アリス&エリカ編 ザ・ゴールデン2017 Story

 
最終更新日時:
白猫ストーリー
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2017/04/28 ~ 05/19

目次

Story1 労働とお茶会
Story2 存命の危機
最終話


主な登場人物


時詠み師 アリス
時間を司る時計塔エターナル・クロノスの時詠み師の少女。
ごく普通の女の子ようだが、若くして時詠み師の仕事を任されるほど、才能がある。
整備班
整備班主任 ユッカ
時間を司る時計塔エターナル・クロノスの整備主任。
明るくポジティブだが、単純すぎるところがあり、整備士なのに「叩けば直る」と思っている節がある。
整備班員 ヴァイオレッタ
整備班員 ルドルフ
時を駆ける魔道士 ミュウ

時の女神
過去を司る女神 イリーナ
時間を司る時計塔エターナル・クロノスの女神のひとり。
〈過去〉を守る女神ゆえ思慮深く、冷静で、3人の女神たちのまとめ役である。実はもふもふしたものが好き。
現在を司る女神 セリーヌ
時間を司る時計塔エターナル・クロノスの女神のひとり。
おっとりとして陽気な彼女は、自分が守る〈現在〉をのんびり楽しんでいるようでもある。
未来を司る女神 ステイシー
時間を司る時計塔エターナル・クロノスの女神のひとり。
ガンガン前へ進んでいく行動力と積極性が持ち味で、〈未来〉を司るのに相応しい気質の持ち主。
煉焔魔メイド エイミー
三女神に仕える悪魔。

〈バグ〉
アリス自身の〈バグ〉エリカ
偶像の〈バグ〉マター
妖精の〈バグ〉パズミィ
鉄の〈バグ〉アムド



story1



長期休暇がほしい!旅行にいきたい!バカンスを満喫したい!
 未来を司る女神であるステイシーがわめく。
世間じゃみんな旅行にいってるらしいじゃない!ウチもどっかいきたい!ここじゃないどっかにいきたい!

天候が穏やかで安定しているため、今の時期に人々は旅行に出かける。
人々に動きがあれば当然心にも動きがあり、妙な記憶や感情を刺激しようものなら〈バグ〉が発生する。
というわけで、エターナル・クロノスの面々は仕事に忙殺されていた。

ステイシー様、お気持ちはわかりますが、今の時期にお休みは……。
わかってるわよ!でも、休めないときほど休みたくなるじゃない!
それわかります。ハンマーで叩いちゃダメって言われると、叩きたくなるのと同じですよね!
ユッカちゃん、それはちょっとわからない……。

あーバカンスしたいっ!
ステイシー、あんまりわがまま言うとイレーナに怒られちゃうよ☆
一同がいやに静かにしているイレーナを見た。

Zz……。

ティーカップ持ったまま寝てる……。
昨日、ずいぶん遅くまでお仕事してたから。
というアリスもあくびが出るものだから、あわててかみ殺す。
アリスちゃんもお疲れだねー。私も昨日、お風呂で寝ちゃった。

みな、切実に疲れていた。つかの間のティータイムも、まったりというよりぐったりしている。
時計塔の要である三女神と時詠み師のアリスはもちろん、整備班も大忙しで、ユッカの話によると、現場からも不満が続出しているという。
このままではいけない。誰しもがそう思っていた。

中でも強く思ったのはアリスである。
こんなときこそ、生活向上主任の仕事なのではないか。
イレーナの提案でつくられた、鋳計塔内で働く者の生活をよりよくするための役職、生活向上主任。
アリスとユッカは生活向上主任として、娯楽の少ないエターナル・クロノスでの催しを考えるなどしてきた。
しかし、生活をよりよくするという意味では、娯楽だけでなく休息の圖にも気を配るべきなのかもしれない。
とはいえ時泳み師のアリスも整備主任のユッカもそれぞれ激務に追われ、生活向上主任としての仕事にまで手が回らないというのが現状だ。
そこで一一


ごめんね、ミュウちゃん、こんなお願いして。
大丈夫だよ。私にできることなら、なんでもするから。
ミュウに生活向上主任代行を頼むことにした。

夜のティールーム。
アリス、ユッカ、ミュウの3人による、引継ぎを兼ねたお茶会が開かれていた。


えーと、それではこれより、ミュウちゃんの生活向上主任代行就任式をとりおこないます。
それはやらなくていいんじゃないかな……。私たちが生活向上主任になったときも、就任式なかったし。
じゃーさっそく、ほんだいに。生活を向上するー―それが私たちの使命!
みんなの生活を豊かにする……なにか……。
なにか催しをやるにも、みんな疲れてるからそんなことより休みたいって思うかも。
ウームムム。

