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【白猫】ライフォード(探偵)・思い出

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最終更新者:にゃん
ライフォード・エバンスCV:高塚智人
嵐の国の大佐。幼い王子を擁立し、
一国を牛耳りながら覇業に乗り出す。


思い出1


地面を見てみろ、主人公。

この飛行島は、矛盾の塊だ。島が空を飛んでなんとする。

大地にあるものが空を飛ぶ。進歩の御業か、それとも、爛熟の果てかな?

いずれにせよ、この島を空に飛ばしたのは、飽くなき欲望だ。

……ライフォード、イメチェンしたのね!

装いも新たに、といったところだ。小さなレディ。

お似合いです。

君に言われると、心が躍るな。

ライフォード、そういえば、忙しかったんじゃなかった?

ああ、忙しいとも。だが己の国に閉じこもってばかりというわけにもいかん。

がいこーをしているのね!

そういうことだ。賢い小さなレディ。主人公、ここを仮の宿とさせてもらって、かまわないだろうか?

ありがとう。礼はさせてもらうぞ。



***


<数日前……嵐の国、ハイウインド城>


ライフォード大佐ベルナール中将

中将殿、お招きいただき、ありがとうございます。

いやいや、私も君に会いたかった。『黄金の蕩児』『金メッキの毒虫』『蛇の息子』絢爛たる悪名を確かめたくてな。

悪名こそは、エバンス家の誉れ。

怖い怖い。さて……何か飲むかね。

執務中は、控えております。

そうかね。では……何から話そう?

中将殿の、期待されていることから。

今は無き元帥殿は、簒奪者どもを撃退し、我らが王子を守り抜いた。

元帥殿の意志を継ぐ我らは、いかにすべきであろうか?

王子には、速やかに即位いただくべきです。

ふむ。

そして、摂政の地位と引き換えに中立を決め込むバルトリア公を我が陣営に引き込む。

王子には……ガランド王家の姫を妻に向えていただきましょう。

征服女王か――?

剣誓騎士団副長殿などは?

カレン・ガランド殿の御母堂は、峰の国の王家の血を引く。なかなか面白い。

ベルナール様のお考えは?

王家の婚礼は戦争と同じ。嵐の国は、他国を巻き込んだ大戦の渦中に置かれる。

乱世を恐れては、国家の安定はありませぬ。

若いな、実に若い。まあその若さ、嫌いではない。

だがな、ライフォード卿。君に、この国を背負う覚悟はあるか――?

無論――我が悪名の最後は『世界の征服者』と決めております。

お覚悟ください。ベルナール殿……!


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思い出2



いやいや実に剌激的な会話だった。私は少し喉が渇いたよ。

どちらへ?

ワイン蔵へだよ。酒は自分で選びたくてね。

…………ふん。


***


(……好都合だな。しかし、隙の無いジジイだ――

さすが、王子擁立派の首魁、ベルナール中将といったところか。

ワイン蔵はここか…………ぬっ?)


こ、これは……!?ベルナールが死んでいる――!?

あっ、中将が!どういうつもりだ、ライフォード卿!

違う……これは……!

ライフォード卿を捕縛せよ!

くそっ――こんなところで!



***



ライフォードさん!ライフォードさんは、星たぬきが好きですか?

あれは気高い生き物だ。常に己を高めようとしている。尊敬しているぞ。

尊敬……!ライフォードさんもタヌキストなんですか!?

その称号は、君にこそふさわしい。

ライフォードさんも、名誉タヌキストです!プッキュ~!

身に余る光栄だ。

ライフォード、今日は羽根をのばしてるみたいね~。

リラックスしているみたい。

いつも余裕あるカンジだけどね……なんだか知らんけど。



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思い出3



スクワットだ!

ふっ、ふっ、ふっ!この程度か?

プッシュアップだ!!

はっ、はっ、はっ。これくらい軽いものだ。

ナロープッシュアップだ!

はっ、はっ、はああああ!!なめないでもらおうか。

ダイアゴナルだ!

はっ、はっ、はっ!余裕だな。

アブだ!!

待ちかねたぞ。はっ、はっ、はああ!

プランクだ!!

ふんっ……!!

なるほど……


バーベルだ!!バーベルをもってこい!!

ふふふ……はははは……!!


***


体が温まってきたな。

ああ。

プロテインで乾杯だ!

プロテイン――!!

プロテインだろう。

プロテインだな!


***


……ここまでは予定通りだ。あとは逃げ切ればいい……

しかし、私以外にいったい誰が、あのジジイを殺したんだ?

誰でもいいが、そいつは私を使って、逃げおおせたことになる。

面白くないな――

私は――誰かに踊らされたのか?


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思い出4



なんで睨み合ってるの!?

ネモさん……ライフォードさん!


俺は、いけすかない相手とは口を聞かない主義でな――

これはこれは、嫌われたものだな。

お前とは、住む世界が違う。

同じではないか。俺もお前も、戦うことを選んだ人間だ。

お前は、戦いを楽しんでいるのだろう?

人生は全て美しい。名前の無い男よ。お前も知っているだろう?

この俺が、何を知ってると?

己の運命に、魅せられた事は無いか?いや、あるはずだ。

運命だと……そいつはこの俺が、心から呪ってるものだ!

お前の今までは、全てが醜く、酷いものだったか?

そうじゃない……だからこそ俺は、お前を殴りたいわけだ。

殴りたいのは、過去の己だろう。

戦いを楽しめというのか?使命に酔えというのか?勝ったことしかない奴には、わからないだろうな!

