戦争行為だ。どのような社会機構も消費と蕩尽、創造と破壊を繰り返す。
魔界ではそれを戦争という形で繰り返してきた。
我々、王侯会議は疑似的な戦争を起こすことで、実際の戦争を制御することを目指している。
その基幹となる計画が、このワクワク魔界フェスティバルだ。



「クドラくんだゼィ。」

「わー! クドラくんだあ!ねえねえ腹パンしていい?」
「いいゼイ。いつでもいいゼイ。何発でもいいゼイ。」
「よーし……いっくぞー。せーの、げんこつ!」
「がッ! ……は、腹パンって言ったゼイ。そこは腹じゃないゼイ……。」
「ごめんッ!? ついいつもの癖で……。」

たいそうなお題目は別にして、多くの魔族は純粋にワクワク魔界フェスティバルを楽しんでいた。
争いや憎しみでしか感情の発露できなかった彼らにとって、祭りというものは新鮮な愉しみを提供してくれていた。

「ここは……賑やかだな。まるで戦のようだ。」
「へたくそな表現だな。でもわかっただろ、魔界は変わったんだ。
腑抜けになった。」
「ルルベル……様はここは嫌いか?」
「好きも嫌いもない。あるものはある。楽しめばいいんだ。……よいしょっと。」
言うと、ルルベルはマパパの形をした帽子をかぶった。
「さて、何から回るかな?」
そういうとルルベルは人ごみの中に歩いて行った。

「あるものはある……か。」


story3-2



「しまった……。」

ズローヴァに調子の良いことを言って、人ごみの中に分け入ったルルベルだが、以前に一度来ただけで、まったく土地勘などはない。
当然、ものの見事に迷った。迷子の手本のように迷った。
大勢の人々は行きかうが誰も知った顔はない。
こうなると、誰に声をかければいいのか、どこに行ったらいいのか、まるで分からなくなる。

「ずむむむむ……。」
邪神は泣きかけていた。泣いてはいないが、ほぼ泣いていた。いろいろとギリギリであった。

 ***

「ええっ?ルルちゃんがいなくなったッ!?」
「うん。気づいたら傍からいなくなってて。」
「ずっと帰って来なかったのは、そういうことか。」
「ご先祖ちゃん知ってたの?」
「心配するな、子孫。場所ならわかる。」

 ***


「おやぁ?君はどこの子かなあ?」

「ずむむむむ……。」
「その制服からすると、聖サタニック女学院の子かなあ?その割には幼いですねえ。」
「むむむむ……。」
「おやぁ? 泣くのかい?泣いちゃダメだよぉ。いま親御さんを探してあげるからね?
ほら。マシュマロをお食べ。お菓子を食べると、心がほっこりするよぉ。」
「むーむーむー……。」

「おい。その子から離れろ。」
ムールスは声の方に振り向く。今までの垂れ下がった目は、振り返る動作が終わる頃には釣り上がっていた。
「うーん。この子の親でしょうか?とてもそうは見えませんねえ。」
「俺は……その子の僕だ。」
「おやおや? お前みたいな図体の男が、こんな幼い子の僕……なるほどなるほど………。これは奇妙、奇天烈な。
……出鱈目も大概しておけよ、このクソ野郎。」
「なに?」
「このワクワク魔界フェスティバルでは、私闘の類はご法度。
ですが、我が主はこの私にだけ、自分の判断で戦ってもいいと命じられた。
どうしてだと思う、家畜野郎?
それは、私が強いからだよ。強くて、お前みたいなクソ野郎が大嫌いだからだよ。」

「……口数の多い奴だな。俺はその子から離れろと言ったんだ。そこを退け。」
「そうはいかないと私は言っているんだよ。」
「なら、腕っぷしで決めようか。」
「こっちは最初からそのつもりだよ。」

ふたりが正面切って睨み合うと、周囲の客たちも、ふたりから距離を取る。
そこには自然と円形の空間ができる。
そして平和な客だった人々は、一気に血の気の多い魔族の本性をさらけ出す。

戦いが始まろうとしていた。


ズローヴァが踏み出す。衝撃で地面が足の形のままめり込む。
「うおおおおおッ!」
振りかぶられた巨腕からの力任せの打撃である。ただそれだけなら、何の脅威もないだろう。
だが、それを打ち込むのはズローヴァである。その事実だけで、それが致死的な一撃であることを教えてくれる。
「ぬうううううッ!」