ユッカは難しい顔をしてうろつく。
しかし、難しい顔のままティールームを出てキッチンからお菓子を持って戻ってきたときには、すっかり笑顔になっていた。

アリスちゃん、ミュウちゃん。頭が悲鳴をあげたら、糖分!糖分だよ!
アリスとミュウは顔を見台わせて笑った。
ユッカに呆れたわけではない。お菓子を食べるにやぶさかでないという笑みだ。

ふふふ、夜のおやつは罪の味だよねー。
ユッカは持ってきたマドレーヌに手をつけてー―
きゃっ!
小さく悲鳴をあげた。

マドレーヌがびたびたになってる!
……びたびた?
ユッカがくんくんとマドレーヌの匂いを嗅ぐ。
これは、紅茶でびたびたっぼい。
一体誰がこんなことを……。



――他人の不幸は蜜の味。とエリカは怪しげな笑みを浮かべます。
テーブルの下から、ひょっこりとエリカが出てきた。

エリカはばっちり聞きました。夜のおやつは罪の味、と。
罪の味がするなら、それは罪に決まってます。エリカはそれを罰しただけです。工ターナル断罪クロノスです。
マドレーヌを紅茶に浸して食べることはあるけど最初からびたびたに濡れてると気持ち悪いよー。
これに懲りたら密談はやめることです。
密談は、闇の同志にのみ許された神聖な儀式なのです。とエリカは権利の独占を主張します。

エリカは得意げに言って、去っていった。
この微妙ないやがらせをする人形は、他でもないアリス自身が生み出したものなのだ。

もう、エリカは変ないたずらばっかりして…………はぁ。
ごめんね、ユッカちゃん、ミュウちゃん。

3人はびたびたに濡れて冷え切ったマドレーヌを熱い紅茶に浸して食べた。
昧は悪くなかったが、複雑な想いのアリスだった。



story1-2



皆さん。我々闇の同志は、先を見据えて一時的に方針転換をすることにします。とエリカは英断を下します。



是?
英断! 英断!
アムドは黙って様子をうかがっていた。

時計塔機関部の奥の奥。
ひどくほこりっぽいこの場所が、エリカと闇の同志たちのたまり場だった。
元々は人目を避けるためにこの場所を選んだのだが、妙に落ち着くため、今となってはエリカのお気に入りの場所だ。

忙しいときにいたずらしてもみんな本気で怒って容赦がないから、あまり遊び甲斐がないのです。
エリカはもったいつけるように黙り込み、闇の同志たちの顔色をうかがう。
とエリカは柔軟な対応を見せます。かといって生ぬるいいたずらをしても、反応が薄いからやはり面白くない。
別の角度から攻める必要があるでしょう。
闇の同志主催でお茶会を開いて、時計塔のみんなをもてなすのです。気遣いのお茶会です。

茶の字!
是……否ッ!
アムドはただ様子を見ていた。
忙しいときに恩を売ることで、存在感を高めるのです。今後我々は、重鎮として丁重に扱われることでしょう。
しっかりと将来を見通した計画を立てるなんてさすがエリカです。とエリカは自画自賛します。
エリカは『計画、始動』と確かめるようにひとりごち、満足げにうなずく。
そして、頭の中でお茶会当日の様子を思い描く。

というわけで、エリカと闇の同志プレゼンツ、気遣いのお茶会計画、始動です。
疲れ果てていた労働者たちはエリカの気遣いに感涙するだろう。
女神はエリカに一目麗き、なにか役職を与えるかもしれない。
アリスは苦いコーヒーが飲めないお子様だ。華麗にブラックコーヒーを味わうエリカを尊敬のまなざしで見つめるだろう……
とびきりおいしいお菓子の準備と、素敵な大人のコーヒーの準備。それから……サプライズブレゼントの調達。
まさに至れり尽くせり。気遣いとはよく言ったものです。
これらを首尾よく完遂するための秘策――それは、進化です。

……是?
進化じゃ!進化じゃ!
アムドは突っ立っていた。

エリカのエはエターナル・クロノスのエです。


story1-3


時詠み師の仕事は神秘的なものだと思われがちである。
確かに、そういう部分もなくはない。
精神を統一して大いなる時の流れを感じ、身をゆだねて時とひとつになるあたりは、自分でも神秘的だとアリスは思う。
しかし、時の流れをつかんでしまえば、そこから先は気合と根性の世界である。
時流をつかんだアリスが時詠みのコンソールに触れると、ジャイロスコープとディテクターが作動し、膨大な数字を目まぐるしく表示する。
ユッカ率いる整備班と変わらない。違うのは、戦う相手が〈バグ〉か数字かだけだ。
実際、時詠みの仕事をしていると、アリスの頭の中でユッカが士気を高める号令をかけるのだ。

