クロー(ギャラクティカ)・思い出

 
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ストーリーまとめ

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スオウ・クロー・ヨシヤス CV:樋口智透
正気を取り戻した歌舞伎役者の男。
己の無力を知り、芸道を更に進んで行く。



思い出1


クロー!? クローよね!?
zおう、おめぇさんらかい。どした? ハトが豆鉄砲喰らったようなツラあして?
どーしたのよその髪の色!? そんなにショックだったの!?
zなにがでぇ?
なにがって…… !
いろいろ……!
いろいろが……!
zはは、いらねえ心配をかけちまったようだな。
この髪は、歌舞伎の舞台化粧よ。いわゆる連獅子ってヤツでな。
あ……そうなの? でも、前はさ、もっと赤っぽかったじゃない?
なんで白なの?
z一から出直そうと思ってよ。
俺ぁ、一人じゃなんにも出来やしねぇ。それを痛感してなぁ。
もう一度、まっさらなところから、自分を鍛え上げようと思ったのさ。
いまからゼロからやり直すの?
zなぁに、長え人生、何かを始めるのに遅いってこたねえよ。
それで、どうして白なの?
z赤い連獅子は子供。白い髪は、親さ。
出直すって言いながら、外見は親に成長するってとこに、洒落が利いてると思わねえかい?
わかりづらいわ!
zま、そこは俺らしさとでも思ってもらいたいねえ。
……それにしても、わざわざはじめからやり直すことは……
zん。
クローさんは、歌舞伎役者としてとても人気があると思いますが……
zいままですがってたソレも、一旦、ナシだ。
男、スオウ・クローヨシヤスは、芸についても、最初から学び直すつもりよ。
zじゃあな!

クローさん、本気みたいね……
一ついいこと言ってたわね。
『人生、何かを始めるのに遅いなんてことはない』
その信念があるのなら、クローはきっと、以前よりももっともっと成長するわね。
……うん、そうだね♪
――完――

な、なにが!? 急にどうしたのキャトラ!?
ごめんごめん……なんだか言いたくなっちゃって……


思い出2


zん~~~……
クローじゃない。ウンウンうなってどうしたの?
いやな。一から、芸を学び直すためによ。
ふんふん。
zどっかの役者の付き人になるところから始めようと思ったんだが。
誰も雇っちゃくれやしねぇ。なんでなのかねぇ?
アンタ派手だからよ。
zなんだってぇ?
付き人の方が派手なんてヤでしょ。それともアンタ、地味なカッコウする?
zうんにゃ、そいつあ俺の流儀じゃあねぇ。
ゼイタクねぇ。
誠心誠意、頭を下げて頼み込んだんだがなぁ。
いくら腰が低くても、クローさんからはオーラがにじみ出てますし……
そうよねえ。
zなんてぇこった。俺ぁ、出直すことも出来やしねえってのかい……
だから、髪とか服とか落ち着ければ……
zそいつぁ無理な相談だ。
ゼイタクねぇ。これ二回目よ?
zただのゼイタクでこんなナリしてるわけでもねえんだって。
こいつぁ俺なりの、覚悟の証だかんなぁ。
覚悟の?
zこの見た目をしてりゃあ、逃げも隠れも出来ねぇ。俺あいつ何時でも、邪悪と見たら戦うぜ。
それとは別に、常に衆目を意識した振る舞いも必要になる。これは役者としちゃ大事なことだ。
そういった意味もあったのねぇ。
伊達や粋狂で傾いてんじゃねえぜ?
嘘おっしゃい。歌舞伎ってのは伊達と粋狂の塊でしょ。
zはっはっは! こいつあ一本取られたぜ!
やったわ! 一本ゲット!

z冗談はさておき、どうしたもんかな……誰にも弟子入り出来ねえし……
そんなら仕方ないじゃない。しばらくは、自分一人で芸を磨いてたら?
一から出直すったって、これまでの経験もあるんだし。練習の仕方くらい知ってるでしょ?
zお、こいつあ目からウロコだぜ。それもそうだな。ひとまず、一人稽古に励むとするか!


