アマカド・バックストーリー

 
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アマカド・ヒメザクロ CV:矢作紗友里
2017/00/00

私がハーツ・オブ・クイーンという偏兵団に入ったのは、単に自由が欲しかったから。
つまらなかったのよ、なにもかもね。
……私の故郷はね、「セキリュウヒ」っていう、海を越えてここから遠く東に進んだところにある島国なの。
まあ、そこもココと変わらず争いだらけであることには変わりないんだけど、やり方が少し変わってるの。王様というか……陣営の代表というか、象徴みたいなのを作って、その人のために戦いましょう、っていう感じで戦いが始まるワケ。言ってしまえば、変に形式ばってるのよね。

で、私は故郷でその代表というか、象徴みたいなことをしていたのよ。
仕事といえば、綺麗な服を着て、宝石をつけて、ただ座っているだけ。
最初は楽でいいなぁと思ってたんだけどさ、段々飽きてきちゃって、抜けだして来ちゃった。
それに私、単純に剣が好きなのよね。こっちでよく使われてる幅広の剣じゃなくて、私が持ってるような片刃の剣のほう。
よく研がれた刃を見るのも好きだし、それで何かを切るのも好き。ただの鉄の塊が、なんでもかんでも真っ二つにしてしまうのって……すごくステキで、綺麗じゃない?

ま、それはそれとしてね。
勝手に抜けだして来ちゃったワケだから、当然追いかけてくる輩がいるわけなのよ。もう最後のひとりになっちゃったけど……確か名前はイスルギとか言ったっけ。ご苦労なことよね。
今はルドヴィカのグラン・ファランクスに肩入れして、私を付け狙ってるみたいだけど……「凛眼」の力を借りないと私に勝てない程度なら、そんなに気にしなくてもいいかな。
本当は、あの子にも思うままに生きて欲しいんだけどね。
たとえば、私みたいに。

私はね、お姫様になって、綺麗な服を着て暖かい場所で高みの見物をするよりも、寒くても汚くても、自由な世界で好きに剣を振っていたいの。
リヴェータは、この寒くて優しくない世界から抜けだそうと必死みたいだけど……私みたいに、戦場を愛している人間も居るってこと、忘れないで欲しいな。

この世界が私に優しくなくてもいい。
誰もが私に敵意を向けてきても構わない。
私はただ、この世界で泥にまみれながら生きていきたい。
そうすれば、きっと私は私のままでいられる。誰かの戦いのために祭り上げられることもなく、ただ、自分の戦いだけを見つめていられる。
それに私は、私の腕と剣が届く範囲の外なんて、責任取れないもの。
この間の黒猫を連れた魔法使いみたいな人間とも会える気がするし……戦いが終わったら、あの魔法使いを追いかけてみるのも面白いかな。

――よし、決めた。私、色々後始末したら魔法使いを追いかけてみる。
そんなことやるだけ無駄だ、なんて、それこそ考えるだけ無駄よ。私はね、やると決めたら絶対にやるの。
追いついたその時は楽しむつもりよ。
時間をかけて……たっぷりとね。




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