「どこかにおかしなところがあるぞ、探せー!」
「絶対に見逃しちゃだめ!隅から隅まで調べ尽くすぞ!おー!」
「おー!」

脳内ユッカの号令で士気を高めたアリスは数字に目を走らせていく。
……もちろん、誰にも教えていない秘密だった。
〈バグ〉発生につながりそうな異常傭を首尾よく見つけ出せたら、次は世にも恐ろしい数学の時間だ。
偉大な先人を恨みたくなるような複雑極まりない時流関数の計算式。
数字の海を駆け回り、必要な値を片っ端から拾っていく。
異常対処のための干渉時空値をはじき出したら、エターナル・クロノスの移動変数と格闘する。
それらを掛け合わせて修正値を算出。この間に〈バグ〉の一体でも出現しようものなら万再調整が必要になる。
干渉すべき時空のポイントを女神様に報告したらひと息つく間もなく次の異常を探す。

控えめに言っても、ハードな仕事である。
例えば、女神様が100人いるならこんな面倒な計算はいらない。
大体のあたりをつけたら、あとは女神様たちに手当たり次第時空干渉による異常修正をやってもらえばいい。
しかし女神様が3人しかいない以上、アリスが計算して干渉する地点をピンポイントで割出さなければならないのだ。

はぁ……ティータイムまであとどれくらいだろう……。
やりがいはある。誇りもある。
しかし、この頃はどうにも忙しく、集中力が落ちて注意散漫になる。

「も一、ダメだよアリスちゃん、集中!」
頭の中でユッカが応援してくれる。
ありがとう!集中するよ、ユッカちゃん!

「妄想にかまけてる時点で集中できてないです。とエリカは痛いところを鋭く突きます。」
「エリカ!?」
「時詠み師がこの体たらくじや、工ターナル・クロノスは終わりです。」
「どうしてここにいるのよ!ここは勝手に入ってきちやダメなんだから!
それにエリカ、最近コソコソ動き回ってるみたいだけど、なにを企んでるの!?」

ええと、アリス様……?
ハッとして振り返ると、エイミーが表情を強張らせて立ちつくしていた。



だ、大丈夫ですか?
どうやらエリカは単なる空想だったようだ。ひとりでわめいているところをエイミーに見られてしまった。

イレーナ様から伝言です。指定されたポイントに異常は見当たらなかったー―とのことです。
あれ……どこか計算間違えたかな。すぐ解析し直します、と伝えておいて。エイミー、悪いけどよろしくね。
承知いたしました。そういえば先ほど、エリカ様を見ましたよ。
どういうわけかお人形ではなく、いつかのように女の子の姿をしていましたが。
……なんだかいやな予感。
エリカのことが気になったが、アリスは集中し直して時流の計算式と格闘する。

ティールームに向かう途中、アリスはわたわたと慌てるユッカに出くわした。
ユッカちゃん、どうしたの?
アリスちゃーん!スパ……あっ、なんでもないー
どう見てもなんでもなくはなかった。
ユッカちゃん落ち着いて!
うわーんごめん!アリスちゃんからもらったスパナがどっかいっちゃったよー!
ユッカは今にも泣き出しそうな表情でアリスにすがりつく。

ちょっとあんたたち!呑気にじゃれ合ってる場合じゃないわよ!
ヴァイオレッタとルドルフが駆け寄ってくる。
まずいですな。〈バグ〉が大量発生しております。

言っているそばから〈バグ〉が襲いかかってくる。
ヴァイオレッタが振り向きざまに拳銃を抜き、〈バグ〉に銃弾を撃ちこんだ。
まーたあの子の仕業じゃないの?
アリスは大きくため息をついてから、ユッカと共にエリカたちのたまり場に向かう。

アリスが目ざとく〈バグ〉を見つけ、ユッカがそれをハンマーで叩く。
冴え渡るコンビネーションを見せながら、時計塔機関部の奥にたどり着くと――


少女の姿をしたエリカが闇の同志たちとうろたえていた。
その手には、アリスがユッカに贈ったスパナが握られている。

よかったー!スパナはエリカちゃんが持ってたんだね!
ユッカはスパナを手に取り、その質感を確かめるように頬ずりする。

やっぱりエリカだったのね。どうも最近なにか企んでると思ったら……。
違います、誤解です。エリカの「工」はエンザイの「工」です。工ターナル冤罪クロノスです。
確かに、いたずらをしてやった、という態度ではなかった。
エリカは、エリカは……気遣いのお茶会でみんなをもてなそうとしたのです。とエリカは事の真相を語ります。
気合を入れて準備するために本気モードに進化したら、存在感が強すぎて〈バグ〉を大量に呼び寄せてしまいました。
なら、ユッカちゃんのスパナは?
スパナは、サプライズプレゼントです。エリカはユッカのスパナを盗んだあと、プレゼントしようと思ったのです。
なくなったと思ったものが出てくるのですからうれしいに決まってます。
そして、ユッカが笑顔になれば、どうせアリスも笑顔になるのです。エリカはふたりを笑顔にする予定だったのです。