思い出3


z…………
一人稽古をするっていうんで来てみれば……
クローさん、ずっとああして黙ったまま、動かないね……
……ちょっと! クロー!
zん?
これのどこが稽古なのよ?
z自然の観察は立派な稽古だぜ? 木の葉のそよぎ、鳥のさえずり。そういった中にも演技のヒントは山ほどあんのさ。
期待してたのと違うの! もっと、発声練習とかすると思ってたのに!
zまあ、それも基本だがな。だがよ、声っつうのも突き詰めりや究極、人に伝えるためのもんだ。
逆に言やぁ、どんなに滑舌のいい大声でも、人に伝わらなけりゃ意味がねえ。
かもしれないけど、基本でしょ!それもやりなさいよ!
キャトラったら……
zそうだな。適量、やるか。

……す~……ふ~……
あーあー! はっはっは!

z終わり。
終わらないでぇ~!
zなんでぇ?
アタシが期待してたのはアレなの! 『アクーア青いなアイウエオ!』みたいなヤツなのよぅ!
zいや、知らねぇよ……
もっとこう! 早口言葉的な練習をアタシに見せて~!
キャトラって、演劇のことに意欲的なものですから……
zおかしな猫もいたもんだなあ。ま、構わねえよ。そんじゃ……
『ウイロー売り』って知ってるか?
ういろーうり!
とある薬の売り口上だがよ。よく滑舌の稽古に使われんのさ。じゃあ、そっから一節。

――来るは来るは何か来る、高野の山のおこけら小僧、狸百匹箸百膳、天目百杯棒八百本。
武具馬具武具馬具三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具。

zっとくらぁ。
おおー! ぶぐばぐ! アタシそれ得意だわ!
zお?

ぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐ
ぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐ
ぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐ
ぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐ
ぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐぶぐばぐ

zおぉおっ!? す、すげぇな……!
えっへんってなモンよ!
(キャトラ……!いまのはズルいわよ……!)



思い出4


クロー! 芝居のこと教えて!
z俺のは<歌舞伎>だぜ?
芝居は芝居だもの! こんぽんはいっしょだわ!
いつか来る日のために、アタシは演劇的な知識を溜めこまなきゃならないの!
z……ホントにコイツ、興味があんだな……
……はい…………ご迷惑をおかけします……
zや、迷惑ってこたねぇよ。そうだな。弟子入りも叶わなかったし。
教えるにゃあ、三倍の理解が必要たってなよくある話だ。いいぜ、板の上でのことなら、なんでも教えてやらぁ。
やったー!

zじゃあまず、基本の立ち姿勢を――
ううん、応用でいいわ! だいたいアタシ猫だから、ひとの骨格とも違うし!
zああ~? 基本を疎かにする奴ぁ、ロクな芝居出来やしねぇぞ?
アンタもこないだ基本をすっ飛はしたじゃない! アタシもそれと一緒よ!
zクルクルよく回る舌だぜ……俺ぁ、基本をないがしろにしてるわけじゃねえんだが……
ま、いい。そうまで言うなら、応用的な部分を教えてやらぁ。
オーケー! とはいえ、歌舞伎だけじゃなく、フツーのお芝居にも使えるコツをお願い!
へいへい。じゃあ、そうだな。
『舞台は上手から下手にゆるやかに風が吹いている』
知ってるか?
ホホーウ! 知らなかったわ! そーゆーのそーゆーの!
それってどういうこと!?
z人の動きの自然きとか、難しく言えば色々あるんだが……
ま、強引に結論を言やぁ、同じことをするんでも、上手に立つのと下手に立つのじゃ見え方が違ってくるってことだ。
聞いてもわかりづれぇだろうし、実際に見せてやるよ。
お願いするわ!