俺はお前の十倍は負けているぞ?しかし、ただでは負けないのがこのライフォードだ。

口が減らないガキだ。

運命こそは我らの好敵手だ。その絢爛さに気づいてやるのも、運命に挑むものの礼儀だ。

そういってお前は、兵隊を地獄に駆り立てるのか?運命だと言って?

その種の扇動は大嫌いだ。俺ならばこう言う。ライフォードに従う者は、英雄として称えられると。

お前を沈める時が来たら、運命に感謝してやるとも。

俺に命を預ける気はないか?

相手による。俺としては、お前の敵に回りたいがな。

敵に回ってくれるのか。それも面白い。心が躍る。

前言撤回だ、俺に関わるな。

関わらないならそれも良し。世界征服の障害が減る。

海の水を味わいたいらしいな?

関わらないのではなかったのかね?

ライフォード……嬉しそうだわ……!


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思い出5



さて、そろそろ出かけるか。

何処に行くの、ライフォード……

どうした、小さなレディ。

アタシらにはさ……何もできないかもしれないけども……!

――でも、お別れは、悲しいです。

別れは悲しい。だが、いつかは別れが来る。

そんなの寂しいでしょ!

なに、しばしの別れだ。


***


くそっ……警吏どもが網を張ってるらしいな……

<この警戒――<本物>も、追手を逃れているらしい。私はライフォードの顔を思い浮かべ、怒りを覚えた。>

ルーンの効果が切れるまで、時間を稼ぐしかないとは……

 草の根わけても、探し出せ。

今ここで、見つかるわけには……!


***


金髪の小僧はどうした。

いっちゃったわ……ネモ、いまアイツの国って大丈夫なの?

いぜん内乱の最中だ。嵐の国の内乱は、千年近く続いているがな。

な、何よそれ――!

内乱を続けながら他国を侵略し、連邦の強国として君臨するのがあの狂った国だ。

だがあの男、嵐の国に秩序をもたらそうとしているらしい。

大丈夫……なんですか。

中途半端で止めはしないだろう。己の身を省みることもな。だから保証はできない。


***


もう少し――もう少しで、元に――

そうしたら、この命など、惜しくはない!


何処に行くのかね?

ライフォード……!!


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思い出6 (友情覚醒)



うむ……この光は……

なるほど――そういうことか。

この光が俺の心を表すなら、見せてみろ――俺の予想を超えた結果を!

B……くそっ、ここで……元に戻るのか!


…………

……


<嵐の国の大佐……ライフォードは、私の顔を見て、微笑んだ――

どこからだ――どこから、この男に踊らされていた?>

君にはいろいろと、聞きたいことがある。

B――話すと思うのか?


ふむ。彼女が君に化けていたのか?

Bベルナール……!?どういうことだ!?

そうです中将。城内でルーンを使えば、感知される。

だが、事前にルーンで姿を変えていれば……

なるほどな。

彼女は私を薬物で眠らせ、その隙に城内に潜入、中将を暗殺し罪を着せるつもりだった。

Bあの死体は……誰のものだ!

巡り合わせというものを、信じるかね?

B何をいっている?

あれはな、ベルナール中将に化けた暗殺者の死体だよ。

B何だと!?

中将に化けて、この俺を暗殺するつもりだったらしい。やれやれ、同じ日に同じ手口の暗殺者とは。

Bたばかってくれたな……私に死体を見せたのは、目的を探るためか。

逃げたということは、俺に罪を着せるのが君の目的ということだ。

Bそんなことを確かめてどうする?

我が敵への復讐が、さらに楽しくなるだろう?

<ライフォードは微笑んだ――実に嬉しそうに。>

君は暗殺者にするのは惜しい。剣誓騎士団副長を利用するなど、見事な手を思いつくものだ。

Bまさか、お前は……!?

古典的な変装というやつだ。君がくれた紅茶には、残念だが口をつけていない。

B完敗、だな……

この俺を殺す見返りは何だ?

B……あんたを殺しても、次の任務が与えられるだけ。見返りなんかない。

だったら、俺の役に立て。

Bあんた、何を――

俺に変装するにあたり、君は俺を調べた……実に真摯に。

だから君は、俺がどういう考え方をするのか理解している。

Bあんたの美学は、あんたを破滅させる。

聞かせてくれ『ライフォード』お前は暗殺者を殺すか。それとも生かすのか。

<私は男の目を見た。私は知っている。――この男のことを。

よく知っている……でも、何も知らなかった。だから――>

そうか……いい答えだ。レディ――



***


どうしてだろう……

ライフォードがキザなことをいってる気がするわ!






天に轟く雷鳴 ライフォード・エバンス



神気開放

「騎士の帰還だ。麗しきレディ達よ。」

「おかえりなさい、ライフォードさん!」

「おしごと、無事におわった?」

「ああ。務めは果たした。

しばらくの間は、またここでゆっくり休ませてもらうとしよう。」

「はい♪」

「いっぱい遊ぼーね、ライフォード!」

「仰せのままに、小さなレディ。」


「希望に満ちた光。――まばゆいな。

俺の征く道を照らしてくれるのか?」

「♪」

「友よ。どうかこれからも、変わらない君でいてくれ。」

俺も君の知るおれのままであり続けよう。

――約束だ。」

その他






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画像説明
ライフォードライフォード・エバンス cv.高塚智人
連邦加盟国<嵐の国>の騎士にして軍人。
人間と冒険を愛してやまない。
未来は誰が為に●未来は誰が為に
誉れ高き騎士ライフォードが、
暗雲の未来を切りひらく――!
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嵐の国の騎士であり軍人。階級は大佐。
アンジェラとともに翠聖の島に潜入する。
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