なんてめちゃくちゃな理屈なの――アリスの意識が遠のきそうになる。

ごめんね、ユッカちゃん……エリカがこんなひどいことを。
いいよいいよ!スパナは無事だったんだし!
さ一て、みんなで張り切って〈バグ〉退治、いってみよう!


story2 存命の危機


エリカの言うことを信じるとしよう。アリスは寛大な気持ちを心がける。 
理由はどうあれ、エリカはお茶会を開こうとあれこれ準備していたのだ。
張り切って準備するために人型になり、それが原因で〈バグ〉を呼び寄せてしまった。不幸な事故だ。

「頭ごなしに叱ったら、かわいそうだよね。」
とはいえ、〈バグ〉の大量発生で時計塔のみんなが不眠不休に近い対応をしたのは事実。
アリスはエリカを引き連れて謝って回るつもりだった。

しかしエリカは全く反省の色を見せない。
「反省したらエリカではなくなります。エリカはそういう存在なのです。」
そう言ったきり、どこかに隠れてしまった。

予想通りと言えば予想通りだが、さすがに呆れた。
エリカを生み出したことを考えると、自分まで嫌いになってくる。 

仕方なく、アリスはひとりでみんなに謝った。
みんな、気にするなと言ってくれた。しかしそれが本音なのかどうか、アリスにはわからない。
疲れていて、怒ることすら面倒だと思っているのかもしれない。
「このままじゃ……よくないよね。」

エリカをひっ捕まえて、アリスは三女神のもとに向かう。
「エリカ、覚悟しなさいよ。」

情けない話だが、自分ではエリカをコントロールできない。
三女神に叱ってもらえば、さすがのエリカも態度を改めるのではないかと思ったのだ。

 ***



エリカ。もう少し、振る舞いを考えてください。
貴女をー介の〈バグ〉ではなく、時計塔の一員として見ているから言っているのです。
所詮〈バグ〉は〈バグ〉に過ぎません。とエリカはやさぐれて言います。そして反省はしない所存。
面と向かってイレーナに叱られても、エリカは態度を変えない。
ここまで頑固だと呆れを通り越して感心しそうになる。

ならば、貴女と、貴女のお友達に対して、通常の〈バグ〉と同じ対応を取らざるを得ません。
それってつまり……。

排除されてしまうということだ。
さすがのエリカも、これには黙ってしまった。


安心しなって。いい子にしてれば悪いようにはしないわよ。
エリカちゃんも、お仕事がんばろ一☆

いいでしょう。いい子になります。とエリカはしおらしく言います。
全然しおらしくない……。


story2-2


……というわけで、みなさん。
エリカたちは今、存命の危機にあります。とエリカは深刻な実情を告げます。

イレーナからの忠告を受けたエリカは、闇の同志たちと緊急集会を開いていた。
ぷんぷん怒るだけのアリスとは違い、イレーナは時計塔の権力者だ。無視するわけにはいかない。

しばらくいい子を決め込みます。圧力に屈したわけではありません。戦略的撤退です。
カリソメいい子なみなさんの仕事は、整備班のお手伝い。ネジの締め忘れチェック係です。

是!
ネジ! ネジ!
アムドは黙って工具箱を持っている。

では、同志たちよ、幸運を祈ります。
エリカが闇の同志たちに別れを告げ、向かった先はー―

 ***

あ、エリカちゃん。さっそく来てくれたんだね。
ミュウの部屋だった。
エリカは生活向上主任代行補佐に任命された。つまりミュウの手伝いをすることになった。
多忙なアリスとユッカに代わり、ミュウとエリカで時計塔のみんなを労う企画を考えるのだ。

楽しい催しを開くよりも、みんなの疲れを取ることを考えたほうがいいと思うの。みんな、すごく眠そうにしてるから。
確かに。とエリカは実感します。アリスもこの頃よくあくびをしています。
アリスちゃんのこと、心配してるんだね。
違います。エリカはひとの粗探しをしているだけです。