「その喧嘩、俺が預かったゼイ!」

絶望と殺意をまとったスローヴァの一撃を受け止めたのは、クドラくんであった。
ムールスの前に立ち、スローヴァの拳を両の羽(手?)で挟んで見事に止めた。
「ムールス。このおっさんはその子の関係者だゼイ。」
クドラくんは体全体を使って、ルルベルを示した。


「その子が俺に腹パンした時、このおっさんは隣にいたゼイ。
もしその子を守るために戦っているんなら、この喧嘩は意味がないゼイ。
たぶんこのおっさんも、その子を守るために戦おうとしてるんだからな……ゼイ。」


人垣をかき分け、ミィアやウリシラがルルベルたちのもとへ飛び出してくる。
「ご先祖ちゃんッ!こんなところにいた!」
「いきなり走り出したからどこに行ったのかと……」
「ルルベル……様の匂いを追った。」
それだけ言うと、ズローヴァは拳から力を抜く。察したクドラくんも羽の力を緩めた。


「ぬううう……面目ない……。私としたことが熱くなって、目の前の状況を正しく判断できなかったとは……。
かくなる上は……。」
不穏な動きを見せるムールスの手を、何者かが掴んで止めた。


「騒がしいと思えば……お前がまた騒ぎを大きくする気か?」
「我が主……。」

「喧嘩両成敗で、双方お咎め無しだゼイ。」
「そういうことだ。
さあ、ここはアトラクションではないぞ。ちゃんとフェスティバルを楽しんでくれ。」
その一声で、やじ馬たちはすぐに散っていった。


そんな周囲の変化を気にもとめず、泣きかけのルルベルの方ヘズローヴァは歩いてゆく。
「な、泣いていないぞ。」
ズローヴァは答えず、ルルベルを抱き上げ、肩の上に乗せる。
「ここならもう見失いません。」
「……角が邪魔だ。」
「それは……すいません。」
申し訳なさそうに、ズローヴァが肩をすくめるのを知って、ルルベルの泣き顔に笑顔が戻る。
ズローヴァもそれを感じたのか、傍らのミィアたちに声をかけた。
もうここには用がない。もっと楽しい場所に行くべきなのだ、と思ったからだ。
「子孫、ウリシラ、行こう。案内してくれ。」


「MOO……」

「ほげー……。」
「どうした?何があった?」

聖サタニック女学院の生徒たちは(まともな)魔族の男性に免疫がない。
雑誌〈MAOH〉に載っているような魔王を見て、過呼吸を起こし、さらに失神してしまったのである。
聖サタニック女学院の生徒にはよくあることであった。

ただし、サキュバス科を除いて、である。


story3-3


楽しい時間はすぐに過ぎた。
しこたま遊んだー同は帰路についていた。ルルベルは、というとはしゃぎ過ぎて、ズローヴァの肩の上で眠っている。



「ルルベルさん、いい寝顔だね。」
「うむ。……子孫、聞きたいことがある。
俺はなぜ死んだ。俺の最後はどんなものだった?」
「……私も話でしか聞いたことはないけど、療気を使い終わってルルベルが消えた後も、ずっとその神殿を守っていたそうだよ。
あと、女学院を作ったとも言われているよ。」
「学院を? なぜだ?」
「ルルベルの教えを広めるためじゃないかな?
ウチのー族はご先祖ちゃんから続く、魔界の中でもかなり古いー族なんだ。
なのに、王になるどころか、爵位すら持ってない。
それはご先祖ちゃんが、頑なにそういった肩書を嫌ったからなんだって。
肩書を信じるな。ルルベルを信じよ。名誉によって生きるな。名誉のために生きよ。
だいたいそんな感じのことを、昔のご先祖ちゃんは言ったんだって。すごくルルちゃんを信じてたんだね。
ねえ、どうしてそんなにルルちゃんを信じていたの?」
「……いまの俺にはわからない。いまの俺はスローヴァですらないのかもしれない。」
「ふーん。でも見た目はそっくりだから、もうズローヴァでいいんじゃない?」
「お前は、本当に俺の子孫とは思えんな。」