お~い。
お~い。

……?
zそれぞれ、どう見えた?
お~いって言ってたわ。
zどんな状況だと思った?
……???
あ、なんとなくわかったかも……
zじゃ、もっぺんだ。

お~い。
お~い。

z微妙な違い、わかったか?
はい!
右側にいたときは、待っていたクローさんから声をかけられた感じでした。
左側にいたときは、クローさんが後ろから追ってきて声をかけてきたように思えました。
zご名答! そういうことよ!
今みてぇに、同じセリフでも、立ち位置によってニュアンスが微妙に変化するってぇわけさ。
マニアックゥ~♪ もっとそういうのちょうだ~い♪



思い出5


z…………

……思ったんだけどさ。
クロー、前よりも静かになっちゃったよね。
やっぱり……元気ないのかな……?
……あんなことがあったんだものね……
zお? そんなとこに突っ立って、どした?
クロ~~~!!!
zおわっ!? なんでぇ!?
アンタってば……! いいのよ! 辛いときはアタシらに頼って!
z話が見えねえぞ!?
キャトラ、クローさんのことが心配になったみたいで……
zあぁ!?
ごめん、アタシってば、思わず突進しちゃった。
z……心配って? 何かだよ?
いや……なんというか…………未練的なものとか……
……ホラ、アンタ……あの子のこと、アレだったし……
z…………
ま……そうだな。
特殊な形になっちまったが…………実らず、で、仕舞いさ。
…………
…………
zよくあるこった。
……それでいいの?
zああ。それによ。。
俺自身、とんでもねえ目に遭っちまったが、役者なんてな、不幸な目に遭や遭っただけ、芝居の幅も広がるってモンよ。
いつまでもクヨクヨ悩む気はねえよ
そう……
z心配してくれてありがとよ。じゃあな。

 ***

――さて。とはいえ、だ――
ケジメは、つけておかねぇとな――
クローは一人、闇の中で武器を構えた。
そして目をつぶり、念を凝らす。すると――

やっぱ、いるかい。あいつを呼んじまったのは、俺の弱ぇ心だもんなあ。
さてさて……己の心の影に、武芸が通用すりゃいいが――
おや、効きやがる。いや、待てよ。
容易く効くのは甘えだな。すぐに出来ると思っちまう。そいつが俺の根本か……
何をやっても、すぐに成果が出ちまった……
そんな俺のこれまでの人生に、ケリをつけるにゃあ――
クローは武器を投げ捨て、己の影に対して両手を広げた。
――こうだな。
影が振り下ろした斧が、クローの胸へ吸い込まれる――!




思い出6 (友情覚醒)


――くぅ~っ……痛ツツツ……!

フローリア

z……やっぱり、いるかい。そういや、直接言っちゃいなかったな。
……あんたに、惚れてたぜ……
だがもう、思い出ン中だ。あばよ……
…………

ジュウベエ

小さい兄上は、見栄を張り過ぎなんです。
z……ジュウベエか? なんでぇ、いきなり。
残酷かもしれませんが、大きい兄上は、別なんです。
z兄貴……あんたは、俺とそっくりだと思ってたぜ。何でもソツなくこなしてよ。
けど、なんだかんだで俺より面倒見いいかんなあ。今もどこかで、苦労してんのかい?



z……あんたか。
あんたは、俺が想像出来ねえくらい長い間、苦しんでたんだってなあ。
…………
z……でも、一個、勝ったぜ。
俺は……愛して、その人を……失った。
それはあんた、経験ねぇだろ?
…………

……そうだな。
俺あ存外、ちっぽけな人間だ。小器用にゃあ生きれるが、特別な力なんぞねぇ。
人を導くカリスマもねぇ。凄惨な過去もねぇ。背負う使命もねぇ。
だからよ……人間として。
人間らしい痛みを糧に、これからも、生きてくってワケだ……
その点、誰かと比べて負けてるってことも、ねぇのかもな――

……へっ。
開き直って、生きてやらぁ!

 ***

……クロー! こんなトコで寝て! また酔っ払ってたの!?
思わず主人公に光ってもらっちゃったじゃない!
z……おう。手間かけちまったなあ。
ふんとにもう! 原因はナニ!? ホントーに飲みすぎたったら……
zああ、ついつい過ごしちまった。
ぎにゃーっ! ゆるさーーーん!
z悪い悪い。
反省の色が見えーーーん!

もう、キャトラったら……
だけど、クローさんに、明るさが戻ってきたような……?





出直した男

その他



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