また嘘ついて。エリカちゃんが本当は優しいって、私は知ってるから。
だってエリカちゃんがいなかったら、私、ここにいなかったよ。今も時空の狭間で迷子のままだったかも。
エリカちゃんは素直になれないだけで、元々優しい子なんだよ。
バカを言わないでください。バカはユッカだけで十分です。とエリカは陰口を叩きます。
そんなことより、睡眠です。エリカたちは眠たい話をしていたのです。
エリカはミュウの枕をばしばしと叩く。
忙しい中で眠気を解消するには、睡眠の質の向上が大事だと思うの。
エリカはベッドの上でごろごろと転がる。
エリカはよく、アジトでお昼寝をします。あの場所のホコリっぽい匂いが好きで、ぐっすり眠れるのです。
つまり、いい匂いがすれば、みんなの睡眠の質が向上するのです。
なるほど。いいね、それ!いろんな匂いのポプリでも作ってみようかな。
エリカにはホコリの匂いのポプリをお願いします。
それはもうホコリでいいんじゃ……。
ミュウは手帳に『睡眠の質→いい匂い→ポプリ!』と書き記し、下に「ホコリ(エリカちゃん)」と書き足した。

いい企画になりそうだね。エリカちゃんのおかげだよ。ありがとう。
褒められ慣れていないエリカは居心地悪そうに部屋の中を落ち着きなく飛び回る。
睡眠の質とかどうでもいいです。そんなことより、大切なことを忘れていました。
エリカの生活向上主任代行補佐就任式をとりおこなってください。
生活向上主任代行補佐って、長いよね。私の生活向上主任代行でも長いのに。
それに、下っ端感があります。もっとエリカにふさわしい役職があるはず。
ふさわしい役職……なんだろう。
ないなら作るまでです。エリカは今から、”エターナルー番えらいクロノス長”に就任します。
結局長い……。
ならば、略して番長です。……なんだか野蛮な役職ですね。番長の座は、ミュウに譲ります。
いらない……。


story2-3



自室であるのをいいことに、アリスは大あくびをする。
「……ねむい。」
仮眠というのは本当に仮でしかないのだなとアリスは思う。

夜勤であった。
朝日が昇るまでにどうしても片づけなければいけない仕事がある。
しかし、いろんな意味で夜明けはすぐそこなのだ。
この仕事を片付ければ、ようやくひと息つけそうだ。
エリカたちもこの頃はいい子にしているため、余計な仕事が増えることもない。
「もうちょっとだから、頑張ろう……。」
しかし、そうやって自分を鼓舞しても、眠いものは眠い。
寝ぼけまなこでリボンを結ぼうとするが、うまくいかない。どういうわけか、何度結び直しても決まらない。
苛立ちながらリボンを結んでは解いてを繰り返し、ようやく気づく。
「これ……。靴下だ。」
なんということだ。リボンと間違えて、頭に靴下を巻き付けていたなんて。
椅子に掛けてあったリボンを手に取り、結ぶ。一発で決まる。

「よし、OK!……なのかな、私。」
仮にOKでないにしても、時は待ってくれない。
仕事の前に何かおなかに入れようと思い、キッチンに立ち寄る。


すると、エリカと出くわした。小さな体を器用に使い、ケーキにホイップクリームを塗っている。

こんばんは、エリカ。
げっ、アリス、どうしてここに。
このケーキはなあに?
バレてしまっては仕方ありません。これは、アリスヘの差し入れです。遠慮せず食べてください。
えっ……。

予想以上のいい子っぷりに、アリスはしばし言葉を失う。
エリカにフォークを渡され、戸惑いながらケーキをひと口食べる。
糖分とエリカの優しさがじんわりと身にしみる。

ああ、甘くておいしい。
ふふ、かかりましたね。このケーキはクリームにたっぶりと砂糖を入れたエリカスベシヤルなのです。
こんなもの夜中に食べたら太るに決まってます。久しぶりにエリカがエリカらしくなりました。とエリカは手ごたえを感じます。
ううん。これから夜勤だから、ちょうどよかった。ありがとうね、エリカ。
エリカはぷいっとそっぽをむいてしまった。
最近、頑張ってるみたいじゃない。ミュウちゃん褒めてたよ。
それに、お友達のお手伝いもしてるんだって?ネジの締め忘れチェック。しっかりしてるってユッカちゃんも言つてたよ。
そりゃあ、うっかり者のユッカから見れば誰でもしっかり者でしょう。
そんなことばっかり言って。だけど、エリカがこんなにいい子になるなんてね。えらいえらい。
えらい、ですか。エリカはアリスが思っている以上にえらい存在です。
なにせ、生活向上主任代行補佐にして、ネジの締め忘れチェックのし忘れチェック係。そして、元工ターナルー番えらいクロノス長。
エリカは本当にいい子にしてて、えらいよ。
アリスはエリカをそっと抱き、頭を撫でた。
褒められると……気分が悪いです。めまいと吐き気がします。それはよくわからないけど………
エリカは身をよじってアリスの腕の中から抜け出し、はらはらと地面に倒れる。
もう、恥ずかしがり屋なんだから。
さっさと夜勤にいってください。せいぜいお仕事頑張ればいいです。

エリカはふらつきながらキッチンを出ていった。
捨て台詞じみた言葉だったが、まさかエリカからお仕事頑張れと言われるとは思わなかった。

……なんだか、頑張れそう!


