カーナ・バックストーリー

 
最終更新日時:
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黒猫ストーリー

 CV:
2017/00/00

「カッカッカ、貴様ら、これじゃあ腹の足しにもならんぞォ……?」

眼前に広がる数十……いや、数百人の兵士を前にして、赤い怪物は言った。
巨木のように太い首に巻かれた首輪を撫でながら笑い、その度に口の端から炎が漏れる。

「カーナ、コイツラ本当にこの国で一番の兵隊さん達なのかァ? 赤ん坊のほうが幾分マシだぞォ!」

挑発じみた言葉を吐き、怪物はもう一度眼前に広がる兵士たちを一瞥する。
兵士たちは仲間を殺され怒っていた。そしてそれ以上に、赤い怪物と――少女を恐れていた。

焼け焦げた鎧と、溶けかかった兜と、溶断された剣が積まれた山の上で、彼らを見下ろす少女に。

「この国で一番――そのはずだったんだけどねえ。なんかガッカリ」

赤い怪物にカーナと呼ばれた少女は、言いながら手にした兜をつまらなそうに投げる。
兜はガンゴンと音を立てて山を転がると、赤い怪物にぶつかり、そして――「蒸発した」。

「ひぃッ!?」

兵士たちは一歩後ずさる。脳裏に浮かんでいた死の形が、具体性を持ったのだ。

溶岩じみた温度の魔神と、死骸の山に君臨する少女――。
兵士たちは自分たちも焼き焦がされるのではないかと恐れ、それと同時に死骸の山の一部にされるのではないかと恐れていたのだ。

「か、かかれェェッ!!」

将軍らしき人物が、兵士たちの一番後ろで、剣を片手に怪物を指す。
だがしかし、だれもその場を動こうとしなかった。
カーナが声の方向を見据え、同時に赤い怪物もその方向を見ると、
さらに兵士たちが振り返った。

――数百の瞳が男を襲う。

「ひっ!? い、いや」

言い終わらないうちに、ひゅっ、と風を斬る音がした。
兵士の長は、黒い影を残し消える。
いつの間に移動したのか、将軍の居た場所にカーナが立っていた。
当然、赤い怪物も。

「……やっぱつまんないね。次行こうか」
「当然。まだ足りんぞ、カーナ。捧げろ、捧げろ、生命を」
「うん、そのつもり。ぜんぶぜんぶ、焼いてよね」

カーナの言葉に、赤い怪物は嗤う。
二人はゆっくりと振り返ると、眼前の光景を静かに見つめた。

「もう終わっている」
「だよね」

地面には、数百の影が残るばかり。
それを見て、カーナはひどくいびつな笑みを浮かべた。




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