「ん?ここは……?」
「あ、起きちゃった?ルルベルさん、もうすぐ学院に着くよ。」
「ずいぶん……寝ちゃったな。」

学校に到着したルルベルたちの前に、立ちふさがる影がある。


「待っていたぞ。」
「なんだへっぼこ生徒会長。何か用か?」
「チビ。いまはお前に用はない。用があるのはそこのデクノボウだ。
アリーサの人指し指が、ズローヴァに向けられる。
「俺か……。」
「そうだ。先日はこのアリーサに反抗的な態度を取ってくれたな。」
「甦ったばかりで右も左もわからなかった。危害を加えるつもりも、反抗するつもりもなかった。」
「ほう……。ならアリーサに従うか?」
「断る。俺はズローヴァらしい。そして、スローヴァはルルベルに従う。
だから俺はズローヴァとして生き、ルルベルに従うことにした。」
「ズローヴァ……。」

「いやいや。良い答えだ。感動的だ。時を超えた主従関係の復活だな。
だが、お前はズローヴァである前に、アリーサのフィーリング魔人でもある。
反抗的な魔人が生まれた時のために、魔人の体には自壊因子を組み込んでいる。アリーサが……。
取り出したのは、蕾のままの黒い薔薇だった。
「この蕾を握りつぶせば、魔人は死ぬ。」
「「え? 初耳。」」
「爆発して死ぬ!」
「「ええー……。」」
「どうする?それでもまだアリーサに従わないか?」
「無理だな。」
「死ぬぞ。それでもいいのか?」
「構わない。仕える神は、死ぬまで変えることはない。」
「なら死ね。」
「へっぽこ生徒会長!勝手にあたしの僕を殺すな!スローヴァはあたしの僕だ!
それにズローヴァ!あたしは認めないぞ!勝手に死ぬのは絶対に認めない。」
「うるさいぞ、チビ。そいつはアリーサの作りだしたモノだ。それをどうしようと、アリーサの自由だ。」
堂々巡りの会話を制するように、ズローヴァがルルベルの体を持ち上げる。
「ちょ!何するズローヴァ。」
そして、その体をミィアに投げつける。ミィアはルルベルをがっしりと受け止めた。

「俺の近くにいれば、爆発に巻き込まれる。離れていてください、ルルベル、様。
俺の命運は、あの娘に握られている。何を言ってもそれは変わらない。ならば俺は自分の信念のために死ぬ。」

「駄目だ!あたしは認めない!」
前に出ようとするルルベルをミィアが強く抱き止める。
「ルルちゃん。ご先祖ちゃんはご先祖ちゃんであるために、決断したんだ。それを許してあげて。」

「お前の言い分はわかったぞ。だから、もう死ね。」
アリーサは指をひとつひとつ折り曲げ、蕾を握る。


「ズローヴァァー―!」

「ルルベル様、またいつか……」

アリーサの指が力を込め、蕾を潰した。すると……。


「チチチー―ッ!!」
ギブンが爆発した。

「間違えた……。この蕾だったか?」


「フォゲー―ッ!!」
今度はフォゲットが爆発した。


「うーん……つけ忘れた?」
アリーサは気まずそうにルルベルたちを見る。


「「「じー……。」」」


「オホン。今日の所はここまでにしようか。じゃあ、また。」
「うん。またね。」
「またね、じゃねえよ。」

改めてルルベルはズローヴァの顔を窺う。まだ少し困惑しているようだった。

「俺はまだ死なないのか?」
「どうやらそういうことだな。」
「そうか、それはいいことだな。
そうだ。まだあたしの僕として生きていけるな。よかったな、スローヴァ。」
ズローヴァは黙って頷く。その顔は少しだけ笑っていた。


「お前、前に自分が何のために復活してきたのかわからないとか言ったな。」
「はい。」
「あたしが思うに、お前が復活したのは、あたしがここにいるからだ。だからお前はここにいる。
だから、あたしに尽くせ。あたしが死ねと命じるまで、絶対に勝手に死ぬな。」
「……わかりました。ルルベル様に従います。」
「当たり前だ。」



エピローグ



黄昏が校庭のグラウンドにルルベルたちの長い影を投影していた。
それを理事長室の窓から眺める少年がいる。



「ルルベルに続き、スローヴァまで甦ったか。これは大変なことだね、カナメくん。」
「はい。理事長……いいえ、ドラク卿。これは魔界の均衡が崩れかねない事案かと考えます。」
「このままでは……魔界が滅びる。」
「それは言い過ぎです。ドラク卿、なんかそれっぼいこと言って、悦に入るのやめてもらえますか?」
「うん。ごめん。……ところでイーディス君が、今日はいつもに増して静かだね。」
「え、ええ、まあ。喉が痛いとかで……。」
「……。」
「……。」

「クルスちゃん。」
「え? クルスちゃ……? なに?」

(余計なこと言うんじゃない……)



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