最終話


みなさん、大変なことになりました。とエリカは悲壮感を漂わせます。

……。
……。
アムドは黙って様子を見ている。

エリカの存在感が、なくなっています。エリカが、透明になっています。
……。
……。
アムドは黙って様子を見ている。

ええと、みなさん、エリカの声が届いてますか?
否……是?
ネジ!ネジ!
マターとバズミイは言葉を交わし、仕事に向かった。アムドは黙って様子を見ている。
どうやら、存在を認識されていないようだ。いつもと同じ態度なのは、アムドだけ。

アムドはエリカのことが見えているのですか?
しかし、アムドは工具箱を持って立ち去った。別に見えていたわけではないらしい。

アムドについていき、整備班に合流したが、誰もエリカに気づくものはいなかった。
ならば、とエリカはアリスの部屋に忍び込む。

生意気にもいい匂いがしますね……。
ベッドサイドには、ポプリが置かれていた。
あ、これはミュウが作ったホブリですね。アイデアはエリカが出したやつです。
代休をもらったアリスはぐっすりと眠っている。
エリカによってもたらされた安眠なのですからそれをエリカが奪っても、いいでしょう。とエリカは当然の権利を行使します。
エリカはアリスの布団の中に潜り込み、力いっぱい暴れまわる。しかし、アリスに触れることができない。
アリスは実は悪い子です!とエリカは大声で叫びます。アリスのアはアホンダラのアです!

いくら声を張り上げても、アリスが起きる気配はない。
部屋を散らかして暇をつぶそうと思い、クローゼットからアリスの服を引っ張り出そうとするが、触れることができない。
机の上に置いてある日記帳の1ページでもなんとかめくれないか、格闘していると、アリスが目を覚ます。
ポプリの入った小瓶に触れようとじたばたしていると、アリスが小瓶に顔を近づけ、ポプリの匂いを嗅ぐ。

いい匂い……そっか、ミュウちゃんがポプリくれたんだっけ。
それはエリカが考えたやつです。とエリカは自分の手柄を主張します。
アリスの鼻先が、エリカに触れそうになる――が、触れ合うことはない。

こんなに近くにいるのに、気づいてもらえないなんて……。
エリカは自らが導き出した恐ろしい仮説が、真実であるように思えた。

自分はアリスの黒い部分の塊だ。
そんな黒い自分である。いい子になるというのは、自らの存在を否定することではないのか。
黒さを消した結果、存在が消えかけているのではないか。

先日は夜中のキッチンに忍び込み、久しぶりにいたずらをやろうと思った。
しかし、エリカ渾身、真夜中の砂糖たっぷりケーキのいたずらは不発に終わった。
アリスに感謝されてしまった。
そして、あろうことか、疲れているアリスが笑顔になって、よかったと思ってしまった。

上辺だけのいい子でなく、心までいい子になってしまったのが致命的だったのかもしれない。
それから調子が悪くなり、しばらく寝込んだ。
そして、久しぶりに起きだしてみれば、誰にも気づかれない始末だ。

なにか悪いことをして存在感を回復せねば。
しかし、誰にも気づかれないし、声も届かない。
日記の1ページもめくれなければ、乾燥した花びらの一片にさえ触れられない。

……これは、本格的にまずいことになりました。


story3-2


アリスちゃん、エリカちゃん知らない?
ミュウちゃん。私も探してるんだけど、見つからなくて。
これ、エリカちゃん用に作ったんだけど……。
ポプリの花びらに、灰色の綿ボコリのようなものが混ざっていた。
……なにこれ。
エリカちゃん用のポプリ。ホコリの匂いが好きなんだって。
ふふっ、変なエリカ。
エリカちゃん……どこ行っちゃったんだろうね……。
もしかして、どこかに隠れてとんでもない悪だくみをしてるのかも。
もう、それでもいいから出てきてほしかった。
きっとそうよ。こういう時の勘って、よく当たるの。

悪い勘はよく当たる。だからこそ、アリスは焦っていた。
悪だくみなんかよりもずっと悪い、最悪の事態をちらりと思い浮かべてしまったのだ。

今のうちから、お仕置きの準備をしておかなくちゃ。
アリスちゃん……エリカちゃんはきっとまた出てくるよ。
ミュウに手を握りしめられる。きっとひどい顔をしていたのだろう。

ありがとう、ミュウちゃん。


――怖かった。
まさかとは思うが、そのまさかが起こるようなことをエリカがしでかしたのかもしれない。
エリカはなにか悪いことをして、女神様たちに消されてしまったのではないか。
「そんなわけ……ないよね。」
嫌なことを先送りにしてどうする。 
時間が解決してくれる問題でないことくらい、時詠み師でなくてもわかるだろうに。
アリスは自分を叱咤して、三女神のところへ向かい、事情を説明する。


――エリカの行方ですか。
ここのところ、ずっと隠れてるみたいで。あの、ええと……ほらっ、悪だくみとかしてたら問題ですから。
努めて明るくしゃべってみたが、自分でもわかるくらいに顔が引きつっている。
ちょっと探してみるねー☆
ルドルフが作った〈バグ〉検知機を使ってもエリカを見つけることはできなかったが、現在の時を管理するセリーヌなら――
あれだけ自己主張が強いエリカちゃんならすぐ見つかりそうなものなのに……。いないなあ。
明日あたり、ひょっこり出てきたりしてね。
ステイシーが未来を見てくれているようだがー―
うーん、ちょっと見当たらない。どこ行っちゃったんだろ。
そんな……だったらイレーナ様、過去のエリカを昨日はいましたか!? 一昨日は!?
……我々は〈バグ〉を消滅させることばかりに注力してきたため、〈バグ〉を生かしておくことに関して、無知でした。
押し黙っていたイレーナが、ゆっくり口を開く。
〈バグ〉が自然消滅する条件は、存在の自己否定、あるいは執着の解消。これらが有力であると考えています。
エリカはアリスの黒い部分として存在してきました。
生まれた経緯が、経緯です。改心などないものと思っていました。
本来は、考えられないことなのです。エリカの本質を考えれば、改心など………。
うつむくイレーナに、女神らしい威厳は見られない。

そうですよ、エリカが改心するなんて、あり得ないです!
三女神様は過去、現在、未来のすべてがわかる。でも、時詠みのこととエリカのことは、私のほうが、詳しいですから!
エリカはきっと、どこかに隠れているだけです。ごめんなさい、お手数をおかけしました!
アリスはにっこり笑い、三女神の前から立ち去った。


きっとただのいたずらだ。そうに決まってる。
もしかしたら、さびしくなってこちらが泣き出すのを待っているのかもしれない。
いかにもエリカらしいやり口だ。
「エリカ、いるんならさっさと出てきなさいよ。今出てきたら、―緒に遊んであげるから。
かくれんぼがいい?それとも、一緒にお菓子作りなんてどう?
あ、そうそう。この前、エリカに似合いそうな可愛いリボンを見つけたの。」

物音ひとつしない。
エリカはなかなか強情みたいだ。ならばこちらが大人になるべきだろう。
泣けばエリカが満足して出てくるなら、そうしてあげようではないか。

「うわーん。エリカがいなくてさびしいよー。」
泣いたらエリカが出ると踏んだくせに、嘘泣きしかできなかった。

泣くのは我慢しなくちゃ。アリスは歯を食いしばる。
だって、本当に泣いたら、…………エリカが消えたと認めたみたいじゃないか。
「……早く出てきてよ。」
ぼそりとつぶやいた直後、部屋のドアがノックされる。
「エリカ!?」

「……アリスちゃん? 私、ユッカだけど。」
エリカがノックなんてするはずない。

ティータイムだよー。
ごめん。おなか痛い。
大丈夫!?お薬持ってこようか?
ううん、平気。寝てれば治るから。

アリスは布団の中に潜って、ぎゅっと目を閉じた。


story3-3



時詠みの仕事には出た。
その間のティータイムは欠席した。5回も休んだ。
たとえ仕事きっちりやったとしても、ティータイムを欠席するのは、時計塔においては非常によからぬことだった。
だからなんだとばかりに欠席を続けていたアリスだったが、観念してティータイム顔を出すことにした。

これ以上、ユッカやミュウに心配をかけるわけにはいかない。
うまく笑える自信はないけど、いつまでも、部屋にこもっているよりはマシだと思う。


久しぶりのティールームは、とても賑やかで少し緊張した。
大皿の上には、いろんな焼き菓子が盛られている。
今日はいつもよりお菓子がたくさんだね。
クッキー、もらおうかな。
小気味良い食感が懐かしい。少しだけ、元気になる。
続いて、小さなマドレーヌを熱い紅茶に浸して食べる。
甘くて優しい香りが鼻を抜ける。

ふと、エリカの記憶が鮮やかによみがえる。
いつかの晩の、エリカのいたずら。びたびたのマドレーヌ。
あれからエリカは大騒動を起こして、みんなに迷惑をかけて、女神様に叱ってもらって、瞬く間にいい子になって、消え去ってしまった。
それが呼び水となり、エリカの記憶で胸がいっぱいになる。
初めて会った時から憎まれ口を叩いて、可愛くないと思った。
皮肉っぽい笑顔がいじわるそうで、どうしてか表情のない人形までそんな顔をしているように見えた。
知れば知るほど嫌いになるのに、どこか懐かしい感じがして放っておけなかった。
こんなへそまがりとずっと一緒だなんてうんざりする一一そう思っていたのに、勝手にいなくなってしまった。

……エリカに会いたい。
頬を伝って、涙がティーカップにぽたりと落ちる。
ついに泣いてしまった。ずっと我慢してたのに。

アリスちゃん……。
いたずらしてもいいよ。悪い子でもいいよ。もうエリカに会えればなんでもいいよ!
みんなもそれでいいでしょ?ちょっとくらいエリカがいたずらしても許してくれるでしょ?
ティールームにアリスの声が響き渡ったあと、しんと静まり返る。
エリカがいなくちゃいや。お仕事しない。なんにもしない。お菓子もごはんも食べない。
誰かエリカを連れてきて!今すぐここに連れてきて!私の大事なエリカなんだから!

感情にまかせて泣きわめいていると、不意に口を塞がれる。

一瞬、何が起きたのかわからなかった。
いや、一瞬どころか、目の前で何が起きたのか、いつまでたっても理解できない。
突如現れたエリカに、口の中にマドレーヌを詰め込まれた。



まったく世話が焼けますね。とエリカはお姉さん風を吹かせます。
アリスは悪い子です。エリカがいないといい子にしていられないのですか?
わっ! エリカちゃん!?今までどこ行ってたの!?
エリカはずっとアリスのそばにいました。アリスの恥ずかしい独り言は全部聞いています。
エリカはぴんと人差し指を立て、アリスの胸元を指す。
アリスの中の、わがままでさびしがりやな部分、言わば〈エリカの素〉が急激に高まり、消滅寸前だったエリカの中に流れ込んだのでしょう。
とエリカは体感から推測します。

口にマドレーヌを突っ込まれたまま呆然としていたアリスは、エリカを抱きしめる。
エリカの存在を確かめるように、強く抱く。
女の子の姿をしたエリカを抱きしめたのは初めてだけど、この子は確かにエリカだとアリスは確信する。

泣きながらマドレーヌを食べつつエリカのことを締めつけるのはやめてください。
エリカ……もう、バカあ。
よかった……よかったね、アリスちゃん!
本当に。アリス様がこの先ずっとティータイムにお顔を出さなかったらどうしようかと。

ごめんなさい、アリス。
イレーナがゆっくりと口を開いた。
実は、エリカが復活することは、わかっていたのです。
でも、エリカ復活のためにはアリスにわがまま言ってもらう必要があったのよ。悪く思わないでよね。
なにはともあれ、再会できてよかったねー☆

エリカ。今回の件で、あなたの中の執着心が強まったはずです。
あなたのためにこんなに涙を流してくれるアリスを残していなくなれますか。
だめ。いなくなっちゃだめ。
アリスは甘える子どものように、エリカの腕にすがりつく。
安心なさい。今のエリカは、いい子になったくらいで消えたりはしません。
悪い子である自分を否定していい子になっても、アリスを想う気持ちが存在をつなぎとめるでしょう。
エリカは別にアリスのことなんて知らないです。アリスが勝手に泣いているだけです。
もう。エリカだって泣いてるくせに。
これはエリカ十八番の嘘泣きです。泣いていません。

否。
嘘の字。嘘の字。

アムドはティーポットを持って様子を見ている。

アリスがエリカの頬の涙をぬぐう。
同志たちまで……この涙は違います。目が乾いただけです。ただの工ターナル乾き目クロノスです。
エリカはごしごしと乱暴に目元をぬぐったあと、人形の姿になる。



エリカ。これからは心置きなくいい子になれるよ。すぐ嘘つくところ、直していこうね。
アリスこそ、泣き虫なところを直すべきです。みっともない。とエリカは客観的事実を述べます。

いいえ、涙は女の武器よ。それは捨てずにとっておきなさい。
マダムの涙に、―体何人の男が心を打ち抜かれたことか。
今は見る影もありませんね。とエリカはエリカらしく毒を吐きます。
……そうね。武器は定期的に使わないと、いけないわね。
……エリカの知ってる涙と違うのですが。年増の涙は銃口から出るのですか。
ヴァイオレッタはふわふわと宙を漂うエリカに銃を向ける。

 ―――

――その日のティータイムは、紅茶とお菓子の香りに混じって硝煙の匂いが漂ったという。
そんな物騒な匂いさえ、アリスにとっては今日という大切な日を彩る素敵な記憶の一部となるのだった。




― アリス&エリカ編 ザ・ゴールデン2017 ―

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